ここにあらためて書くまでもなく、右足首のケガが完治しているかどうかも怪しい状態で、あの名演技を成功させて見事に金メダルをとった羽生結弦選手。
彼の良さは、というか多くのトップアスリートの素晴らしいところは、どんな立場になっても常に謙虚でそして向上心を持ち続けているところだと思います。
自分は、世の中には大別して2種類の人間のタイプがあると思っています。
ひとつは、高慢で、幸せは与えられるものだと思っているタイプ、そしてもうひとつは、謙虚で、幸せは地道に努力を積み重ねて取りに行くものだと思っているタイプです。
高慢で幸せは与えられるものだと思っているタイプの人というのは、嫌なことや都合の悪いことが起きると、他人のせいにしたり、時代のせいにしたり、とにかく、自分にまだ足りないところがあったからだというようには考えない傾向にあるように思います。
そういう人の問題は、努力して自分のスキルをあげようとしたり、問題を改善したりといったことをしようとしないことではないかと思います。
「楽して富を得たい」という傾向が強く、目先の快楽に走る傾向があるように思います。
休日などに時間がゆとりがあるときは、「楽をすること、楽しむこと」のみに注力し、例えばジムに行って汗を流して体の改善に努めるといった「それをやっている時は大変だが後で効果が出てくる」ことに投資することが少ないような気がします。
一方で、謙虚で向上心がある人というのは、嫌なことや都合の悪いことが起きると、まず自分にまだ足りない部分があったからだと考え、同じことが起きないようにするためにいかにして自分をもっと鍛えるべきか、というように考えるかと思います。
常に目標と計画を持って生きており、日々自分のスキルを高めたり、周囲の状況をよりよくするための活動をすることを日常としていると思います。
そして自身がどんなにスキルをあげたり状況がよくなったりしても、決して思いあがらず、まだまだ足りない部分が多々あるというように考えて、日々努力して成長していくことをやめない、そんなタイプだと思います。
羽生結弦選手のような、トップアスリート中のトップアスリートというのは、ほぼ例外なく、後者のタイプではないかと思います。
基本的に、「自分は強い。別にこれ以上上手くならなくたって負けない。」というように思っている人は、それ以上成長することはほとんどありませんから、いつか自分より下だった人達にも抜かれていくと思います。
日々進歩していく世界の中で、「今の自分で十分だ」と思ってしまった人はどんどん取り残されていくだけになってしまうと思います。
フィギュアスケートの世界も、常に進化し続けている世界であり、4年前と同じでは勝てない厳しい世界だと思いますが、そのような中で2大会連続で金メダルを取るというのは、まさに、4年間謙虚に、挑戦者のマインドで、常に成長することを考えて練習と努力を積み重ねてきた結果だろうと思います。
自分はどうかというと、残念ながら前者、高慢で 嫌なことが起きると他人のせいにしたがるタイプだと思います。
例えば小学一年生の頃、絵を描くのが好きでよく描いていましたが、描いているうちに、立体的な図形の書き方を自分でマスターすることができました。
基本的に小学一年生で立体的な絵が描ける子はまずいなかったので、その時、「自分は絵がうまいんだ」と思いあがってしまいました。
事実、小学一年生の時には絵画で優秀賞を取り、表彰されたりもしました。
しかし、3年生くらいでそういった立体的な画法というのは図画工作の授業の中でも教えられ、そのあたりからだんだん周囲の人たちに抜かれ、それでも自分は高慢に「自分は絵がうまいんだ」と思い続けていたので、高学年になる頃には、絵が下手な生徒になっていました。
もしもあの頃、立体的な描き方ができるようになった程度で満足せず、もっとうまく、もっと高いレベルの絵を目指して、向上心を維持し続けていたならば、もうちょっと絵がうまくなれたかも知れません。
今でも、自分の本質は、高慢でだらしのないタイプのまま変わっていないと思います。
ただ、それでも、羽生結弦選手のようなトップアスリート達から、謙虚な姿勢で努力し続けることがどういう結果を生むのかを教えてもらいながら、自分の慢心にムチを打って、毎日地道に努力をしています。
もちろん、自分の場合はもともと持っていたものが、世界のトップアスリートや世界のトップエンジニアのようなものではないので、たどり着けるレベルもそれほどではないのですが、少なくとも、今のままのスキルではとてもこの先まともに生きていけないことは理解しているので、人一倍努力を積まなくてはならないと思っています。