前回に続いてグルーブに対する考察です。
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https://ameblo.jp/vitaminguitar/entry-12564642960.html
音をアタック、リリースといった観点から考えてみます。
ギターの単音ピッキングした時の波形です。
赤く囲った箇所にある音のはじまり、ピークが「アタック」音です。
そのあと伸びている箇所が「リリース」音になります。
聴感上の発音のタイミングはアタック音になるので、
クリックを鳴らしている状態で、
アタック音がちょうど縦線(グリッド)にあわせるととジャストに聴こえます。
次に音域による違いから考えてみると
また高音は低音より「早く聴こえる」性質を持っているので、
ギターでバレーコードのFを6弦から1弦まで同時に鳴らした場合、1弦のFの音が一番早く聴こえる気がするはずです。
そういった観点から、上記のようなFコードでストロークした場合1弦のアタック音がジャストに合えば、正確に聴こえます。
そしてその後のリリース音もとても大切です。
音がどのくらいの長さで残るのか、それを「音価」といったりしますが、
グルーブでとても大切な要素です。
タイトで正確だとしても、音が短いと日本語の歌に合わなかったりします。
リズム隊が短い音価でパキパキした演奏をすると、そのリズムからはみ出した音は非常に目立ちます。
柔らかく歌いたい歌手にとっては歌いづらいものとなってしまうでしょう。
それに対する好例として、J-Popの名手、河村”カースケ”智康さんは音価が比較的長いため、日本語に合う「シンガーが歌いやすい」グルーブを出せていると思うのです。
上記のような点を踏まえると
良いリズムを提供するために
音の「始まりと終わり」を意識してよく聴くことが役に立つはずです。
ドラムだけを聴いてみてもその捉え方で自然に感じるグルーブが変わってくると思います。
キックのアタック音、ハットの長さ、スネアの強さなど、一度じっくり観察してみることをオススメします。