プーチンの日記 -9ページ目
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上海ウィーク



実は今、上海サミットに参加するため、
郊外のホテルに滞在しています。
上海はずっと曇りか雨で、しかも蒸し暑い。

みなさんは上海協力機構のことはご存知ないでしょう。
ロシアと旧ソビエト連邦、中国主導でやっている
非欧米のプロジェクトで、まもなくインドも参加予定です。

われわれは今回のサミットを、もう一つのワールドカップと
呼んでいます。奇しくも非ワールドカップ出場国による
この会合、ワールドカップの裏でこっそりと、しかし堂々と
行っています。

なぜ上海かって?
それは、北京がいつダメになってもいいようにですよ…

ワールドカップの裏で



先日、ワールドカップ期間中は何も起こらないと
書きましたが、それは政治や外交レベルの話です。

その理由は非常に簡単で、スポーツが国家外交を
代替しているからと考えてもいいでしょう。
戦いはサッカーに任せておいて、国際政治は
休戦期間中なのですよ。

今日、私が述べるのは、経済の話です。
日本の株式市場も今日は今年最大の下落を
記録しました。でも日本はたいしたことないんですよ、
サウジアラビアに比べれば。サウジの市場は
最高値の半分になっています。
経済はお祭りの裏で激しく動いているのです。

この期間中、株式市場にあったビッグマネーは
途方もないレートのトトカルチョに流れます。
個人投資家の小銭なんてひとたまりもないですね。

で、そのトトカルチョの胴元は誰かって?
教えませんよ、そんなこと…

Deutschland



ワールドカップが開幕しました。開会式は、ドイツらしさを
十分に表現した素晴らしいものでした。

私がKGBで働いていたころ、ドイツに長く滞在しており、
ドイツには特別な思いがあります。現在の政治家生活の
基礎を作ったと言ってもいいかもしれません。

ええ、もちろん開会式は見ていませんよ。
政治家には誉めるための語彙が必要なのです。

例えば、あなたのブログを誉めるには、
「個性的なページですね」「メッセージにシンパシーを感じます」
などのいくつかのフレーズを用意しておけば確実です。

再び話をドイツに戻しますが、ロシアにとってドイツは
歴史的に不倶戴天の敵でした。しかし今や、そんなことは
ありません。金正日と抱擁することすら厭わないほど、
ロシアは全方位外交に命運をかけております。

ですから私も、ドイツ人は腸詰めばかり食べているせいで
頭に糞と屁が詰まっているなどという悪口を言うつもりは
ありません。

ドイツに長く住んだ外国人の中で、ドイツの悪口を言わない人は
いないんですけどね…

ワールドカップ



今日はドイツでワールドカップが開幕します。
わがロシアは、残念ながら今回の出場権を得ることは
できませんでした。

前回のW杯でロシアから勝った日本チームは、
着実にその実力を伸ばしているように思います。
グループリーグでは厳しい戦いになると思いますが、
そこを勝ち抜けば、ベスト4、いやファイナルまで
見えるのではないでしょうか。

ところでわれわれ政治家にとって、大きなスポーツイベントは
大衆の耳目を集めるのに格好な道具です。言うなれば
手品師の右手のようなもので、右手に注目を集めている間に
左手でトリックを仕込むという話です。

ワールドカップの間、国際的な大事件は起こりません。
その代わり、政府や議会は大衆の目を盗んで、色々と
統治のための仕掛けを作ります。まあ、それもこれも
みなさんのためですから、みなさんはサッカーを楽しんで
いてくださいね。

ロシアでもプロスポーツを盛り上げようかな…

06年06月06日



ここ数日のうちで、私が最も心を動かされたニュースの
一つを紹介します。

一昨日2006年6月6日は、666の日としてアメリカをはじめ
キリスト教世界で出産を避ける傾向が強かったようです。

これは大変迷信的なことですが、誰もが自分の子供に
悪魔の刻印を押されたくないと考えることでしょう。

現代社会においても、未だ深く信仰が根ざしていることの
証明ですね。このようなことは過去にもありました。

それは西暦1999年の話です。この世界で、1999年に誕生した
子供は、1998年や2000年に生まれたそれよりもかなり
少ないのです。

私ならば、あえて少ない方を選択するのですが。
その方が、生存競争という意味でかなりハードルが低く
なるんですけどね、それを選択できないあたりが大衆の
弱いところですかね。

まあもっとも、私はもう子供を作る予定はありませんが…
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