軽い風邪をよく引くのは、免疫力が足りないのではなく巡りが悪いだけかも! | 心と身体のライフスタイル「漢方」

心と身体のライフスタイル「漢方」

漢方は漢方薬だけでなく、心と身体からの声を読み解く智慧です。薬に頼るだけでなく、生活習慣や心の持ち方を見直すことで、あなたが本来の自分に戻り、健やかで美しく幸せに暮らす「わくわく養生」を薬を売らない薬剤師・国際中医師の藤巻祥乃がお伝えしています。

こんにちは。
薬を売らない薬剤師・国際中医師の祥乃です。
漢方を使った生活習慣カウンセリングをしています。


本日、関東も梅雨明けしましたね。
まだまだ暑さが続きますので、
夏の養生を取り入れて
快適にお過ごしください。
夏の養生について




ところで、
汗をかいた後に冷房で冷えたり、
朝方に少し涼しくなって寝冷えをしたりと、
夏風邪を引いてしまっていませんか?




漢方では体に悪さをし、
病気を引き起こす原因を
総称して「邪(じゃ)」といいます。
人は自然界の一部なので、
暑さや寒さなど気候の影響を受けます。


そして季節の影響が過剰になって
人の体の適応能力を越えたり、
自分自身の免疫力が低下して
気候の変化に適応できなくなったりすると、
それぞれが病気の原因(邪気)となり
健康に影響を与えます。

夏バテの原因は、
暑邪や湿邪という話は
夏の養生でお話しました。





本来、人の体の表面には
「邪」を追い払う
抵抗力(免疫力)が備わっています。
漢方でいう「気」(生命エネルギー)の力です。

「気」は実際に目で見ることができませんが、
「元気」「やる気」などの言葉にも
使われているように、
普段から私たちの
生活の中にも溶け込んでいて、
体の中で重要な働きをしています。


気温などの外からの影響で
風邪を引きやすいのは、
この働きが低下している証拠です。
つまり、「気」が体の表面に
不足しているということです。

このバリア機能が弱ると、
風邪だけでなく花粉症などの
アレルギー症状や皮膚の炎症などが
起こることがあります。





体の表面のバリア機能
(「気」の働き)の不足には、
大きく分けて2種類あります。

1)全身の「気」が不足しているため
「邪」が体内に入りやすい状態。
こちらは、「邪」と戦う「気」が不足しているので、
風邪を引いてしまうと症状が重く、
寝こんでしまうのが特徴です。


2) 量は足りているのに、
「気」が滞っているために
表面に行き渡っていない状態。

こちらは、寝こむ程の症状にはならないが、
しょっちゅう風邪を引いてしまい、
咳やのどの痛みなど
軽い症状が長引くのが特徴です。

これは、体内に「気」はあるので
戦ってくれていて
症状が重くならないのですが、
「気」が体の表面に巡っていないので、
すっきり治らない風邪を引きずります。




簡単に言うと、
1)は兵隊の数が少ないため
戦闘能力が弱くて負けてしまい、
2)は配備されてる場所が
悪かったので侵入されたけど、
兵隊の数はいるので
戦い続けている感じです。


それぞれの養生法については
明日の記事で書きますね。

ご自分の体質がわかると、
病気や不調の予防ができます。




いつも最後までお読みくださいましてありがとうござます


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