【中継貿易の拠点を訪ねる】: U.A.E. | 世界あちこち散歩

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国内外の色々な所で見聞き・体験したヒト・モノ・コトを綴ります

私にはかつて、仕事で中東・
トルコ地域に専門的に
携わっていた時期があります。
 
その頃、仕事仲間とカラオケ
に行けば、担当地域関係の
ネタを元に、完全に内輪ウケ
の替え歌をみんなで歌って
盛り上がるのが常でした。
 
特に昭和の歌謡曲は、
リアルタイムで聴いて
いなかった世代の人でも
親の影響で知っている事も
多いですし、何と言っても
名曲が多いので、替え歌には
もってこいの題材でした。
 
例えば、
飛んでイスタンブール」なら、
題名はそのままで行けるので、
歌詞だけ変えてました。
 
その他、
ホルムズ海峡冬景色
(元歌:津軽海峡冬景色)」、
ドバイじゃないのよサウジは
(元歌:飾りじゃないのよ涙は
)」等々、もう詳細は覚えて
いませんが、替え歌としても
名曲が数々誕生しました。
 
この様な楽しみ方は、
結構色々な会社、業界で今でも
行われていると思います。
 
そうした意味では、今年の
忘年会では、国内のみならず、
海外に住んでいる人であっても、
中東、特にアラブ首長国連邦に
関係している日本人たちの間で
DA PUMP」の
U.S.A.」を替え歌にした
U.A.E.」が歌われていると
想像します。

いや、断言出来ます。

サビは勿論、
♪カーモン ベイビー 
アラビア♪。

間違い無い!
 
そのU.A.E.ですが、
驚きのニュースが
入って来ました。

U.A.E.のパスポートで、
事前にビザを取得せずに
訪問出来る国の数が、
世界一になったそうです。
(The Passport Index
による調査)
 
現地ではこの快挙を祝して、
世界一の高さを誇るビル、
ブルジュ・ハリファ」に
特別なライトアップを
したりしている様です。
 

日本と比べると、特にアフリカ

諸国において、ビザ無しで

行ける国々が多いのが特徴

ですが、それだけU.A.E.を訪問

する多様な国々の人に対しても、

事前ビザ無しで入国を認めている

と言うことだと思います

(必ずしもそれら全ての国と
相互免除では無いと思いますが)。
 
そのU.A.E.を代表する都市である
ドバイについてですが、
古くから貿易が経済の中心だった
首長国で、同じU.A.E.のアブダビ
の様に石油で潤っている訳では
ありません。
(ドバイのGDPにおける石油は
1%程度)
 
イランや他の中東諸国、そして
様々なアフリカ諸国等に対しての
中継貿易」の拠点として発展する
過程で、世界中から人、物、金、
知恵が集まりました。
 
中東にしては極めて例外的に、
他国からの投資が容易で、
治安が良く生活がしやすい事も、
ドバイを繁栄させた要因です。
 
一方、昔、私が深く関わって
いた頃のドバイは、あくまでも
貿易等のビジネスに関わる人々
が集まる場所で、観光目的で
訪問する人は多くありません
でした。
 
何しろ、観光スポットも
無ければ、写真に撮りたい
建物も無い。

強いて言えば、今もあると
思いますが、
ジュメイラ・モスク
ぐらいでしょうか。
 
 
あとは、金製品が安い
ゴールド・スーク」とか、
ペルシャ絨毯のマーケット
とかもありますが、
その為にわざわざ旅行する
人は少なく、仕事関係で来た
人がお土産を買いに行く所、
と言った位置づけでした。
 
ヨーロッパの冬が厳しい
国々の人は、
避寒地」としてドバイに
良く来てはいましたが、
観光と言うより、
ホテルのプールや、
未開発のビーチで一日中
暖まっているだけだったと
思います。
 
もう一つ例外的なケース
としては、周辺のイスラム教
の戒律が厳しい国々で働いて
いる外国人にとっては、
ドバイは酒が飲めて、
豚肉が食べられる天国とも
言える場所だったので、
仕事では無く、保養に来て
いました。
 
この様に、元々は中継貿易
を核に国際ビジネスの拠点
として発展して来たドバイが、
今では純粋な観光目的でも
世界的に人気がある場所に
変化した事は、昔の姿を知る
人間としては、大きな驚き
ですが、2020年にはドバイ
で万博も開かれますし、
今後も様々な新しい観光
スポットが出来るでしょう
から、近年中に久しぶりに、
純粋な観光目的でドバイを
訪問してみたいと思っています。
 
尚、前述の、ビザ無しで
渡航出来る国の数ですが、
この様なランキングを
発表している団体は複数あり、
別の調査では未だに日本が
世界一で、そちらについては、
以前投稿させて頂いたので、
宜しければ、ご一読下さい。