2024年4月1日、令和6年、新年度の始まりですね。

    「始まりの初日が、エイプリルフールというのは、なんだかな?」と、

     新年度の挨拶が、「それは冗談でしょ!」と思われたりしませんか。

 

      「嘘はいけません」と子供の頃から、教え込まれてきました。

      それは、パブロフの条件反射のように、嘘をつくと心が痛みます。

         あなたは、嘘について考えたことはありますか?

 

    フォークシンガーの加川良(かがわりょう1947~2017)の歌で、

  「ゴスペル〝嘘でもいいから 私を救って〟」を聴いた時、考え込みました。

 

    

 

    加川良の「嘘でもいいから 私を抱いて 私 生きているみたい」

             の歌声が心に染みます。

         生きている実感が欲しい、魂の叫びです。

 

     小学6年、肝炎で三ヶ月入院していた時、病室の天井を見ながら、

     「生きるとは」を考えていたことを、なんとなく思いだします。

 

   この個室の病室から、退院できる可能性が少なかったことを知ったのは、

   退院してからでした。

   「ここには、大人たちの〝嘘〟がありました」と、その後に思いました。

 

    小学4年頃までは、笑って笑って、トム・ソーヤーの冒険でした。

    小学5年に扁桃腺の手術をした頃から、笑ってばかりではいられない。

    そんな気持ちが思いだされます。(笑)

 

   4月1日は、エイプリルフールで、嘘を楽しむ日なのでしょうね。

 

   嘘と、ユーモアと、冗談の区別が、今でも、判断できないことがあります。

   「嘘とは、なんでしょうか?」

 

   母から、「あなたには、冗談が通じない」と、いつも言われています。

   母の嘘と冗談の区別が、僕にはわからない。(笑)

 

   子供の頃から、言葉の意味を分析しているので、「嘘と秘密の世界」に

   ついて本を読んで理解するまでは、笑えない世界です。

 

   昔、ある社内報で、好きな言葉「嘘も方便」に驚きました。

   そこには、彼の正直な気持ちがあり、話し合って納得しました。

 

   小学生の頃、テレビで映画を見て育ちました。

   森繁久彌(もりしげひさや1913~2009)の社長シリーズが大好きでした。

   三木のり平の宴会部長に、「大人の世界は楽しそう」と憧れました。

        

 数年前、「昭和の爆笑喜劇」で、このDVDを見て、大人の視点を学びました。

       例えば、「社長外遊記」(1963年4月公開)があります。

 

          風間圭之助社長役の森繁のセリフ

 

    「お互いに20%ぐらいの秘密あるんだよ。」

 

    p11 マダム麻耶子と一緒のところを娘に目撃された風間社長。

       夫婦でも秘密がある、と娘に語る。

       「これが人生なんだ」と上手にごまかしたつもり。

 

                2018年12月1日

          

      

 

  小此木啓吾(おこのぎけいご)著『秘密の心理』(講談社現代新書1986年)は

  「秘密って何だろう?」を読み解かれた名著です。

  精神分析家の医学博士による明確な心理状態と社会性が述べられています。

 

       この「秘密」の定義を学ぶことで、初めて納得しました。

       僕は、理解するのに子供の頃から時間が必要なのです。

 

   p15 自分と他人との境界線を保つ心の働きを秘密の境界設定作用とよぶ。

     

          秘密は対人関係の距離を決める

 

 p58-59 

   「子供が親に対して最初に嘘をつくというのは、一体何を意味している

    のだろうか。換言すれば、親に知られたくない秘密を持つ権利、つまり

    プライバシーの権利への要求こそ、親と自分の自他の境界を確立し、

            自我意識を発達させるための最も重要な要因である。……」

 

       2008年8月24日に、アマゾンにレビューを書きました。

     タイトル「秘密が対人関係の距離を決める。」(3人、役に立った)

 

         

       p120 エイプリフールは精神衛生の日

        人々が一時的に無秩序と混乱を体験できる年中行事には

        深い意味があったと考えられます。

        1つはまさに「息抜き」の役割です。

 

       p181 ウソでもいいから笑いましょう

     

      

 

          

       p22 嘘の判断は自分にしかできない

       p24 人間は嘘をつく動物

       p34 人を見る目を養おう

 

       p44 政治家の嘘 

          政治にも嘘はつきものだ。

       政治家が嘘をついていたというニュースが時々流れる。

        の根底には、政治家はどんな嘘もついてはいけない、

        という少し間違った認識があるような気がする。

 

     ※ 政治には戦略的な嘘があることを知るのは、大人の学びです。

       十代は論語を学び、20代からは孫子を学ぶ武士道の世界です。

 

               2020年8月18日

 

       

 

   ジョン・ウィンストン著『米国諜報文書ウルトラ in the パシフィック』

   (光人社1995年)から、情報と政治の重要性が理解できました。

   帯の言葉「何故!日本海軍は、情報戦に破れたのか!?」の意味がわかります。

   それは、個々人の私生活も、国際政治、経済にも通じるものです。

 

                 2020年3月7日

     

       2007年8月24日に、アマゾンにレビューを書きました。

       タイトル「愛は秘めると深くなる。」(34人、役に立った)

 

             

        

      

 

       2008年9月7日に、アマゾンにレビューを書きました。

       タイトル「哲学者・丸山圭三郎が考えた〝歌〟の世界」

                          (8人、役に立った)

 

            自我を育て、愛を守り、

       時代を動かす戦略的な嘘もある。  

          そのサジ加減は、教養と勇気です。

 

 

               桜とブランコと。

 

       

       朝のウォーキング 東員町 笹尾中央公園 2024年3月31日

                            午前8時29分

 

       

            タンポポで思いだすことがあります。

      小学6年の時、学校を休んで、病院に定期健診に行った時、

      「学校は、どうしたの?」と女性に話しかけられました。

      この時、ニホンタンポポとセイヨウタンポポの違いの

      見分け方を教えてもらいました。

 

      これが、植物学者の牧野富太郎に関心を寄せるキッカケかも。

 

 

       

 

       

             2024年3月31日 午前8時34分

 

       

          ブランコに乗って、「あ!」と思いました。

         「これは、呼吸のリズムに影響してる」と思いました。

          今まで、こんなこと思ってもみませんでした。

          海辺の波の音と同じかもね。

 

          呼吸のリズムで気持ちが落ち着きます。