これは朝日の朝刊からです。福島第一原発は廃炉に向かっていますが、他の大規模な火力発電所も震災の損傷を受けています。柏崎原発も定期点検中で復帰は後日になります。西日本電力からの電気の融通は周波数の違いから100万kwまで。東北電力は被災しています。北海道電力からは技術的に60万kwまで。東京電力の電力需要は560万kwです。その意味で現在の計画停電は続くのはやむを得ません。でもそれは今夏、それに次の冬、更に莱夏も続く見通しです。
夏場は冷房を最も用いる時間帯が停電の対象になります。
原発にしても、火力発電にしても、大規模発電所は直ぐには建設も復旧もできません。ではどうするか、ですが、もう分かりますね。
再生可能エネルギーの普及ですね。太陽光、太陽熱、地熱、潮力、風力などとありますが、いずれも発電規模は小規模です。天災に対しても地域的なリスク分散が可能です。太陽光パネルの普及は政府や自治体の補助金などがなくても、間違いなく進みます。停電は冬場でも夏場でも嫌な事には代わりはないですから。ただ、問題は需要に対して供給体制がどこまで対応できるのかが重要な課題になりますね。地熱や潮力、風力となると個人規模では進められません。せめて自治体単位の話になります。ただ、どこまで実用化を推進できるのか。それが問題ですね。また天然ガスの更なる普及やメタンガスの普及等も進むものと思われますね。エネルギー源の電力への一元化、そして発電規模の巨大集約化は経済性の追求から進展しました。しかし一元化から多元化こそ危機管理の観点から望ましいですね。これまでの歴史を見ても震災は必ず起きます。大地震の発生予測は東海でも東京でも既に出ています。さて何処まで目先の経済性に囚われない動きは進行するでしょうか。