この2つは、似ているけど違うものです | 心と身体のライフスタイル「漢方」

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漢方は漢方薬だけでなく、心と身体からの声を読み解く智慧です。薬に頼るだけでなく、生活習慣や心の持ち方を見直すことで、あなたが本来の自分に戻り、健やかで美しく幸せに暮らす「わくわく養生」を薬を売らない薬剤師・国際中医師の藤巻祥乃がお伝えしています。

こんばんは。
漢方エッセイストの藤巻祥乃(よしの)です。


春になり、日差しが強くなってくると

自然界が色鮮やかに見えますね♪




 

 

北アフリカにあるチュニジアに
旅行に行った友人から
デーツ(ナツメヤシの果実)を

お土産をもらいました。




その時に多くの人が勘違いしていて
私もよく漢方講座の時にお話する

内容が出たので今日は、

その事を書きたいと思います。



それは、薬膳料理や漢方薬の
材料にもよく使われるナツメ(棗)と、
今回お土産で頂いた
デーツ(ナツメヤシの果実)が
同じものだと思っている人が
とても多くいます。


先程の写真は、お土産にもらった

ドライデーツ(ナツメヤシの果実)

 

こちらの写真は、干しナツメ(棗)




「ナツメ」と「ナツメヤシ」という
名前が似ていることと

日本では、どちらも美容に良い

ドライフルーツで売られていて
ドライフルーツになった時の
見た目が少し似ているから

間違えてしまうのかもしれません。



最近、知りましたが

ナツメ(棗)の事を英語で

チャイニーズデーツと言うらしく

これも間違える原因なのかな?



北アフリカか西南アジアが

原産と考えられている

「デーツ(ナツメヤシ)」は、
ヤシ科の植物の果実です。

一方、「ナツメ(棗)」は、
中国から西アジアが原産で
日本にも入ってきた
クロウメモドキ科の

植物の果実です。

ということで、この2つは

全然違う植物の果実です!

 

デーツは、漢方や薬膳で

取り扱わないので

寒熱(体を温めるか、冷やすか)が

調べても出てこないのですが

暖かい地域に生息するヤシ科の

果実なので、体を冷やすのかなと

私は考えています。

 

ちなみに、ナツメ(棗)は、

体を温めます。



デーツ(ナツメヤシの果実)の方は
薬膳や漢方薬では扱わないので
私は、ビタミンCと食物繊維が多い
ドライフルーツという認識しか
ありませんでしたが
今回、記事を書く時に調べたら、
鉄分や亜鉛、マグネシウムなどの
ミネラルが意外に多くて
びっくりしました!

よく美容に良いお菓子に

使われているのを見るけど

なかなか凄い

ドライフルーツですね!



一方で、先日、開催した

漢方×ファステングコラボお話会

の薬膳スイーツにも

お出ししましたナツメ(棗)も、

デーツに負けないくらい
非常に栄養価の高い果実です。


 

消化機能を助けて氣を増やし

美肌や妊娠力などに関わる

体内の「血」を補い、
精神を安定させる作用があるので

女性にもぴったりの食材です。


漢方薬では、大棗(たいそう)
という名前でよく使われます。

その他に煮込み料理、

お鍋、スープに入れても
美味しい薬膳食材です。

 

 

しかも、春にも

ぴったりの食材なんです。

 

春は環境が変わる時期で
新しく移動する人にとっても
もともといる人にとっても
新しい環境が始まる時期です。



慣れない環境では
気遣いが多くなるため
体内の「氣」や「血」を
消耗します。

 

そんな時に氣や血を増やす

ドライフルーツのナツメを摂るのも

手軽でおすすめです。

 

 

ちなみに私は、干しナツメを

「日本橋古樹軒」か

「富澤商店」で買っています。
 

 

生命エネルギーである「氣」や
精神を安定させたり、
栄養になる「血」が不足すると
いろいろな事に敏感になったり
小さな事(刺激)でも、

反応してしまって不調が

出てくる事があります。

 

こちらの記事も参考にしてください

 

 

 

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4/19(金) 要らないものを手放して自分を調律する漢方×ファスティングコラボお話会@スペースU:nest(ネスト)
 

詳しくは、こちらから
 

 

 

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