複雑思考・シンプル志向 -18ページ目

複雑思考・シンプル志向

マーケティング・ビジネス教養を中心として思ったことを綴る日記。

中野京子さんが書いた「ハプスブルク家12の物語」を読んだ。
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366) (光文社新書 366)/中野京子
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中世から20世紀初頭まで常にヨーロッパの中心にいたハプスブルク家。かれらの物語を名画を参照しながら読み解いていくもの。神聖ローマ帝国を支配していたハプスブルク家、他人から見て優雅だと思われるその裏にはさまざまな困難、苦悩が隠れており、非常に興味深い物語だ。

ハプスブルク家はオーストリアを中心に栄えた王朝であるが、あるとき、偶然にも神聖ローマ帝国の皇帝を手にしたところから物語がはじまっていく。

この物語をみていると、東欧に出張したときを思い出す・・・。次回は東欧出張の話でも書いてみます。
今日は、体調が悪いので、また。
最近、山手線でSONYのビデオカメラの広告をよく見かける。
「毎日がスペシャル」ってシリーズなんだけど(テレビでもやっていたかな。誰かの歌の題名とかけて)。

ビデオカメラの機能は特に強調されず、そのカメラを使ったらどんな経験(UX:ユーザーエクスペリエンス)が得られるのかということを、「毎日がスペシャル」というキャッチフレーズとともに、アピールしている。

つまり、このビデオカメラを使うと、何気ない日常が、こんなに豊かに過ごせ、かつ、何年後にも同じような経験を映像を通じて感じることができますよ。というUXを提供しているのである。

SONYはUXを顧客に与えることが非常に上手い。それだけに、音楽機器でAppleの後塵をはいしているのは非常に残念だ。
最近、我が社の社員だけではなくパートナー企業の方々、大学の先生方等も含めてだが、で会議をするときにそれは日本語で普通に言えばよいのにっていうことまで英語化されている。気になる言葉を以下に記述してみた。
(臨場感が伝わりやすいようにあえてカタカナ表記としておりますヾ(@°▽°@)ノ。意味は必ずしも使用単語に忠実ではありません)

アグリー「意味:同意する」→使用方法「その話はアグリーなんだけど・・・・」
ディペンドオン「頼る」→使用方法「PCは必ずしも通信だけにディペンドオンしているわけではない・・」
ロバスト「強固な」→もう少しロバストな枠組みを作った方がよいのでは・・・」
ユニバース「宇宙」→議論のユニバースがフルフルになっていて・・・」
ミルキング「利益を搾り出す」→その事業はすでにミルキングの段階に入っていて・・・・」
スティッキー「意味:粘々した」→使用方法「いかにスティッキーなユーザーを確保するか・・」
マネタイズ「意味:金銭化する。利益を得る」
オブソリート「意味:時代遅れ」→その考え方はすでにオブソリートされていて・・」

とまあ、先般した会議で出てきた英語で、一部だけ掲載して見ましたが、僕が出席する会議には、こんな言葉がやたらと使われている。他社もこんな感じなのだろうか。
最近、若干違和感を感じている。




小宮一慶氏の「ビジネスマンのための『読書力』養成講座を読んだ。

ビジネスマンのための「読書力」養成講座/小宮 一慶
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彼は読書を速読、通読1、通読2、熟読、重読にわけ、読む目的や本の内容によって、それぞれの方法を使い分けるべきだとする。
それぞれの読み方を要約すると、

速読・・・・要点の拾い読み
通読1・・全体を通して読書を楽しんだり、一定の知識を得るもの
通読2・・勉強に重点を置いた読書
熟読・・・・一番重要で、自分の専門分野や興味のあるものを、多くのことと関連付けながら、論理立てて読むもの。
重読・・・・人生の教訓となるようなものを、何度も読むもの

まー確かに、それはそうなのだが、内容はほとんど書評に近い。
ちなみに、僕は月に8冊程度(専門書和書3冊、専門書洋書1冊、自己啓発2冊、小説1冊、その他1冊)程度本を読んでいるが、良い本はノートにまとめている。そして、何回も読み直す。またいずれこのブログで、僕のベストを紹介しようと思う。あと、新聞。昔は日経、日経産業、朝日、読売、Finantial Times、Wall Street Journalの6紙を拾い読みしていたが、やはりほとんど頭に残っていないことがわかって、最近は、家で日経、OnlineでFTを読むようにしている。

さて、冒頭のタイトルの意味だが、小宮氏は通読レベル1の読み物として、三島由紀夫の「午後の曳航」を上げていた。この本は神戸の例の事件の発生を暗示しているといわれており、子どもの微妙な心理の揺れやゆがんだ心情を描いており、非常に考えさせられる読み物だ。物語としても面白い。だが、小宮氏が言うように、感性を刺激する小説というのはどうか。もちろんそういう部分もあるが。

と、私的な感想文ですが、読書力は、私にとっては速読レベルで十分な内容であった。
※小宮氏の他の本は面白いし、大変ためになります。ただ、最近立て続けに新書を出されているので深みがなくなっているような気がします。今後は熟読レベルの本を期待します。

あの名門投資銀行のリーマンブラザーズが日本円で65兆円弱の負債を残してChapter11を申請した。Chapter11は債務者自らが債務整理案を作成できるので、日本で言うところの民事再生法に近い概念であり、今後、再建が期待される。
確か、実質の清算はBankruptcy CODEのChapter7だったか(間違っていたら誰か訂正して)。

私の知り合いにもリーマンに勤めている人がいるが、彼のところには転職のお誘いがやまほどきているらしい。また、現在、実施している研究会のメンバーに昨年までリーマンに勤めていた人がいる。彼は個人で海外のベンチャー企業に投資をしたりして悠々自適に過ごしている。

リーマンは1800年代中盤ころに創業された歴史のある企業だ。そして、僕らが大学生の頃は人気就職先でもあった。エスタブリッシュメントがあっというまに崩れてしまったのはなぜだろうか。やはり金融の世界は怖い。

以下は池田信夫氏が執筆した「ハイエク」(非常に面白い本です)の序文を彼のブログから引用したものだ。

しかし10年前には、同じような全面的危機によって、金融工学の基礎を築いたノーベル賞(正確にはノーベル記念スウェーデン銀行賞)受賞者をパートナーと する投資ファンド、LTCMが破綻した。その10年前には「ブラックマンデー」によって全世界の株式市場が同時に暴落した。世界の金融市場では、百億年に 一度のはずの危機が10年に一度、起こっているのだ。

このような特異現象を、数学者ナシーム・タレブは「ブラック・スワン」 と呼び、彼の本は2007年のアマゾン・ドットコムの年間ベストセラー第1位(ノンフィクション部門)となった。今まであなたが見た白鳥がすべて白かったとしても、それはあす黒い白鳥が出現しないことを保証しないのだ。

ブラックスワンの存在は非常に恐ろしい。どんな大天才でもブラックスワンがいないということの証明は難しい。そして、いつ我が社の前にもブラックスワンがあらわれるかもわからない。ただ、我が社の場合は、金融と異なりいざという時のためになんらかの手立てができるはずであり、常に、リスク管理を考えて仕事を進めていきたい。
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