本日は久しぶりに家でゆっくり過ごせる時間を比較的長くとれたため、幼虫から育ててきていたオオクワガタの掘り出しを行いました。
7月初旬には、菌糸ビン越しで「恐らく羽化自体はしているだろう」と確認していましたが、クワガタの身体が固まるまでしばらく放置しておこうと我慢し、ついに本日!となったものです。
本日掘り出したのは今年向けにセットしていた2産地分です。
まずは、こちらです。
■オオクワガタ佐賀県産
2023年6月20日に採集※されたWDから採れた幼虫をお譲りいただき、育てたものです。
※福岡県Mさま(超有名な採集家)採集
菌糸はKBファームさんのAG菌糸(ブナ)を使用しました。
菌糸交換タイミングを少し失敗した感は否めないですが、幼虫4匹のうち、3匹が無事羽化に至りました。
サイズは67ミリですが、光沢が強く太さもある良い個体です。ただ、お尻が少し出てしまっています。
インターネット情報を見ると、少し出ているくらいであれば繁殖には問題ないとのことですが、少し心配です。
羽化前の菌糸の状態があまりよくなかったことが少なからず影響したのかなと思います。菌糸の状態は把握していたのですが、人口蛹室に移す際に与える振動等で蛹を死なせてしまうリスクの方が大きいと判断し、結局人口蛹室にチェンジできず・・・
自身の飼育技術に自信を持てなかったのが根本原因です。
皆さん、失敗を恐れずやってるんですかね。失敗をして学ぶ部分もあるのかもしれませんが、どうも私はまだ踏み切れていません・・・
とはいえ、再び同じような状況下に置かれることもあるかと思いますので、何等か対策をとらないといけないなと思っています。
虫吉さんでは、以下のように、3本目のボトル交換時は菌糸ではなく、マットにしているみたいですし、少し検討してみたいと思います。
■切り替え時の交換例(虫吉さんHPより)
・1本目:菌糸ビン500cc
・2本目:菌糸ビン800cc(終齢時)
・3本目:虫吉オオクワマット(ボトルのサイズは、800ccか1400cc)
いずれにしても、この♂でうまく繁殖できることを祈ります![]()
(同じ産地の♂が手に入ればよいのですが、佐賀県内でもこのオオクワガタが採集されたエリアのものは一般的にはほとんど流通していないと思いますので・・・)
♀は44ミリと42ミリでした。全く問題なく元気です!
続いてこちらです。
■オオクワガタ長崎県産
取引先が「昆虫販売を検討しているので・・・」ということでお願いされ、昆虫専門店で幼虫を購入し、育てたものです。
長崎県内では恐らく最も有名な産地ですので言ってしまいますが笑、対馬産のWF2個体です。
この産地は本土産と異なり癖があるとは聞いていましたが、確かに難しい印象を受けました。
具体的に言うと、どうも「菌糸に弱い」印象です。
3令時に菌糸とマットを半々でブレンドしたものに切り替えたのですが、菌糸ビンの間に死んでしまった幼虫も多く、結局9匹のうち、無事羽化したのは5匹(♂1匹、♀4匹)のみという結果でした。
そういえば、先日のブログで紹介した、同産地の産卵セットも微妙な感じです。
菌床ブロックに放り込むという至ってシンプル(もとい雑
)なものではありますが、普通の本土産オオクワガタであれば少なからず産卵してくれます。
が、対馬産オオクワガタは6月にセットしたにも関わらず、未だにどうも産卵している気配が見られません。
もう少し放置して見守ろうかと思っていますが、やはり対馬産に菌糸は合わないんですかね・・・?
対馬のオオクワガタは樹種も本土とは少し違うみたいですし・・・
ご存知の方がいれば教えてほしいです。
話戻りまして、無事羽化した5匹のうちの1匹の♂ですが、これが何と!実は75ミリオーバーでした。
結構な太さでキレイに羽化して衝撃です。
対馬産でこの大きさはあまりいないのではないでしょうか?
P.S.
ちなみに、取引先ですが、実は昆虫販売の検討をストップしてしまっています。結果、今回羽化した対馬産オオクワガタをどうするかについて、私が悩むハメになってしまっています笑
里親に出すか、良い♂がいるだけに累代で80ミリオーバーを出すのを目指すか・・・
ただ、♀が小さいんですよね・・・![]()
















