「ツイスト」は、リズムではありません。 踊りであります。
「ツイスト」は、和訳すると、(ひねる)とか(より合わせる)という意味になります。
8ビートに乗って、足腰をひねり、手を振って踊ります。
誰にでも踊れる簡単な踊りなんですが、いや~あ、やってみると、奥が深いですねえ。
1960年、チャビー・チェッカーが唄った「ザ・ツイスト」が、ビルボード誌チャートNO、1になったことが、ツイストブームの幕開けでした。
この曲は、1962年にも、チャビーがTV出演したことで、若者だけでなく大人までも巻き込んだツイストブームが再熱して、「ザ・ツイスト」は、再びビルボード・チャートのNO、1に輝きました。
当時のツイストは、パートナー同士向かい合って踊り、踊っている間は、お互い手を組まないことが特徴でした。
従来のダンスが、男女がペアになって、ある程度の範囲を動き回って踊るのに対して、
ツイストは、その場をほとんど移動せず、一人でも踊れるというスタイルであるため、
何時でも、何処でも、一人で踊れることで、大ブームになったようです。
さて、「ツイスト」の踊り方ですが、
足元に投げ捨てた煙草を、足で踏み消すようにしながら、お尻と腰をタオルで拭う仕草、を意識してやるといいそうです。(分かるかなあ・・・)
「ツイスト」が日本に上陸したのは、1962年のことでした。
日劇ウエスタンカーニバルで、藤木孝さんが、チャビー・チェッカーの「ザ・ツイスト」を唄い、映画「熱狂のツイスト」が公開され、日本各地でツイスト大会が開催されて、大ブームとなりました。
「ツイスト」を日本に持ち込んだ元祖は、おひょいさんこと藤村俊二さんだとばかり思っていたら、藤村さんが持ってきたのは、「ツイスト」じゃなくて「ゴーゴー」だったんですね。
「ツイスト」という単語がくっついた曲は他にもたくさんあって、
弘田三枝子さんの「かっこいいツイスト」、これは、映画「Five Miles To Midnight」の挿入歌「ツイスティン・ザ・ツイスト」のカバー曲でした。
美空ひばりさんが「ひばりのツイスト」という曲を唄っていました。
藤木孝さんの「ツイストNO.1」は、ジョイ・ディの「ペパーミント・ツイスト」の邦題です。
また、プレスリーの「ロッカ・フラ・ベイビー」を、「ツイスト・フラ・ベイビー」という邦題でも歌っています。
他にも、「踊れ!ツイスト」なんていう曲もありました。
ツイストブームは、1960~1963年くらいまでの短期間でしたが、当時のブームはそりゃあもの凄くて、リリースする曲を次々にNO.1に押し上げていた、あのエルヴィス・プレスリーでさえそのあおりを受けて、「Can't Help Falling In Love」が、ついにはNO.1になれなかったそうです。
さあ、皆で、オールディーズを聴きながら、ツイストを踊って、盛り上がりましょう。
つづく