日曜日は、岡崎の友人宅に出かけ、貨車の勉強会をしてきました。模型はワラ1を続けましたが別途まとめて報告します。今日は京都の続きです。京都鉄博はまだまだ情報多数なのですが、加悦SL広場が重要なので先に。
まずは、初めて見る機関車。ポーターのCタンクです。1915年製で長門鉄道が購入し、戦後東洋レーヨンで使用後、宝塚ファミリーランドで保存され、2003年加悦に来ました。長州鉄道に同型車が入り、これは国鉄に買収され1045形になったので、この写真の機関車は1045形同型、ということになります。1067㎜軌間ですが軽便サイズで、非常に可愛い。
バックビュー。リヤタンクは改造かな?
弁慶号や義経号と同じポーターの銘板が嬉しいです。UE氏自作の淡路鉄道の同系機関車模型と一緒に撮影。絵になると思い、撮らせていただきました。模型も心なしか嬉しく佇んでいる感じです。
キャブ下です。ブレーキは蒸気ブレーキで圧力が高いのでシリンダ系が細いのですね。
バルヴギヤのロッカーアームです。スライドバーは幅広なのが意外です。第2動輪はフランジレス。動輪径は実測したらΦ620でした。図面的にはΦ711なのでタイヤは相当摩耗していることになります。
第一動輪の前の左右の軸ばねを結ぶクロスイコライザ。これで三点支持を実現しているわけです。
キャブ内にも入れます。インゼクタが左右に。これだと国鉄制式機と同様のグレシャム式なんですねえ。
天窓は、左右分割して開きます。これは重要で、機関車を何も考えずに作ると、正方形の板を一枚貼って終わりししてしまいますが、左右に分割で作らないと正しくないことがわかります。
安全弁は省形の背が低いタイプです。メンテは国鉄鷹取工場とかだったかもしれませんね。
キャブ前ドアから前を見ました。手動式の砂撒きロッドの様子がよーくわかります。
汽笛は単音でドームの背後に付いています。4030もこれと同じ形態で作ったのですが、早くこれを見ればよかった。
アメリカ型機関車は、日本に沢山あったのに、8100、9200もなくなり、7100(弁慶、義経、静)、東品川公園の2850、小湊鉄道のボールドウィン2輌、明治村の2輌位しか思いつきません。きわめて貴重なものであることは確かです。3月閉園でも、他の機関車と同様にしっかり残してほしいものです。