厚底シューズに関する考察│ナイキ ペガサス病 | まぼろし工房_ランニング

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市民ランナー達と作った靴下、まぼろし工房の “ラクちんソックス” のブログです。シューズが発生するグラグラを抑えることで、効率よく走れるだけでなく、怪我や故障を防ぎます。いくつもの特許を取得した、世界で一つの靴下です。

ペガサスターボ2を切ってみました。

 

簡単に切れると思っていたアッパーは、思っていた以上に強靭でした。

 

ミッドソールは、これまで切ったシューズの中で最も柔らかく、カッターナイフで切れました。

 

柔らかすぎるだろ?このシューズ(怒)

 

 

昨年の春(インターハイシーズン)に散々悩まされた厚底シューズ着用者の怪我・故障についてです。

 

この一年間悩み続けました。  この仕事をしていて、

こんなに苦しい年は、ありませんでした。

 

シューズを履かないで走ると捻らない膝

 

それが、

シューズを履くと捻りやがる。

 

 

 
 

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キロ3分半ペースで走るランナーはまた、違う場所で不具合が見られました。

 

 

足首の向きがバラバラすぎるだろ?!

 

 

対策案がないまま、手をこまねいて観ている・・・こんなに辛いことはありませんでした。

 

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話しを元にもどしますが・・・・

 

これまで前足部のアライメント不良は、

トラックや、高速度で走る人以外、あまり影響を受けませんでしたが、

 

 

底シューズを履く事で、前足部を使う比率が増えたため、

中高生や一般の長距離ランナーにも影響を及ぼし始めた・・・・そんなふうに思ってます。

 

 

裸足で走る動きに問題がないのに、

シューズを履くと問題がでる。

 

どうすればいい?

 

  

<関連記事>おーぃ!ナイキ!オレの話を聞け

 

そんな症状に随分悩まされました。

 

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壊れ続ける足。 自分で貼っては剥がすテーピングの傷が増える足。

 

それでも走ることを諦めない足。

 

こんなに苦しい年はありませんでした。

 

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あれから夏が過ぎ、原因の追究を続けました。

 

そして出た結論は、

  • シューズを着用する事によって前足部を使う率が増えた
  • これまで走りに影響しなかった前足部の不具合が、フォームに影響を及ぼした
そんなふうに考えてます。 
 
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「前足部を治す」 ってのは・・・・なかなかレベルの高い話になります。 

 

秋が過ぎ、前足部を治しまくりました。

 

冬がきて、それを短時間でやる研究してました。

 

       

 

ブログ、ほとんど更新できませんでした。

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 30年近く人の体をみてますが・・・ほとんどの人の足は壊れています。

 両脚で背伸びをすると、片方が真っ直ぐ上がらない、こんなの誰にでもあります。

 

 

こんなところまで、使って走るのは、プロ級の長距離ランナーか、

中距離のハイスペックな高校生まででした。

 

 

それが、これからシューズの形が変わることで、前足部を使う割合が増えることが予想されます。

 

 

 

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わずかな時間が惜しい。本気で学ぶのは、本気の競技と似ていると思いました。

 

苦しいのは皆同じ。

 

ただ治すのではなくて・・・・どれだけ速く治せるか。

 

 

 

嫌いだったナイキの厚底ですが、この辺治せば・・・

逆に走りやすいシューズになるんじゃないでしょうか??

そんなことを思っています。