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セパレートソールのシューズは踵の形をつくると、セパレート・ブレードが本領を発揮します。セッティングが難しい靴ですが、セットが決まれば、素足よりも軽い靴だと思います。
【オレンジのシューズ】
人のアキレス腱は細いのに、脱いだシューズのアキレス腱(履き口)は開いています。これは、シューズ用語で【コロシ】といって、実際の足より開いて作ってあります。履いて後ろに伸ばされて、くるぶしの下の隙間がなくなるようにできています。
人の踵の形は直角ではなく、後ろに出ています。
ヒールカウンターの形が直角ではなく、丸くなるように作ると、アキレス腱の下・踵の骨の上に、ヒールカウンターが引っかかるようになります。カウンターが引っかからないと、シューズのブレードを曲げることができません。
周囲を予備の靴紐で巻くのもOKだと思います。
野球少年が、グローブの中にボールを入れて、バンドで巻き、型を作るのと同じです。
そうすると、直角だったヒールが
後方に7mm伸びて、踵が引っかかるようになります。
踵がアウトソールよりはみ出るので、靴の裏、かかと側の外側のブロックが、通常より前方に移動します。
人の踵の外に、“加速スイッチ”があります。
シューズの外側ブロックが、踵の骨の外側の【反射を起こすポイント】を突き上げると、
人間の意識では絶対にやれない速度でスネの奥の筋肉が緩む反射が発生します。
反射とは、目にものが入ると無意識に、まぶたが閉じるような動きです。
意識では行えない速さで、筋肉が緩んだり、締まったりする動きです
アウトソールの踵の外のブロックを、踵の骨の外に当てます。
自転車や、スケートが道具を上手く使う競技であるように、陸上競技はシューズを上手に使う競技…なんですけど、なぜか?ランナーは自力で走りたい傾向が強いようです。
ヒールから小指の付け根に荷重を移すと、シューズのシャンク(プラプレート)は効率よく曲げることができます。(プレートの形状を観察してみてください)真っ直ぐに曲げようとすると曲げにくいけど、捻るように曲げると効率よく曲げられる形状です。
小指球にしっかり載って着地すると、ここで再び反射が発生し、荷重を拇指球に素早く移してくれます。厚底ではやりにくい、薄底シューズの強みです。この動きだけでも加速します。
スキーの板がエッジを使うように、シューズのエッジを利用して、シューズをコントロールします。エッジは沈みにくい場所なので、入力がリニアに反応します。タイトなシューズの強みです。
母子に荷重が移ったキックの時、十分に曲がってエネルギーをためたブレードが加速力を発生させます。ブレードが足底筋と同じ役割をします。
拇指球と小指球をシューズのスイートポイントにセットすると、
シューズの尖端に人差し指が配置され、親指はソールからちょっとはみ出すと思います。
親指は指の腹の接地面だけシューズに乗せる感覚で。
シューズの尖端の方は、沈みやすい場所です。ランナーは、膝が落ちるのは自分のフォームが悪いと思っていますが、シューズの親指の下が沈むと、体制は前に傾き、膝は落ちます。膝が落ちれば腰も落ちます。
親指の下が沈むとキックの方向が真っ直ぐにならず、上半身が回る動きが発生します。(横っ腹が痛くなるのはこの動きが出るときです)キック力が分散されるので遅くなります。
親指はシューズのエッジ(硬い部分)に乗せるくらいの感覚でで配置すると、上半身の回転が抑えられると思います。
ハーゲンダッツのスプーン(エッジがついたスプーン)で、アイスの表面を削り取るように、
シューズのエッジを上手く使うと、親指の下が削れます。
ランナーの足はシューズなので、体を上手く使うのと同様に、シューズを上手に使って下さい。
長々とスミマセン