これまでの製作過程 | 鉄道省半田鉄道局

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1/80鉄道模型(Jゲージ)工作記事を中心に、鉄道と身の回りの出来事を書いてゆきます。
​(平成26年11月8日Yahooで開設、令和元年6月22日こちらに移転しました)

これまでの製作過程を振り返ります。
珊瑚キット×1、珊瑚部品集め×1、アダチキット×1、の3両同時製作でスタートしました。アダチはボイラ径が1mm以上太いので、ニアスケール(内径Φ19)に縮めました。珊瑚はボイラが2mm長く、ドームが後ろに寄っていましたので、スケールの位置に前進させました。
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その後、初期型C515を作るのにキットでは不都合があることがわかり、急遽鉄道模型社C51エッチングキットをヤフオクで入手、4両のC51を製作することに。C515(鉄摸)、C5180(アダチ)、C51207(珊瑚)、C51225(珊瑚)の4両を戦前の姿で作ることにしました。
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エッチング板のボイラは、厚いウレタンゴムの上で、手元にあった適当な丸棒を押し付けてこのように丸め、途中硬くなるので、ガスコンロの炎であぶり、丸めを繰り返すと、1時間でほぼ真円に丸まります。合わせ目端部は曲げモーメントが取れないので棒に押し付けて強制で曲げます。C51~C57の場合、外径Φ19パイプにピッタリあわせると丁度良い径に仕上がります。
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台枠もエッチング板から自作。t0.7板を裏打ちしています。動輪はアダチ製(17本スポークで初期型に適合)で軸ばね可動です。慎重に作ればSLの台枠は難しくありません。ロッド類はキット、分売パーツ利用、バルブギヤは自作です。

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フロントデッキ、ランボード、キャブ床板は自作です。実物のランボードはL76×76(3インチ)アングルなのでキットのt0.8では薄いと考え、t1+エコー網目板で作り直しました。写真はキャブ床板(t0.1)で4両同時で効率は良いです。

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C5180は、給水加熱器のドレン管?に水分離機が付いてますので、パイプと管継手で自作し、良いアクセントになりました。
鹿児島に保存のC5185にも残っています。ちなみに、これらは両方とも東北形です。



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先台車は、先輪径をΦ11.5で統一した関係で4両とも自作です。珊瑚用だけ軸距を0.5mm伸ばしてあります。
シリンダも自作しています。





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キャブは、
C51225:珊瑚キットのまま
C51207:模型社エッチング板
C5180:ピノチオエッチング板
C515:元々、原型ではキャブ長さ1930mmと100mm短いものを後部に延長しているのでキット部品は使えないため、燐青銅板より自作です。

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C515は戦前、姫路機関区時代の姿にするので、給水ポンプがこんな場所にあります。従台車もエッチング板からで、下台枠のみスイングします。




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C5180 は末期米子で美しい姿を保った有名機ですが戦前は東北にいました。昭和13年青森区時代に「連結器途中解放装置」装備ということが判った(十三本木峠補機用?)ので、9600の同一装置の写真(西尾ライカ判写真集)を見て半分想像で付けました。

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4両もあると壮観です。機炭間の渡り板を付ければ、あと残工事はわずかです。








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