おはようございます。
ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室 わくチャレの松倉です。
1歳前後のお子さんがいるご家庭では、お子さんがこんなことを楽しそうにしていませんか!?
・おもちゃを持って床や家具を叩く
・スプーンを持ってテーブルやお茶碗を叩く
・叩くのを止めさせようとすると、余計に面白がって叩く
その様子は、まるでどこを叩けば良い音が出るのか研究しているかのよう。
では、なぜこのようなことをしているのでしょう?!
1歳前後の「叩く」とは・・・
1歳前後の「叩く」行為には、どんな意味があるのでしょう?!
「叩く」動作は、手の指、手のひら、手首、肘、肩を動かして行います。
(物を)握る、腕を伸ばす、曲げる、振り上げる、振り下ろすなどの動作を連続で行ったものが、「叩く」なんです。
さらに、
・叩く対象物を目で捉える
・対象物での距離感や方向をつかむ
・対象物(自分の意図した所)に手をもっていける
これらのことができて、「叩く」ことができるんですね。
赤ちゃんがたくさんの部位を使いながら、同時もしくは連続的に行っていると思ったら、凄いですよね!^^
また、腕を上下に振ることで、肩周りの筋肉をつけることができ、歩くために必要な力を育てている時期でもあります。
それから、叩いた時の音や感触、力加減を確かめるなど、体験を通して色々な情報を脳に取り込んでいたりもします。
つまり、「叩く」ことは、成長発達に必要な動作なんです。
そうはいっても、ダメなことだってある!
そうは言っても、止めてほしいことや、してはいけないことはありますよね。
おもちゃで窓を叩いたら、窓ガラスが割れてしまうかもしれないし、おもちゃが壊れてしまうかもしれません。
また、お友達の頭を叩いていたら、そのままにしておく訳にはいきませんよね。
ですが、ここで「叩いちゃダメだよ!」で終わらせるのではなく、
「これなら叩いていいよ!」「ここでなら叩いていいよ!」と別の遊びを用意することが大切です。
「叩く」動作ができる環境を用意することで、子どもが遊びを楽しみながら、成長していけるんですね(^^)
おすすめしたい「叩く」遊び
お家や身近な場所でできる「叩く」遊びをご紹介します。
◯砂場で・・・
・泥遊び
泥で作ったケーキを、手やシャベルでペチャペチャ叩く
音も質感もおもしろくて おすすめです。
・砂遊び
砂で作ったお山を固めるとき、手のひらでギュッギュッと押さえる
「叩く」とは少し違いますが、どのくらいの力加減で押せば砂山が崩れずに固くできるか、力加減を学ぶことができます。
◯室内で・・・
・たいこ遊び
たいこのおもちゃを買わなくても、家にあるものを使ったり、簡単に作ることができます。
たいこ・・・空のダンボール。もしくは、バケツや洗面器などの容器に、ビニールか布のガムテープを放射状に貼り重ねる。
(容器の大きさやテープの素材によっても音が変わります。)
バチ・・・新聞紙を丸めたもの、またはサランラップの芯
曲に合わせて叩いても楽しいですね♪
◯お風呂場で・・・
・水遊び
湯船のお湯をパシャパシャ叩いて遊びます。
跳ね返るお湯を顔に受けたり、水面を叩いたときの感触と、お湯の中で叩こうとしたときの感触の違いを感じたりすることができます。
子どもは大好きだけど、お部屋ではなかなかさせてあげられない 水遊び。
お風呂の中なら、思う存分遊ばせてあげることができますね(^^)
(ちなみに私は、初めてのコップ飲みや、水のあけ移しの練習をお風呂場でやりました♪)
小さいお子さんとの生活をしていると、「やめてー!」と言いたくなることがよく起こります。
ただ、その行動は、子どもが自分にとって必要な動きを獲得しようと学んでいる時期でもあります。
興味を持ったその時期に十分遊ばせてあげることが、その能力をもっとも効率よく獲得できるんです。
困った行動として ただ禁止するのではなく、おうちの環境を整えて、お子さんのやりたい気持ちを満たしてあげられるといいですね(^^)
なお、怒りの表現として「叩く」のは、また別の話なので、近いうちにそちらについても書きますね。
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