共和国連邦と連邦共和国
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私がたびたび提示している「プーチニズム」を理解していただく
ための第一歩として、「共和国連邦」と「連邦共和国」という
キーワードを説明していこうと思います。
ではまず、「共和国」って何でしょう?
基本的には人々に平等な権利が与えられた上で、公に選出された
元首がいる国家ということですね。
まあ定義なんて本当はどうでもいいんです。どこの国も建前だけ
ですから。北朝鮮なんか、実態は「金氏朝鮮」という氏族支配で
あるにも関わらず「民主主義人民共和国」だったりしますし。
考えると、「民主主義」「人民」「共和国」という念の入れようは
なかなかすごいですね。「超ウルトラハイパー」ぐらいすごいです。
では「日本国」は? これは「暗黙王国」です。王様がいて首相が
いて憲法がある「立憲君主国」に極めて近い、特殊な形態です。
そして、ここからが本題です。
ソビエトは、「共和国連邦」でした。建前上、ソビエトという
システムの社会主義で国家全体を構成する「共和国」があり、
その共和国群を束ねた「連邦」ということでした。
よく「プーチンは社会主義独裁の道を辿っている」と言われますが、
これは間違いです。理念はともかく、社会主義というシステムは
今の人類には通用しません。そのことは、ソ連で実験済みです。
そしてソ連崩壊の後、CIS(独立国家共同体)とロシア連邦
共和国が誕生しました。「連邦共和国」は「共和国連邦」と
何が違うのでしょうか?
答えは次回にということで…
露日友好の進展とその現状
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露日友好は着々と進展しています。私も柔道などを通じて、
日本との親交を深めています。
以前、柔道金メダリストの山下と会いました。日本男児という
言葉が相応しい、シャイで熱意のある柔道家でした。
山下のシャイさをよく現したエピソードを、周囲の人間に
聞きましたので、ここでご紹介します。
山下はある時、日本の新幹線に乗っていたそうです。それを
目ざとく見つけた乗客の第一群が、写真を撮らせて欲しいと
彼に頼んだそうです。すると山下はこう答えました。
『一回だけだよ』
そしてその後、山下がいるということを聞きつけた乗客の
第二群が押し寄せました。写真を撮らせてと言われた
山下は、こう答えました。
『ちょっとだけだよ』
さらに噂は広まり、第三群がやってきました。写真を撮る
乗客に向かって、山下はこう言いました。
『あんまりだめだよ』
それ以降の乗客に対して山下が何と言ったかは、気の毒すぎて
想像も及びません。山下はさておき、露日友好はこんなところ
でも進んでいます。
http://2ch.ru/b/res/6092.html
私をおもちゃにするのは、あんまりだめだよ…
言ってはいけない
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ロシアの大統領という職務はモグラ叩きゲームに似ています。
あっちを叩き、こっちを叩き、いつ出てくるかわからないモグラに
備えてハンマーを増強したり、とバランス感覚が要求されます。
そして今は主に中東の問題が頭を悩ませていますが、ちょっと
現実逃避です。私の盟友であり、片腕であるセリョージャ
(イワノフ国防相)の発言が話題を呼んでいます。
近々、ロシア議会では「ドル」で話をするのをやめて、ルーブルで
話をしようという法律を作ります。ルーブルはユーラシアの
基幹通貨になるでしょう。みなさんもドル・ユーロ・円だけでは
もの足りないと思いませんか?
割と遠くない将来、ルーブルはユーロと円の間に位置するでしょう。
ドル売りの際には、ルーブルを買うのがお得です。私が保証します。
話をセリョージャに戻しますが、彼は記者会見で、ベネズエラへの
戦闘機供給契約について「10億言ってはいけない通貨単位」だと
述べて笑いを取りました。
ルーブル復権へのアピールとともに、アメリカ包囲網である
ベネズエラ支援を隠蔽するうまいジョークになっています。
10億ドルって、安めの戦闘機をフロリダの対岸に何十機か
配備するって意味なんですけど、みんな気がつきませんかね。
どうでもいい話ですが、セリョージャはマイスペースにハマって
いたらしいですよ。今はどうか知りません。
何でこんなことをわざわざ書くかって?
手の内を明かすことも、情報操作の一つなんですよ…
極東政策
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いや、私の今のテーマは極東じゃないんですけどね。
頭が痛いことばかりです。ロシアが金持ちだというのがバレて
しまったせいでしょうか。そんなことはさておき、極東です。
アメリカや日本が思い悩んでいるほど、われわれは極東問題で
悩んでいないのですよ。ロシアの他の周辺地域を考えると、
ヨーロッパ方面は未だにロシアに対する抵抗感があります。
南西方向は大問題で、ムスリムがなかなか片づきません。
南方面はインドと中国。今はいいですが、結構な難物です。
それらと比較すると、ロシアの南東方向すなわち極東ですが、
全く大したことはありません。金正日はいずれ失脚して朝鮮半島は
統一しますし、中国は東北部(旧満州)を見ている余裕は全く
ありません。日本はロシアの重要性に気づいていながら何も
できません。いや、素直でありがたいです。
そう言えばこないだ小泉が、東シベリアパイプラインを早く
太平洋まで引っ張ってくれとか言って来ました。「それは
商業のことなので関知しない」とか言っておきましたが、
対日政策は、テーブル上の掛け金をアップさせるための
カードを手元にしまっておけばいいだけなので楽ですよ。
簡単に言えば、パイプラインは日本の金で作らせますし、
シベリア鉄道もウラジオストクから朝鮮半島にいずれ延伸
しますが、その金も日本からですし、さらに朝鮮半島と日本を
海底トンネルで繋ぎますが、その金も当然日本持ちです。
中国がどのように切り取られていくかは、またいずれ述べますが、
朝鮮半島、中国東北部あたりは日本に統治してもらっても
構わないのですよ。もちろん、日本がロシア連邦の一つになる
のが前提なのですが。
まあ、仲良くやりましょうということです…