神から人へ。
神から人へ。
神から人への最期の祈りとお伝えなれば、残すことなく記してくれよ。
漏らすことなく、広めてくれよ。
神から人へ、神から人へ。
日々に祈りを届けゆく神の御心、くみ取りてくれよ。
さにて本日何を問うや。
(心を高めるということについてお教え下さい)
神は人に、日々に伝えを、伝え届けておられずや。
そを聞き、信じて、委ねゆき、神のお役に立つを喜び、神に仕えることを尊ぶ。
その真なる心情、真心、そを持つことが心の高め。
そを測るには、己に問えよ。
己の心の偽りなきかを、人に尋ねず、神に頼らず、先ずは己が向き合えよ。
神の御心 知る者ならば、必ず心は清まりゆき、高まりゆきなん、ゆっくり静かに。
なれば焦らず、安らかに、鷹揚(おうよう)なるまま、泰然(たいぜん)と、神の心に任せる気持ちで、自ら急ぎて失することなく、
無心の心をつかまばよけれ。
神は求めず、性急(せいきゅう)さ。
人間心の時間の流れに、人の進歩を測るを好まず。
時の流れに測るになく、無限と対して、永久(とわ)を求めよ。
人の時間の一年、二年、神の前には一瞬なれば。
時も相対、絶対ならず。
神の世界に相対はなし。
今この瞬間が永遠なれば、過去も未来も全ては続く。
始まりもなく、終わりもなければ、先の成果を追い求め、今を失う愚かさ諌めよ。
神の時間に調和せんとは、囚われなくして生きることなり。
取り越し苦労や、後悔は、時間の空費、浪費なり。
今を生きるは永遠を、真の時間を手に入れること。
囚われ外し、足枷(あしかせ)取れよ。
己の自由を、無心を信じよ。
つまらぬ拘(こだわ)り、わだかまり、心の澱(おり)なり、汚れなり。
人間心に難しくとも、そを取り行くが修行なり。
謙虚に励めよ、一つ一つを。
焦るは最も意味なき行い。
諦め、悟らば、自(おの)ずと至らん。
無欲無心の、澄みたる境地に。
心の静寂、そに入(い)るときこそ、心は高く、解き放たれん。
自由に、無碍(むげ)に、奔放(ほんぽう)に。
そを信じしときこそ、心は昇華し、真の心の高みへ昇らん。
~神誥記 :今日の話題社: 新装版 (2007/02)ひふみ ともこ より~
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