先日、同じ部署のアメリカチームのある課長クラスのマネージャーが、自己紹介の時に、自らの特徴として「Prefer to train virtually (実際に手足を動かすトレーニングではなく、仮想的なトレーニングが好み)」だといっていました。
つまり、何か新しいことを知るにあたって、実際に自分の手足を動かして体得するよりも、ビデオや本などで仮想的に理解する方があっている、というのです。
・・それを聞いて、なるほど この方はマネージャー向きなのだな、と思いました。
なぜなら、ある程度複雑な組織においては、自分のチームの部下の業務をすべて実体験して体で理解するということは無理があるからです。
一方自分は、自分で手を動かして、実際に体験しないとダメなタイプです。
例えば、我々のチームに来てくださった派遣社員の方に対して 業務を依頼するとしたら、それは自分が実際にやったことのある業務でなければ自信をもって依頼することはできません。
なので、もしも自分がやったことのないことを依頼しなければならない時は、夜中に一人で自分でその業務に相当することを、自分の手を動かして実際にやってみて、ある程度自分で把握できたと思える状態にしてから、翌朝依頼したりします。
振り返れば、専門学校の教師をしていた頃も、同じような状況でした。
自分はC言語というプログラミング言語のプログラミング技術の授業に最も力を入れていましたが、「自分が実際に日々現実的なプログラムを作っていない限り、本当の意味でプログラミング技術を教えることはできない」というように思い、日々、授業を行う傍ら、自分でツールやアプリやゲームを作っていました。
・・などと言えば聞こえはいいのですが、本当は、学生さんから「大してC言語のことをわかっていないくせに偉そうなことを言うな!」と言われるのが怖かっただけでしたが。。
話を戻して、ある程度複雑な組織におけるマネージャーに必要なことを考えてみます。
もちろんマネージャーには色々なことが求められると思いますが、なんといってもマネージャーは、自分の部下の業務を基本的には完全に把握する必要があるという難関があると思います。
その、自分の部下の業務に関する理解・把握できている現状をもとに、時には肩代わりをしたり、時にはその貢献度を上層部に言及したり、そして時には部下の業務上の問題点に対して説得力のある形でアドバイス(もしくは指示)をしなければならないかと思います。
ところが現実には、日々我々の業務というのは変化もしており、また、複数の業種が混在している場合もあったりして、到底それらのすべての業務を自分の実体験だけで理解することは無理がある状況になっていると思います。
そういう環境において、マネージャーに求められる一つの能力は、上記のアメリカチームのマネージャーのように、実体験することなく、仮想的なトレーニングだけで、その業務をあたかも体験したことがあるかのようなレベルで理解し、部下の業務をマネージする能力になると思います。
そう考えると、やっぱり自分はマネージャー向きではないなあと思います。
もっとも、その「仮想的に業務を理解する能力」を抜いても、いろいろな部分でマネージャーには向いていない部分が多々あり、無理だと思いますが。