ご無沙汰の投稿から3本立て続けになってしまうが、勢いあるうちにNARLOWのデビューライブをニコ生配信で観た雑感として残しておこうと思う。のだが、ライブ直前までは密着動画であんな盛り上がってたのに、観終えてう〜んと首を傾げてしまっている自分がいる🙈
まず一つ、これはフェス主催者であるANCHORさん自身の読みの甘さと言うべきだろう。フェスでのデビューライブだから大トリでという発想はわからないでもないが、少なくとも我儘ラキアの後に持ってくるべきではなかった。主催者なら出演順は調整できるわけで。
というくらい我儘ラキア、今回初めてながらトンデモなく凄かった。次元が違いすぎる!
近頃LGBT問題で心は女性・身体は男性の競技者が女性競技に出てしまったら…的議論を耳にするが、我儘ラキアはアイドルの心を持ったガチのアーティストがアイドルとしてアイドルフェスに出演してる。まさにそんな状況だった。アーティスト寄りのアイドルなら数多居るが、我儘ラキアはそういうレベルではない。それは論ずるより観た方が早いだろうから公式ライブ動画を一枚張っておく。
その我儘ラキアのメインボーカル的存在と思われる星熊南巫さんが終盤のMCで
「AN FES」の皆さん初めまして。我儘ラキアと申します。
きっと初めましての人が多いと思いますが、自分たち大阪のアイドルで、ま、音楽はちょっと一風変わった感じかもしれないけど、心込めて、マジ自分たちが一番格好良いと思いながら今日もこのステージに立ちました。今日は最後までどうかよろしくお願いします。
NARLOWさん、デビューおめでとうございます。そして我儘ラキア呼んでくれて今日は本当にどうもありがとうございます。きっと格好いいと思うし、とっても素敵やと思うんですけど、私たちは日本で一番攻めてるアイドルやと思ってるし、日本で一番格好いいアイドルやと思ってるから、マジで負ける気ないんでまた対バンしましょう、よろしくお願いします。
こんな勝ち気なことを言って実は今日どんなフロアになるんやろうとか、みんなちゃんと受け入れてくれるかなとか、ちょっと不安なところもあったりとかして、でも、わかりにくい音楽かもしれないけど、自分たちの気持ちが伝わって徐々に一杯手が上がって行くのを見て、心からぶち上がりました。最高のオーディエンス、ありがとう!
と盛り立ててくれていて、これが一層NARLOWのハードルを上げてしまったようにも思われた。でも、星熊さんの言葉には何の衒いもない誠実で真摯な感情が乗っていて、音楽だけでなく好感が持てて(だからこそ音楽がもっと素晴らしく感じられる)、その後に動画観て回ったりサブスク落としたりしたのは言うまでもない。
で、NARLOWデビューライブ雑感である。実は初見時の観た勢いで書き出すとネガティヴワードが並ぶなと思って、少なくとも我儘ラキアのインパクトを取り除いた状態にしてもう一度観直そうと中3日空けて、今度はニコ生コメントも非表示設定で観返した。しかし、それでも嬉々としてポジティヴワードを並べるには苦しいものがある。
ライブは全5曲。セトリは774が振り付けしたと本人ツイートした3曲目「それを優しさと呼ぶならば」と初公開MVとなった5曲目「こんな世界に為ろうと」の2曲しか今のところ曲名はわからない。最初の曲と最後の曲は練習量が違ったのだろうか。それなりに聴き応えがあって楽しめたが、間の3曲、特にスローテンポの曲で歌唱の弱さ・不安定さが露呈してしまい、大丈夫か〜と心配が先立った心理状態で観る感じになってしまう。
それとメンバー全員の声のバランスが良くない。何となく音域の近いメンバーが集まってしまって、ユニゾンで歌うと声がガチャ付くというか、声の個性を潰し合ってしまっているように感じるのだ。歌唱力を評価しながら最終オーディションでステージ意識と覚悟が希薄ということで落とされてしまったあめのさんって子の低音ボイスがあったら全然違ったのにな〜と勿体なく思ってしまう。
もう一つ、これは耳で聴いた印象でしかないので歌詞カード見たら違うかもしれないが、歌詞が刺さらない。ニコ生コメントでは「ZOCっぽい、キャラの薄いZOC、歌の下手なZOC」など、何かとZOCが引き合いに出されるのは前稿でZOC「family name」にMVも曲も似てると書いた通りというか、その「family name」の編曲をしているのが他ならぬプロデューサーのANCHORさんで、色々寄ってしまうのはやむを得ないところもあるのだろうが、だとすると余計に大森靖子という刺すことの天才と較べられてしまうわけで、そう簡単に太刀打ちできる相手でないことは自明だろう。
そこで余計なお世話以外の何物でもないが、NARLOWが刺さるグループになるために考えられる二つの提言をしてみたいと思う。
まず先に歌詞の方。これは比較的解決方法は簡単で、オーディション時のグループワークショップみたいので候補者たちにグループで歌詞を書かせることをしていたが、今度は様々な形で(グループでも個人でも)7人のメンバーに歌詞を書かせて、最終的にそれを元にANCHORさんがブラッシュアップすればいいのだと思う。最初のうちは曲先になってしまうだろうが、メンバーが制作に馴れてくれば詞先もあり得、それはANCHORさんにとっても曲作りの幅を広げられるだろうし、量産体制にも入りやすい。メンバーにとっても自分たちで書いた歌詞だと感情の入れ方が変わってくるから歌唱力の向上にも繫がるだろう。メンバー個々の魅力を感じる要素が密着動画のワークショップでは垣間見えていた。
声のバランスについては、確定メンバーとオーディションメンバーの差は結成時点でなくなると言いながら、MVにおいてはまだあるし、ライブでも1曲1曲の中では解消していても構成上はまだしっかり残っているように見えるのだが、今の7人でやっていくのなら歌唱上のセンターを円周律というメンバーで唯一前世のない、一番経験値の低いメンバーで固定してしまった方が安定するように思えた(ANCHORさん自身はセンターポジションを作りたくなくて当初は6人グループで考えていた)。
少なくとも今回のライブで観る限り、ソロになったときの歌声が一番良く通って張りがあり、一番持って行く力を感じられたし、他が全員前世ありなので、何にも染まってないという意味でも中心(歌い出し)に据えやすく思えた(※註)。その中心を持つことによってNARLOWの個が逆に立ち出すはずだ(ちなみにMETAMUSEは中心がない方がいいと思っていて、MIGMA SHELTERは人数が偶数だろうが奇数だろうが、その中心にあるのは一番声のか細いミミミユだと思っている)。
現在はそれが確定メンバーで元BiSのパン・ルナリーフィと元LADYBABYのイケダナナの2枚看板をどっちつかずに立てようとするからガチャガチャしてしまう(その背後で元NMB48の774をパフォーマンスの中心位置に置くことも)。
というわけで、ヒトリエのイガラシとゆーまおがライブや録音参加ということで俄に盛り上がったNARLOWは、その二人がライブ出演するなら単独公演で遠征を考えるかもしれないが、それが告知されてない東京初単独公演には心動かず、今のところは関西に来てくれての単独なら一回は行ってみようかなってところで、あとは対バンで好きなグループと重なれば遠征もありかも?という、りなちーの夜光性アミューズより低いくらいの自分内ポジションに落ち着いた感じである。
夜光性アミューズはその点で白空こあいちゃんという明確な歌唱メンと、ふてこという強烈なダンスメンを擁して、グループバランスもエンタメ性も遥かに高い。まずはこのラインを超えられるのかどうか、、そういえば夢逃げ公演でもりなちーは2番手ポジで774は11番手だった気が、、そんな「夢は逃げない 2023」が6/7㊌開催され、りいちゃんとあみるんも来てたみたいでTwitter見てほっこりしてしまった。
山崎 亜美瑠(1stSingle6/13発売)@_amiru_y
り! https://t.co/ViEbiWrvZU
2023年06月07日 21:44
一瞬あみるんがNARLOW入ってくれたらと頭よぎったけど、歌いながらのパフォーマンスというところで厳しいかな~。あみるんの声を持つりいちゃんなら・・とそんな妄想に陥るよりは、りいちゃんセンターの生歌★夢逃げ公演が観たかった🙈🐥
※註)円周律さんだけ前世がないと書いていたが、実は空想のイデアというグループに数ヶ月所属していたことがわかったので、全員がステージ経験者のグループということになる。とはいえ、他のメンバーに較べると圧倒的にフォロワー数が少なく、一番染まっていないという点は外れていないだろう。あと、NARLOWのことを知るには今のところ、realsound の記事が一番しっかりしてそうだ。