昨年は、冬季オリンピックに向けて、
スピードスケート(ショート・トラック)の仕事をしてました。
誰よりも一秒でも速く前に
体のことだけでなく、シューズ、エッジ、フォームの解析、ライン取りなどなど・・・
誰よりも、1秒でも速く前に進めるように、
やれることを、全てやりつくした一年間でした。
12月19日、 冬季オリンピック 出場権をかけて戦った大阪。
予選を 1/1000秒差で勝ち上がり、
準決勝、
あと一歩のところで 1/1000秒差で敗退しました。
そのときは、
「やれることは全てやった!一点の曇りもなし!」
そんな清々しい気持ちでアリーナを後にしましたが、
時間が立つにつれ、やはり 思うところはでてきます。
甘さで負けた
なんで、
「誰よりも 1/1000秒でも速く」と、
そう考えられなかったのか?
もし、そう考えていたなら、
やることは、まだまだあったと思います。
また一つ、貴重な経験を積ませていただきました。
まだやっていなかったことは何か?
そんな経緯もありまして、本気の靴下を設計しています。
靴下は、力をシューズに伝達する部品
靴下は、体の筋力をシューズに伝える大切な部品です。
しかし、靴下は
シューズの進化と比べると、
どれだけ進化したでしょうか?
僕が作るインソールは、わずか、0.4mm~0.8mm程度を手で削って調整します。
0.4mm 削っただけでも、体の動きはこんなに大きく変わってしまいます。
■インソールを0.4mm 削ったときの フォームの違い■
一般的には、土踏まずを高くしたインソールが喜ばれます。
僕が作る、コンマ数ミリの厚さのインソールでは喜ばれません。
ですから、商売としては成り立ちませんでしたが、
でも、
コンマ数ミリの厚さなら、
靴下に搭載できることに気が付きました。
試作と研究を繰り返し、部分的に硬度と素材を変えた糸を使って靴下に
イージスと同様の機能を搭載しました。
(衝撃を発生させないインソール:イージス)特許:特願2021-112190出願中←取得
むしろ、靴下の方が、
パーツの位置が的確に足の裏に当たるので、
インソールの下にイージスを配置するよりも効果を出す感じがします。
たったそれだけのことで、体は軽々と持ち上がるようになります。
量産まであと少し。開発は順調に進んでいます。