カツミ9700のレストア その44:キャブ床下の変更 | 鉄道省半田鉄道局

鉄道省半田鉄道局

1/80鉄道模型(Jゲージ)工作記事を中心に、鉄道と身の回りの出来事を書いてゆきます。
​(平成26年11月8日Yahooで開設、令和元年6月22日こちらに移転しました)

爽やかな五月晴れが続いています。こういう日は模型工作もはかどります。

キャブ床下の逆几形断面ブラケットは当初、製品寸法をそのまま洋白板で作り替え、周辺パーツもそれに合わせていました。後で「国鉄蒸気機関車設計図集」掲載の6600形図面に気づきました。9700形と共通部分も多く、特に火室とキャブの関係は9700形も同じと思われます。製品では逆几形断面の幅が、DH棒型モーターを避けるために18㎜と広かったので、これを実車に近い14㎜に変更することにしました。火室底も上方に広がるテーパーになっているので、ここも変更します。

逆几形ブラケット、前回はt0.5洋白板でしたが、材料を切らしてしまったので真鍮版としました。鉄や真鍮の角材等を動員して几形に曲げました。米国型蒸気に良く見られるキャブブラケットも、作り直しました。

古いパーツの分解、再組立ては手を焼くかと思ったら、比較的スムーズに行えました。これで、キャブ下左右が引っ込んで、キャブブラケットが目立つようになり、実車の特徴表現が改善されたと自画自賛。6600形図面に早く気付けば、このような遠回りはしなくて済んだのですが。

火室底部も、最初見えている部分は灰箱かと思い、台枠幅のチャンネル材を付けていましたが廃止し、t0.3真鍮板をこのように曲げてスロープ状の火室底部を表現してみました。これはパイロットで、上回りとの組立性を見極めて正規のパーツを作ることにします。

火室底部の左右の上辺部分は詰めないと、インジェクター配管と干渉することがわかりました。キャブ後妻板には手すりも付け、完成への景気づけに「9705」ナンバープレートを貼りました。これはF式で作ったもので、数少ない成功例です。

落成後はドライフィルム式で作ったものを装着します。秘密結社KK○の皆さんは美しい明治の姿に作られる方が主流なので、鉄道院⇒鉄道省のナンバープレートを貼った当局の作品は”異端”ではあります。

イメージ 4  イメージ 5  イメージ 6