「ワン・ファイン・デイ」は、米国のガールズグループ「シフォンズ」が、1963年に大ヒットさせた楽曲です。
作ったのはジェリー・ゴフィンとキャロル・キングのソングライター・コンビで、ガールズ・グループ・ブームの火付け役となった記念碑的な名曲です。
元々は、ロコ・モーションを唄ったリトル・エヴァに唄わせる予定で作られた曲でしたが、上手く唄いこなすことができず、ジェリー・ゴフィンが諦めて、「シフォンズ」のプロデュースをしていたトーケンズ(「ライオンは寝ている」で有名ですね)に譲ったものです。
アレンジをしなおして発表された「シフォンズ」の「ワン・ファイン・デイ」は、全米ヒットチャート第5位の大ヒットとなりました。
思わず口ずさんでしまう素敵なメロディー、そして、バックで流れる綺麗なコーラス・ハーモニーが素晴らしいですね。
当時、「シフォンズ」の彼女達は、ハイスクールの学生だったのですから、驚きます。
イントロで流れる跳ねるようなピアノは、キャロル・キング本人が弾いています。
コーラスに絡んでくるサックスのアドリヴも、爽快で、切れが良くて、とっても楽しい。
サックスの音って、こうじゃなくっちゃいけませんよね。
1997年に公開された同名の映画「One Fine Day」のテーマソングにも使用されました。
邦題は「素晴らしき日」で、シングル・キャリア・マザーと自信家の子連れヤモメの、コミカルな恋を描いたロマンティック・ラヴストーリーでした。
映画の中では、ナタリー・マーチャントが、スローなアレンジでも唄っています。
「シフォンズ」といえば、ジョージ・ハリスンのあの世紀の盗作「マイ・スィート・ロード」の元ネタとなった曲「ヒーズ・ソー・ファイン」を唄ったことでも有名です。
ちなみに、この曲、1963年に4週間連続全米チャート第1位に輝く大ヒットとなり、第2弾の「ワン・ファイン・デイ」の大ヒットと合わせて、「シフォンズ」を一躍トップスターの座に押し上げたのでした。
「ワン・ファイン・デイ」は、他に、カーペンターズがカバーしています。
日本では、ザ・ヴィーナスが日本語でカバーをしていました。
キャロル・キング自身も、アルバム「パール」の中で、セルフ・カバーしています。
ちなみに、キャロルの唄ったシングルは、全米チャート第12位でした。
そうそう、誰かがいいました。
「ワン・ファイン・デイ」の出足のところ、唄おうとすると「カントリー・ロード」になっちゃう!
ふ~む・・・、そういえば似てますなあ。
つづく