人の心の成長は、時間を要し、かかるものなれ、日々に変わりて進歩せずとも、穏やかにても進みゆくなり。
先ずは励みて、続けてゆけよ。
人間時間の一年二年で、進歩を測るな、求むるなかれ。
先に急ぎて、何の得なし。
効率、計算、神は望まぬ。
最も愛(いと)しく思わるは、心の成長怠(おこた)ることなく、地道に努力し、辛抱耐えて、尚諦めぬ、強さと優しさ。
素直に神に委ね任せて、疑うことなき、無垢(むく)なる笑顔。
世事や俗事に奔走(ほんそう)し、目先の利のみを追い求むるは、神の好まぬ人の性(さが)なり。
これにてそなたも悟りゆかれん。
神の望みの魂を。人に求むる生き方を。
人に与えし生の生き方、神のご意図をあやまつなかれよ。
神の愛する生き方 貫(つらぬ)き、神に応えて、生を終えよ。
さなる願いを伝えてくれよ。さらに多くの魂たちに。
今このときにも迷える魂、悩める魂、多くあるらん。
今このときにも、神を求めて、苦しむ魂、救いてやれよ。
必ず神は仕組みを起こして、真の霊行、後押しされなん。
疑いならず。迷いはならぬ。
少しの怠(なま)けも怠(おこた)りもなく、ただひたすらに続けてくれよ。
今能うることを残すことなく、休む暇なく働きゆけよ。
時間は限られ、時近し。
残されし時は短し。
ためらうなかれ。
早くにこの書記、広まるように、最善努力を神に捧げよ。
人間努力の、真の奉仕を、純なる思いを尽くしてくれよ。
(出版をするべきでしょうか。猶予は後どれぐらいでしょうか)
出版もよし。配るもよからん。
ただ今のみでは、不足なり。
猶予は先のことなれど、徐々に進みし立て替え直しを、遅らすことも可能なれば、さらに精進努力せよ。
(人間の努力で、遅らせること、被害を小さく軽くすることもできるのですか)
さなり。
人間一人の救いが大事。
一人を救わば、一年延びん。
一人を救うは一人にあらず。
さなる尊き、高き思いは、必ず全ての人へと通じん。
なればたゆまず、励んでくれよ。
一人のみにも、人類全てが、助かる道は拓(ひら)かれゆきなん。
さにて、本日、人の心を高めるための、易しき教えを伝えたり。
焦り、欲張り、我を出すなかれよ。
神に委ねて霊行励まば、いつか自ずと高まりゆかん。
さにて。
~神誥記 :今日の話題社: 新装版 (2007/02)ひふみ ともこ より~
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