カツミ9700のレストア その7 動輪押え板、資料の検討 | 鉄道省半田鉄道局

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1/80鉄道模型(Jゲージ)工作記事を中心に、鉄道と身の回りの出来事を書いてゆきます。
​(平成26年11月8日Yahooで開設、令和元年6月22日こちらに移転しました)

名古屋は雨ですが東京は大雪予想。通勤通学はご注意を。そういえば昭和11年2月26日の大事件の朝も雪でしたね。私の亡父は小学生で、雪の中「学校で雪合戦ができる」と喜んで登校したら、反対方向に帰る生徒が目立ち、学校につくと先生が「いいから帰れ」と。帰宅すると中学の兄(叔父)も帰宅し、陸軍の反乱を知ったらしい。家が荻窪で、駅近くに暗殺された渡辺教育総監の自宅もあって「銃声を聞いた」という友達もいたとか。二・二六事件をリアルタイムで知っていたわけですが、東京の雪を見ると、つい思い出してしまいます。

動輪押え板はt1から新造し、ネジ止めは第1ー2動輪間と、後部台枠接合部のスペーサーに設けます。サウンドのコンタクトは第一動輪にしました。

ここで、9700形のスペックを確認しておきます。これはネットで公開しているボールドウィンの仕様書で、一応、日本に来た機関車全部をダウンロードしました。この隣のページは日鉄のアトラン6600形で同時(連続)発注がうかがえます。インジェクターはセーラー1887年式、チェックバルブはボールドウィン式とあります。ドームカバー、サンドボックスは「ヘルメットタイプ」。塗装はオリーブ色+金色(ストライプ?)だったようです。黒もありますが、それ以外の彩色はオリーブ色が多くあったようです。(全部は確認しておらず) 目的の担いばね仕様については記述がありませんでした。あ、真空ブレーキは記載がありました。

ボールドウィンの機関車部品カタログもあり、軸ばねはイコライザー系統図に見られるだけでした。この書籍にはインジェクターの多くの種類も載っていました。セーラー新旧、モニター、メトロポリタン、ナサン等々。ボールドウィンタイプのチェックバルブも断面図が載っていました。当該部分の製作の際に紹介しましょう。

他にスミソニアン協会がボールドウィンの機関車数種の設計図面も公開してますが、拡大しても寸法が読めず参考にはちょっと辛い。しかし、こういった資料が博物館等でネット公開され、海の向こうで閲覧できるのは大変ありがたいです。ただし、英語と格闘が必要ですが。

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