はじめの一歩(120) (講談社コミックス) [ 森川 ジョージ ] |
・・「はじめの一歩」120巻は、今回もまた一日千秋の思いで発売日を待ち続け、発売日に満を持して購入、帰りの電車で読みながら帰ってきたのですが、もしも電車の中ではなく、だれも周囲に人がいない一人の部屋などで読んでいたならば、読みながら涙すら流してしまっていたかもしれない、実につらい話でした。
今回は何といっても幕の内選手の復帰戦の決着を楽しみにしていたのですが。。
前回の119巻の記事で、「負けまであり得る展開」と書きましたが、本当に本当に負けてしまうとは・・
次に負けたら引退することを決めていた幕の内選手、しかも自分が壊れている(パンチドランカーである)ことを認めてしまった状態ですから、もう、ボクサーとしてプロのリングに上がることはないのだと思います。
普通に考えれば、これは信じがたい展開だと思います。
どういう形であれ、はじめの一歩の読者のおそらくほぼ全員が、絶対に見たかった試合が2つあったはずです。
一つはWBCフェザー級世界チャンピオンであるリカルド・マルチネス選手との試合、そしてもう一つは、この漫画のストーリーの中核になっていたといっても間違いない、宮田一郎選手との試合です。
リカルド選手との世界タイトルマッチは、実は伏線ととれる描写が過去にありました。
ずっと昔の話(たぶん40巻くらい)ですが、当時日本のフェザー級で実質最も強かった伊達選手がリカルド選手との世界タイトルマッチに臨み、体中骨折させられて負けて引退してしまったとき、伊達選手の息子さんに「仇をとって!」と言われて、幕の内選手は「今の僕にはできない」と答えた・・つまり、力をつけていつか必ず挑戦する、という含みがあったと思います。
あれから80巻も費やして、やっとやっと、新型テンプシーロールという死角の見えない必殺技を身に着け、リカルド選手との世界タイトルマッチも少なくとも勝負にはなると踏んでいたのですが。。
また、宮田一郎選手との試合に関しては、それこそ2巻か3巻くらいの頃からの因縁であり、多くの読者が、この漫画の最後の試合は、幕の内選手 vs 宮田一郎選手 になると思っていたのではないでしょうか。
・・上記二つの試合は、この漫画を完結させるまでに絶対に描かれなければならなかった試合だったと思っていたのですが、、、違うのですね?
それからもう一つ、幕の内選手は、鴨川会長の拳を引き継ぐ正当な継承者だったはずです。
鷹村選手も鴨川会長の弟子ではありますが、鴨川会長が自分で言っているように 鷹村選手はもともと才能のあった選手であり、本当の意味で鴨川会長の教えで強くなったわけではないのですが、幕の内選手の方は完全な素人として入門し、そして鴨川会長の教えを忠実に守ってここまでやってきた選手ですので、幕の内選手が世界チャンピオンにならなければ、鴨川会長・猫田氏・他界してしまったユキさんの3人の夢がかなったことにはならないはずなので、今の展開ではこの漫画の本質が揺らいでしまうような気がします。。
・・本当に、幕の内選手が引退で、いいのでしょうか?
また、もう一つ引っかかっていることがあります。
鷹村選手の網膜剥離疑惑です。
彼の網膜剥離の疑惑は、58巻か59巻くらいで出てきた話であり、あれから60巻以上進んでも特に網膜剥離のことに言及されることはなくなっていますが、どうも腑に落ちません。
今回も、左のロングフックをモロにもらってしまいましたが、もしかして、ある角度の視界だけが失われているのではないでしょうか?
それを隠して階級を上げて世界戦を続け、さらに破壊力のあがるパンチを見えない側の右側に思いっきりもらって、再起不能になってしまうという、最悪のシナリオも・・今回の幕の内選手を見ている限り、ありうる展開だと思います。
さて、今後の展開ですが、まず間違いなく、幕の内選手の次のステップは、トレーナーだと思います。
そして特に、幕の内選手の後輩であり誰もが認める天才である板垣選手のトレーナーとして、ミットをとるのではないでしょうか。
しかし。。。仮に後輩の板垣選手が、幕の内トレーナー(?)の教えでさらに強くなって、宮田選手との東洋タイトルマッチを勝ち抜き、そしてマルチネス選手との世界タイトルマッチにたどり着いたとしても。。
それで本当にいいのでしょうか?
自分の今の予想は、「幕の内選手は、一度は引退し、トレーナーとして鴨川ジムにかえるも、結局やめられず、一年後くらいに結局カムバックする」という流れになると思っています。
気の長い話ではありますが。
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