【世界最強のパスポート保持のメリットを享受する】 | 世界あちこち散歩

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国内外の色々な所で見聞き・体験したヒト・モノ・コトを綴ります

ちょっと前に、
日本のパスポートで
ビザ無し(又は到着時取得)で
渡航出来る国の数が、
世界一になったと
話題になりました。


1位になった事自体は、
良く海外旅行に行く
人間として違和感は無く、
日本政府の外交政策や、
官民、公私に関わらず、
多くの日本人の海外での
信用の賜物だと思います。

ただ、「190ヶ国」に
ビザ無し(又は到着時取得)で
渡航可能と聞いて、
「いくら何でも多すぎる」と
即座に思いました。

何しろ、
国連加盟国は193ヶ国しか無く、
自分がこれから初訪問しようと
している国の中だけでも、
事前にビザが必要な国は
数十ヶ国はある訳ですから、
計算が合いません。

そこで、データの元を
ちょっと調べてみました。

このデータは、
ヘンリー&パートナーズという
イギリスの民間企業が
発表したものです。
彼らのホームページで、
調査方法の説明を読んだら、
すぐにカラクリが分かりました。

一言で言えば、
「分母」が違いました。
彼らは、国連加盟国だけで無く、
欧州諸国の海外領土である
カリブ海の島々等も
分母に入れていました。

そもそも彼らは、
「国」とは言っておらず、
「渡航先」(Travel Destinations)
と言っていますので、
彼らに非は無く、
恣意的な翻訳・偏向報道か
どうかはわかりませんが、
日本での報道がちょっと
不正確だなと思います。

よって、
対象の渡航先は227あり、
そこから自国を除いた226が
満点」となります。

その意味では、
日本のパスポートでも、
事前にビザが必要な渡航先が、
まだ36ある事となり、
自分の経験や直感とも
ほぼ一致しています。

あと、190と言う数字には、
到着時にビザを取得可能な
国も含まれていますが、
これはちょっと注意が
必要ですね。

先進国、中進国で、
観光客が多い所なら
ともかく、到着時取得が
可能とされていても、
それにはかなりの条件が
付いていたり、
しょっちゅうルールが
変わる国もあり、
敢えてビザを事前に
取得した方が
良い場合もあると思います。

前述のイギリスの会社以外にも、
同様のランキングを
発表している会社があり、
そちらでは、
日本は一位では無いのですが、
いずれにしても、
日本、シンガポール、韓国、
北欧、西欧、アメリカあたりが、
上位を占めていて、
その差はたった数カ国ですので、
「日本のパスポートが世界最強」
と断言は出来ませんが、
最強グループの一つである事は
間違い無く、
我々旅好きの人間にとっては
非常に有難い状況なので、
これからもその恩恵を存分に受けて、
旅行を楽しみたいと思います。