プーチンの日記 -4ページ目

共和国連邦と連邦共和国



私がたびたび提示している「プーチニズム」を理解していただく
ための第一歩として、「共和国連邦」と「連邦共和国」という
キーワードを説明していこうと思います。

ではまず、「共和国」って何でしょう?
基本的には人々に平等な権利が与えられた上で、公に選出された
元首がいる国家ということですね。

まあ定義なんて本当はどうでもいいんです。どこの国も建前だけ
ですから。北朝鮮なんか、実態は「金氏朝鮮」という氏族支配で
あるにも関わらず「民主主義人民共和国」だったりしますし。
考えると、「民主主義」「人民」「共和国」という念の入れようは
なかなかすごいですね。「超ウルトラハイパー」ぐらいすごいです。

では「日本国」は? これは「暗黙王国」です。王様がいて首相が
いて憲法がある「立憲君主国」に極めて近い、特殊な形態です。

そして、ここからが本題です。

ソビエトは、「共和国連邦」でした。建前上、ソビエトという
システムの社会主義で国家全体を構成する「共和国」があり、
その共和国群を束ねた「連邦」ということでした。

よく「プーチンは社会主義独裁の道を辿っている」と言われますが、
これは間違いです。理念はともかく、社会主義というシステムは
今の人類には通用しません。そのことは、ソ連で実験済みです。

そしてソ連崩壊の後、CIS(独立国家共同体)とロシア連邦
共和国が誕生しました。「連邦共和国」は「共和国連邦」と
何が違うのでしょうか?

答えは次回にということで…

露日友好の進展とその現状



露日友好は着々と進展しています。私も柔道などを通じて、
日本との親交を深めています。

以前、柔道金メダリストの山下と会いました。日本男児という
言葉が相応しい、シャイで熱意のある柔道家でした。

山下のシャイさをよく現したエピソードを、周囲の人間に
聞きましたので、ここでご紹介します。

山下はある時、日本の新幹線に乗っていたそうです。それを
目ざとく見つけた乗客の第一群が、写真を撮らせて欲しいと
彼に頼んだそうです。すると山下はこう答えました。

『一回だけだよ』

そしてその後、山下がいるということを聞きつけた乗客の
第二群が押し寄せました。写真を撮らせてと言われた
山下は、こう答えました。

『ちょっとだけだよ』

さらに噂は広まり、第三群がやってきました。写真を撮る
乗客に向かって、山下はこう言いました。

『あんまりだめだよ』

それ以降の乗客に対して山下が何と言ったかは、気の毒すぎて
想像も及びません。山下はさておき、露日友好はこんなところ
でも進んでいます。

http://2ch.ru/b/res/6092.html

私をおもちゃにするのは、あんまりだめだよ…

言ってはいけない



ロシアの大統領という職務はモグラ叩きゲームに似ています。
あっちを叩き、こっちを叩き、いつ出てくるかわからないモグラに
備えてハンマーを増強したり、とバランス感覚が要求されます。

そして今は主に中東の問題が頭を悩ませていますが、ちょっと
現実逃避です。私の盟友であり、片腕であるセリョージャ
(イワノフ国防相)の発言が話題を呼んでいます。

近々、ロシア議会では「ドル」で話をするのをやめて、ルーブルで
話をしようという法律を作ります。ルーブルはユーラシアの
基幹通貨になるでしょう。みなさんもドル・ユーロ・円だけでは
もの足りないと思いませんか?

割と遠くない将来、ルーブルはユーロと円の間に位置するでしょう。
ドル売りの際には、ルーブルを買うのがお得です。私が保証します。

話をセリョージャに戻しますが、彼は記者会見で、ベネズエラへの
戦闘機供給契約について「10億言ってはいけない通貨単位」だと
述べて笑いを取りました。

ルーブル復権へのアピールとともに、アメリカ包囲網である
ベネズエラ支援を隠蔽するうまいジョークになっています。
10億ドルって、安めの戦闘機をフロリダの対岸に何十機か
配備するって意味なんですけど、みんな気がつきませんかね。

どうでもいい話ですが、セリョージャはマイスペースにハマって
いたらしいですよ。今はどうか知りません。

何でこんなことをわざわざ書くかって?
手の内を明かすことも、情報操作の一つなんですよ…

次はキッス





極東情勢の話に皆さんの関心が高いようなので、金正日の話でも。

私は金正日とたびたび会っています。恐るべきことに、会う度に
親密になっていきます。距離が縮まっていくのを感じます。

1枚目の写真では、片手で握手。2枚目は、両手で握手。
3枚目は、抱擁。もう後がありません。大変なことです。

金正日が暗殺されても、私のせいだと思わないでください…

極東政策



いや、私の今のテーマは極東じゃないんですけどね。
頭が痛いことばかりです。ロシアが金持ちだというのがバレて
しまったせいでしょうか。そんなことはさておき、極東です。

アメリカや日本が思い悩んでいるほど、われわれは極東問題で
悩んでいないのですよ。ロシアの他の周辺地域を考えると、
ヨーロッパ方面は未だにロシアに対する抵抗感があります。
南西方向は大問題で、ムスリムがなかなか片づきません。
南方面はインドと中国。今はいいですが、結構な難物です。

それらと比較すると、ロシアの南東方向すなわち極東ですが、
全く大したことはありません。金正日はいずれ失脚して朝鮮半島は
統一しますし、中国は東北部(旧満州)を見ている余裕は全く
ありません。日本はロシアの重要性に気づいていながら何も
できません。いや、素直でありがたいです。

そう言えばこないだ小泉が、東シベリアパイプラインを早く
太平洋まで引っ張ってくれとか言って来ました。「それは
商業のことなので関知しない」とか言っておきましたが、
対日政策は、テーブル上の掛け金をアップさせるための
カードを手元にしまっておけばいいだけなので楽ですよ。

簡単に言えば、パイプラインは日本の金で作らせますし、
シベリア鉄道もウラジオストクから朝鮮半島にいずれ延伸
しますが、その金も日本からですし、さらに朝鮮半島と日本を
海底トンネルで繋ぎますが、その金も当然日本持ちです。

中国がどのように切り取られていくかは、またいずれ述べますが、
朝鮮半島、中国東北部あたりは日本に統治してもらっても
構わないのですよ。もちろん、日本がロシア連邦の一つになる
のが前提なのですが。

まあ、仲良くやりましょうということです…