初心者が行く!印旛新川ベイトでオカッパリ -18ページ目

初心者が行く!印旛新川ベイトでオカッパリ

バス釣りド初心者の中年バサーがベイトオンリーで印旛新川に挑みます。

そういえば神崎川って最近どうなんだろう、



と、思ったのは実は結構昔の話で、

そのうちガチで一日やり通して、このところの神崎川の性能とやらを見せてもらうつもりでいたのですが、

そのうち、そのうち、と思っているうちに、いつの間にか2014年の夏も終わりを告げようとしています。




新川の支流といえば神崎川か桑納川か、ということになるのでして、

本流に対する支流の位置づけというものは、なんというのでしょうね、

水量は遥かに及ばず、変化も貧弱でバラエティが少なく、

水深も無ければ川幅も無い、しかし何故かデカいのが好んで入ってきたりする、


なんとなくそんなイメージを持っていたりするわけです。





バス釣りをギャンブルに例えると…、

まぁ僕はギャンブルを全くやらないのでこれも的はずれかもしれませんが…、


なんとなく、本流は安定したイメージがありますね。

大きなリターンが得られることも少ないが、大負けもしない、みたいな…。










「株」




みたいな。


なんかそんなイメージがありますね。





それに対して、支流。

本流ほど堅実では無いにせよ、少ない投資でも勝った時のリターンが大きいというか。









「競馬」





みたいなイメージがありますね。


多少リスキーとは言え、やり込めばそれだけで食っていける可能性もあるぞみたいな。



なんだかよくわからない話になってきましたが、そんな神崎川です。








で、実際僕はここ数年、まともにここを訪れていない…、

いや、厳密にはちょこちょこっと様子を見に来たりしたことはあるのですが…。


まぁ、まともに釣行したことはここ数年無かったわけなのですが、

ではここが嫌いなフィールドなのかと聞かれれば、実は全くそんなことはないのです。



それどころか、むしろ広大な印旛水系の中でも一、二を争うほど好きなフィールドと言ってもいいのかもしれません。






…じゃあ、なんで行かないの?






それは置いておいて。





ひとまず、なんで僕が神崎川を好きなのか、

それは単純に、僕の行動範囲内ではここが最もフローター釣行に向いたフィールドである、という判断からです。




どういうことかと言うと、新川の支流と言えば、印旛水系で釣行している人にはわかってもらえるでしょうが、

まず、狭いですね。

川幅が広いところでも20mも無いかもしれません。




で、普通はそんなところにフロを出すのは迷惑なわけですよ。

オカッパリを楽しんでいる人の目の前を通る都度、


うわ出たよフローターだよなんでこんなとこ入ってくんだよもっと広いとこ行けよ、

なんて心の声が聞こえるというのは、単なる僕の被害妄想です。




例えば桑納川なんて、いかにもフローターで楽しめそうなフィールドなのですが、

僕が桑納でフロを出す一歩を踏み出せない理由がまさにそれです。



…例えば桑納の最下流、新川との合流付近とか。

あの混雑の中、まったりプカプカ、なんて言ってる場合じゃありません。


何しろ危ないですね。

四方八方から飛び交うクランクやスピナーベイトを躱すだけでも大変で、そもそも釣りをするどころではないかもしれません。





…それならそんなもん神崎川だって一緒じゃないか、


そう言う方もいらっしゃるでしょうし、実際神崎川もオカッパリに人気のフィールドではあるのですが、

神崎川についてだけ言うと、実はほんのちょっとだけ上流方面に行きさえすれば、

しばらくはオカッパリポイントのほとんどないエリアが続くのですね。



印旛水系でフロを出していて、それはもちろん釣果も大事なのですが、

小心者の僕としては、とにかく他人様の迷惑になってはならない、

自分の身に何があろうが、自分の身と引き替えにしてでも、他人様には傷ひとつ付けさせやしない!


なんて心の声が命じるというのは、単なる僕の強迫観念です。





ということで、神崎川というのは僕にとっては実に見どころのあるフィールドということが言えるのであり、

そんなわけで、エントリーさえ気をつければ後はひたすら自分の世界に没頭できるフィールドであると言えるのでして、

よってもって、ゆっくりじっくりフローターでの釣りを楽しみたいときには、まさにここが最適と言ってしまって過言ではないわけです。





さぁ、では何故僕はそんな大好きな神崎川から足が遠のいてしまったのか。









…なんででしょうね?




…自分でもよくわからないのですが、ひとえに僕の性格のせいでしょう。



神崎川には良い思い出もあるのですが、何年か前でしたかね…、何回か連続でひどい釣行になってしまったことがあって、

良い思い出を糧にチャレンジし続けるよりも、悪い記憶を教訓に同じ轍を踏まないことを優先した僕は、

なんとなく、他のフィールドを優先するようになってしまったのでした。




自分ではこの性格を、




「戦略的撤退」




あるいは、




「後ろ向きに前進」




ということにしているのですが、まぁ、こんなことでは大きなリターンとやらは望むべくもないわけです。





別にお金を稼ぐためにやっているわけではないバス釣り、

人生は質実剛健にいくとしても、趣味くらい、たまにはチャレンジしたっていいじゃない。




そんな大げさなことを考えながら、2014年の夏としてはおそらく最後の釣行となるであろう8月31日。

僕は神崎川でフローターを出すことに決めたのでした。








前日までの予報は、曇ときどき雨。

2,3日前の週間予報では雨でしたから、ちょっとは改善したと言えそうです。


ただ、気になるのはこのところ降り続いていた冷たい雨と、それに伴う気温の急降下。


前週までの残暑が嘘のように、ここ数日は最高気温が25度未満と、9月から10月並みの気温が続いています。



…当然、コンディションにも影響しているでしょう。

猛暑が続いて水温30度くらいの状況から、いきなり10度近くも下がってしまっている可能性があります。



バスがその変化にきちんと付いて行けているのか。

それを判断することが一つのポイントになると見ていました。




当日。



起きだしたのは8時で、あれこれと用意を済ませて出発したのが9時過ぎ。

別に寝坊したわけではなく、今日は一日釣行するつもりで、早起きにはこだわらずに自分のコンディションを優先です。



空を見上げるといつ降りだしてもおかしくなさそうな曇空。

気温は22度しかありません。



さて、プランをどうしましょう。


普通、この時期ならまだ水中は夏を引きずっていて、相変わらずシェードが有力なポイントになる状況と思われます。

ただ、ここ最近の天候と今日の灰色の雲を見ると、あまりシェードに拘らないほうが良いようにも思えます。



…巻きを積極的に使っていくべきか。



タックルは撃ちモノとして直リグと、巻物としてクランクをセットすることにします。




現地に到着したのは10時前。


駐車ポイントはバサーの車で大賑わいです。





…さすがに出遅れすぎたようです。


エントリーポイント付近が混雑しているようなら、フローターは諦めてオカッパリに移行するのも仕方がないか、

あるいは、さっさと見切って本流の方に行ってみようか…、

そんなことも考えつつ、岸に降りてみると奇跡的に人が居ない。




ちょうど人が入れ替わるタイミングだったのでしょうか。


このチャンスを逃しては明日は来ないとばかりに急いで用意し、フローターを岸まで運びます。





…と思ったら、そうは問屋が卸さない、ちょうど誰かがポイントに入ってしまいました。

いや、何やらリグを交換しているようだから、今のうちに出させてもらっちゃおう。




―すみません、ちょっとその脇からエントリーさせてもらっていいですか?




「もちろん。いいですよ!」



―ありがとうございます。


快い返事がいただけました。

フローターをやっていると、こういった当たり前のコミュニケーションが非常に重要になります。





―ちなみに、釣れました?


調子に乗って聞いてみます。





「朝からいますけどね、一本だけですよ。ようやくその水草の脇でダウンショット」





…うえ、ひょっとして今日渋いですか。




なんだか嫌な情報を聞いてしまいました。

やはり、このところの気温の低下にバスが付いてこれていないのか。


水をよく見ると、濁りが当たり前の印旛水系ながら、ちょっと嫌な濁りをしています。



なんとなく灰色っぽい濁りなのですが、その上にうっすらと茶色い油のような油膜が入っている濁りです。



雨が降り続いていたわりに減水もかなり進んでいます。

あるいは、最近大和田の機場を開けたのかもしれません。



普段は30cm以上水深があるはずのエントリーポイントは、今はおそらく15cmも無いでしょう。



…あらー、これは今からでも本流に行ったほうがいいかも…。

そんなことを考えていると、




「ただ、もうちょい上流は水がいいみたいですよ。朝一ボイルもしてたので」


―え、ほんとですか。



「はい。上流と下流とどっちにいくつもりなんですか?」









―上流にします!




という良い返事をして、ポジティブな情報をもらった僕は場所移動を取りやめさっそくエントリーです。






…バタバタガチャガチャと無事にエントリー完了。



さて、ではクランクでも巻きながら上流へ進んでいきますか、

と漕いでいきますが何やらスピードが遅い。



…あれ?案外流れがあるのか…?



なんとなく移動のバランスも取りづらい。

おかしいぞ、なんか変だ。




…そう思いフィンの状態を確認しようとすると、







…え、











左足のフィンが無い!!!






え、嘘、つけ忘れ?


咄嗟にエントリーポイントを確認しますが置き忘れているわけではない…。





間違いなく付けた、はず、


…エントリーした後で、外れた?





フェッ!?






―オール漕げばなんとかなるか?

―フィンセーバー最近セットするの面倒くさくて忘れてた?

―フィンいくらで買ったっけ?7000円くらい?

―引き返してオカッパリにするべき?



脈絡のない思いがグルグルと頭を巡ります。



―いや、まだエントリーしてそれほど進んでない、探せ!






…探す?どうやって?

―オールを外して水底を突いていくか。

―ネットは積んである。こっちのほうがいいか。

―それとも足を伸ばせば底を探れるんじゃないか?




冷静なつもりが思考がまとまりません。


フィンが残っている右足首を伸ばしてみると、フィンの先が水底に触れる感触。



―届く!





そう判断すると、袖を限界までまくって、腕を水に突っ込みます!




…指先にねっとりとした泥の感触。

いける!




…傍から見ていると、アイツはいったい何をやっているのかと、

はなはだ疑問に思えたでしょうが当の本人は必死です。



ちょっと戻って底を探って、またちょと戻って底を探って…。






―あった?


…いや木の枝か。





―あった!?


…いや木の板だ。






―あった!!?


…いやなんだこれは、木の…、なんだこれは。

木のなんかだ。




…ゴミ多いな、やっぱり。

そりゃあ底を取ったら根がかるわけだよ。




その後もビニール袋を引きずり上げたり、岩を掘り起こしたりと苦戦が続きます。








…これは?プラスチックぽい感触。

今度こそきたか!?






…なんだこりゃ、バイクのカウル?

こんなもんまで沈んでるの??





…もう、諦めたほうがいいかも。

フィンセーバー、面倒臭がって装着しなかったのが運のツキか。

代償は7000円?


…ハァ…。



…あれ?






偶然足裏がかすった違和感。

引っ張りあげてみると、




…フィンだ!!



あったよ、あっぶね、良かったー、凄い偶然、7000円!


…我ながら、どの感情を優先すべきなのかがわかりません。






気がつけば、このくだりだけで30分以上をかけています。

いやいや、でも良かった、本当に。

減水がここまで進んでいなければ見つけることは難しかったでしょう。


これからフローターを検討される皆様、

フィンは、外れても浮かぶものを選ぶか、必ずフィンセーバーを付けましょう。





幸先が悪すぎますが、早いところ挽回していくべく、今度こそ上流へ漕ぎだしました。







さて、ぱっと見では美味しそうな岸際の葦が散見されます。

そんなところに、ひとまず直リグを投げてみるのですが…。





…リグが沈み込む感触が全くない。

着水と同時に着底している感じです。



思い切って場を荒らす覚悟で岸際に寄ってみると…。





水深…、10cmくらい?


これは。



岸から50cmほど沖にいくとようやく水深30cmくらい。

1mほど沖で水深50cmといったところでしょうか。





…これではバスも岸際に付きようがありません。


…まいったな、それじゃ何を目標に攻めていけばいいんだろうか。



…立ち木?

水面にせり出した立ち木なら、この曇空でも割りと明暗がはっきりしているし、せり出した先なら水深もあるんじゃないだろうか。





適当にクランクで流しながら、立ち木ポイントを目指します。





最初に目についた立ち木。


まず周辺をクランクで巻いてみます。





…。




じゃあ次は直リグをシェードに落としてみましょう。





…。





まぁ、始まったばかりですし、何ともいえないのですが、

ポツンとある立ち木、普通なら何かしら生命感を感じそうなものですが、魚っ気が全くないのが気になります。


バスじゃなくても、例えばコイとか。あるいはヘラとか。

そんな魚の気配も全くない。



…減水しすぎ?あるいはこのヘンテコな濁りのせい?




…水温?




測ってみると、21度。




…気温が22度でしたからね、こんなもんかもしれませんが、

この水温は秋のそれです。


そうすると、やっぱりバスがシェードに付く理由は無いように思える。









立ち木を後にします。






岸際は浅すぎて付けない、シェードに付くとも思われない…。


後、目に見える目標と言えば…?









浮島




なんかこんなような水草の島。

専門用語で何というんでしょう?


…ひとまず浮草島とでも呼びましょう。





エントリーポイントにいた方は水草の脇で釣ったと言っていた。

もしも濁りがネガティブな要因になっているとすると、水草の周辺でバスが釣れたというのは理にかなっている気がする。




…コレの真下?


パンチングでブチ抜いたら釣れるんでしょうか?



ひとまず近づいて、ところどころにある水草の穴から直リグを落としてみます。










…反応ない、か。





うーむ。


こうなってくると変化の少ない支流は辛い。


水深はどこもほとんど一定。

目に見える変化は岸際の葦と立ち木と浮草島。



今日の天気では明暗もはっきりしていないし…。




水中のちょっとしたピンのようなポイントを見つけることができればまた違うかもしれませんが、

そんな気の遠くなるような作業を今やるつもりは全くありません。



いずれにしても岸際の水深では物理的に魚が付くことは難しいわけで、

岸際から1mほど沖、水深が50cmほどまで深まるラインからが可能性が高そうです。




…そう考えると、どうやら巻物をメインに使っていくほうが良いような気がします。


まずはまぐれ当たりを期待して、丁寧にクランクを引きながら、上流方面へ向かいます。





…が、シャロークランクを使っているにも関わらず、ところどころでルアーが何かに引っかかる感触。






―浅すぎる。




この状況で、どれだけのバスがここに居るというんだろう。





状況もリグも、マッチしている予感が全くしない。

この一投で出るかも、というワクワクするような気持ちの高ぶりがない。




…こういう状況を、人は「ノー感」と呼ぶのでしょうか。







釣れる気が全くしないまま、やがて次の橋が見えてきました。








…あれ?


なんか、やたらフィンが水底をこする感じがする。


え?





川のど真ん中にいるというのに、足が水底につく!






…えええええええ!?


一番深いところでこれ?

これ、一般的にはシャローって呼んでいい水深じゃないのかな…。





どうやら上流に進むに従って、水深は全体的にゆるやかに浅くなっていっているようです。








…とすると、これ以上先に進むのは不毛と感じるのは僕だけでしょうか。

可能性が高いのはむしろ下流じゃないだろうか?




…風が少し出てきました。


時折、パラパラと小雨も舞い散りますが、ギリギリのところで踏ん張って本降りまでは至りません。




このいつ降り出すかわからない天候を嫌ったのか、あるいは最近の釣果が思わしくないからなのか、

いつもヘラ師がスタンバっているポイントに今日はその姿はありません。




…いや、僕だって他人事ではありません。

この気温で本降りの雨に降られたら、週明けの体調がどうなるか、わかったもんじゃありません。



…下流側に戻ろう。

というか、いつ降りだしても良いようにエントリーポイント近くをフラフラしてたほうが良さそうだ。




来た時と同じように、クランクを巻きながら下流側へ引き返します。








…しかし、岸際近辺を見切ってしまうだけで、驚くほどやれることがないもんだ。

クランクをスピナベに変えたり、スイッシャーに変えたり試行錯誤はするものの、

要はただ巻いてるだけ。



それだけ、僕は引き出しが少ないということに他なりません。




…直リグで底をズル引いてみる?

巻物とどっちが効率がいいだろうか。



そう思いつき、久しぶりに撃ち物タックルに交換しようとロッドホルダーに手を伸ばすと、

近くで微かに水音がしました。



「パチャッ」





…ん?

音の方を見ると、例の浮草島があります。





―浮草に乗って甲羅干ししてた亀がフローターに気づいて逃げたのかな?




そんなことを思いつつも、変化があればそれが何でも必ず投げろ、を信条とすることに今決めた僕は、

手に持っていた直リグをそのままキャストしました。





着水して、すぐに着底…、






…しない?






ん?アレッ?走ってる?





慌ててアワセを入れます!








…乗った!


本当にバスだったんだ、半信半疑でも投げてよかった!


変化があれば、それが何でも必ず投げろ!



…そのまま、遊ぶこと無く一気にフローターまで取り込みます。









神崎川



25cmくらい。







よかった…。

本当に安心した。


全く魚がいる感じもなく釣れる予感も無いまま投げ続けるというのは、体力面以上に精神面が大きく消耗します。





正直なところ…、このままエントリーポイントに引き返して、あがっちゃおうかな。



そんなことも思わないではなかったのです。

本当にたまたま、たまたま浮草島近くにいたバスが水面を僅かに触ったのでしょう。




いやー、そうか、やっぱり今日のポイントは水草だったのか。


時間を見ると、既に正午を大きくまわっています。

エントリーするときにせっかくヒントをもらっていたのに、気がつくのが遅すぎた。



釣れたポイントをあらためて確認します。



浮草島のフローターから見て一番手前側。

つまり一番水深の深いところ。




やっぱり、ある程度水深があって、そして少しでも水が綺麗な場所。

ロジカルに考えていけば、もっと早く気がつけたはずなのに…。





あたりをグルグル見回して、似たような浮草島を探します。



あとはもうひたすらこのパターンをなぞるのみ。

やることが明確になるだけで、気の持ちようがだいぶ楽になるものです。





下流側を見やると、もう少し下ったところに、似たようなポイントがありました。

さっそく移動して、一番水深がありそうな箇所にキャストします。


着底して、アクションでも入れてみようかというところ、






…ブブブ、



あれ、なんだ、ケータイのメール?

確認すると、かいてんさんからメールが。







かいてん「PS3のID教えてくださいよ」









…なんだそりゃ、なんですかいきなり藪から棒に。

僕の名前ですよ、…っと、




…ブルブルブル。






あれ?まだ返信してないのに…、










って、






違う、ケータイじゃない!震えてるのはロッドだ!!










慌ててロッドを手に取りアワセを入れます!





















バレ




…。





ガッツリ食ってたじゃないか!



どうしてくれるんですか、かいてんさん!

変なとこでメールしてきたせいで、貴重な一本をバラしちゃったじゃないですか!




恨みがましい八つ当たりメールを返信します。





…ブブブ、







かいてん「どうせちっちゃいんでしょ」










…ムカァ!!





今日どんだけ苦労してると思ってんですか、サイズがどうとか贅沢言える状況じゃないんですよ!







それから、ブツブツと一人不平を言いながらしつこく水草周りを直リグで攻めるも一回も反応なし。


ガックリと、納竿となったのでした。







2014/8/31(日)
曇→雨
弱風
気温:22→25度
水温:21度
アタリ:2
バラシ:1
ゲット:1





タイミングが、悪かった。




今日の敗因は何かと問われれば、一言で言うと、そういうことにしてしまいたい僕がいます。




久しぶりに来た神崎川は、いつか浮かんだ神崎川そのままでしたし、

これなら真夏の早朝にでも浮けば、それなりに良い思いもできただろうという確信があります。



いや、真夏とは言わずあと一週間早ければ、水深も、水温も、透明度も今日とは全く違った状況だったでしょう。




…こないだまでの雨がなぁ。

…いやいや、今日の気温がなぁ。

…それよりも、かいてんさんのメールがよりによって…。















…ただそれでも、来てよかったかな。

釣果はともかくですが、やっぱり他人にも身内にも気兼ねのない一人フローターも良いものです。



バス釣りってのは結局のところ、相手にするのはバスと自分自身に行き着くわけですから、

ひたすらその二つに純粋に向き合える時間というのは、実は結構貴重なものではないでしょうか。





で、何の脈絡もありませんが、告知です。

以前にもお伝えしましたが、次回の印旛水系大会は9月20日(土)を予定しています。

もちろん、今回の記事にある神崎川も対象です。



安定志向の本流派の貴方も、

一発勝負大好きな支流派の貴方も、

どしどしと、参加のご連絡をお待ちしています。






参加ご希望の方はこちらまで。


第6回印旛水系『West Cup』お申込みページ




二週間後、僕は本流へ行こうか、それとも支流へ行こうか。

今のところは、全くのノープランです。

こんばんは、ビジ夫です。

ということで前フリなのですが、今日は「ボート釣り」についてです。


そもそもバスフィッシングというスポーツで最もオーソドックスな釣行スタイルとは何なのか、

これは、バサーの数だけ答えのある質問というものでしょうし、また自分が好きなスタイルと、オーソドックスなスタイルというものは、あるいは別物なのかもしれません。


ただ、おそらく大多数の人が、「オカッパリ」または「ボート」フィッシングだと答えることでしょう。



ある意味では、バス釣りの行き着く先なんだろうと思います。


オカッパリのようにポイントを制限されることはなく、

またフローターのように移動を制限されることもない。



大規模なダムや湖で、その日の状況を確認しながら、まずは流入河川の上流へ、その後は本湖へ、

などという芸当はボートでなければできないことです。



「船舶免許を持っていない人にバサーを名乗ってほしくない」とまで言いきったプロがいるそうですが、

それは極端な意見としても、言いたいことはなんとなくわかります。



つまり、そのエリアにはボートじゃなきゃ釣れない魚が居るということを言いたいのでしょう。







で、








ある意味ではバス釣りの終着点とも言える、そんなボート釣りなのですが、

僕はここ数年、ボートには乗っていません。



ボート釣りでしか感じることのできない楽しみというものは理解しているつもりです。



では、なぜか?






それは、「釣れないから」です。








僕がイメージするボート釣りとは、亀山や高滝と言った関東を代表する超メジャーフィールドです。

休日ともなれば大量のボートが湖面を覆い、実績のあるポイントなどは角砂糖に群がるアリのような船団が立ち入ることすら憚られるような雰囲気を醸し出しています。




その日、そのポイントを自分が最初に撃つ、ということが非常に難しい場所です。



目に見える、わかりやすいポイント。

シェード、立ち木、カバーや流れ込み。



そういったポイントは入れ替わり立ち代わり誰かが既に撃っていて、

新しい魚が入った瞬間に、その瞬間に立ち会えた運の良い誰かが釣り上げていく。




そんな中で、僕程度が考えるようなことは当然ながら他の誰かも考えているわけで、

試した場所には既に魚はいない、と、そんな状況を何度も味わってきたのでした。





では、誰も彼もそんな状態なのかというと、決してそうではありません。

釣れない人がいる中で、驚くような釣果を持ち帰る人がいることも事実です。




バス釣りがスポーツと見做される理由の真髄がそこにあるわけで、

他人が釣れない魚を探して釣るまでの過程がバス釣りの醍醐味ということになります。





つまり、ボート釣りが「釣れない」というのは、別にボートが原因ではありません。




場所と、僕自身のスキルの問題です。











ということで、前フリ終了です。





時は遡って7月20日。

この日は、友人の「タクさん」に誘われて一緒に釣行する予定を立てていました。




「ボートに乗りたいんです!」


と言う、タクさん。





お、タクさんとご一緒にと言えば勝手にフローターかと思ってましたが…。

…言われてみれば、ここ何年かボートなんて乗ってないや。



ボートでも、もちろん良いですよ、と返信して、さてその前日。

すさまじい雷雨が千葉の北西部を襲ったのでした。




たまたま16号線方面を車で流していた僕はその雷雨に直面し、

冠水した道路、スタックした車、先の見えない大渋滞と阿鼻叫喚の画を目撃していたのでした。





―タクさん、こりゃ明日は危ないっす。

高速使うような場所はやめときましょ、近場にしましょ、と提案して、残念ながらその日はいつもの新川花見川釣行となってしまったのでした。



こうして、タクさんとの房総ボート釣行はいったんお預けとなったわけなのですが、




「ビジ夫さん!8月の行ける日を教えてください!」






収まるどころかますます膨れ上がる、タクさんのボート釣りへの熱意。

8月16日こそは亀山に行きましょう、ということになっていたのでした。







当日。





早朝2時にタクさんと合流します。





久しぶりのボート、久しぶりの亀山、そもそも久しぶりの釣行に平静でいられない僕は、助手席から運転するタクさんにやたらめったら話しかけて運転の邪魔をします。




―いやー、今日は釣りたいですわ僕。タクさんも釣りたくないですか。







…今日は釣りたくありません、などと答えるバサーが世の中にいるのでしょうか。













―せっかく亀山なんですからデカいの釣れるといいですね!やっぱり40アップ釣りたいっすね!







…39cm以下しか釣りたくありません、などと答えるバサーが世の中にいるのでしょうか。













答えの決まっている問いかけに、うんうんと相槌を続けるタクさんの運転する車は、やがて君津に入り、いよいよ亀山ダムのボート屋に到着したのでした。



さぁ、久方ぶりのボート釣行です。

今日のプランは…、



タクさんに丸投げです。





何しろ2,3回しか来たことのない亀山ダム。


知らないことに対して余計な口出しをするまいと、最初からタクさんに全てを委ねることを決めていた僕。


それに対して、不慣れながらも地図やポイント集などをまとめてきている真面目なタクさん。




―こういう人がね、上手くなるんですよ。

何故か他人事のように、ホウホウとタクさんに感心しながら、準備を終えたボートは静かに湖面に進んでいきます。




「最近は、キャロが調子がいいみたいなんですよ」




―キャロ?てことは底ですかね。



「リーダーを長く取って喰わせる場合と、短くしてリアクションを狙う場合があるみたいですけどね」




ほほー。


キャロねぇ。たしかにダムでは良く聞くセオリーですよね。

高滝なんかでも有名ですし…。



ただ僕は満足に使ったことも無ければ、もちろん釣ったことも無いんですよね。




「仕掛けは持ってきてますから。やりたくなったら貸しますよ」


タクさんのありがたい申し出に感謝しながら、水面を見やります。






気温は、今日の予報では最高で34度。

出艇時の水温は29度。



風はやや強めに吹いています。

水はそれほど悪くなさそう。


また思ったよりも減水が進んでいません。

2mから3mといったところでしょうか?



昨年は梅雨が短くどこのダムも大幅な減水に見舞われたと記憶していますが、

今年は梅雨の期間としては平年並み、そして集中的な豪雨もあり、まだその財産が残っているということなのでしょうか。





最初に連れられたポイントは道路がスロープ上に水中へ沈んでいる場所。


朝一番に来る場所としては見るからに良さそうなポイントだ、そう思ったところ、早速あちこちでボイルが始まります。




トップから試していきます。

まずはプロップペッパーで岸沿いに。




…すると通した後のラインでボイルが起こります。

完全にルアーをシカトされている。





じゃあ定点だ、ということでセミ型のトップを投げてみます。





放置して、ちょっとだけアクションを入れてみる。











…。





…シカトかぁ。











タクさんを見てみると、ゾーイとかいうブルーギル型のビッグベイトをひたすら投げています。

しかし、同様に見切られている様子。


果たしてバスが追っかけてるのはギルなんだろうか。





いずれにしても、水面は賑やかですがバスは決して上を向いているわけではないようです。

ある程度の水深で魚を追いかけまわして、やがて逃げる魚が時折り水面を飛び跳ねているようですが、

それも単発で、追いかけっこの主戦場となっているのは水深1m程度の深さはあるのではないか。





…そう考え、1.5mレンジを引けるクランクを手にしてみました。




道路が沈み込むドシャローに向けてキャストし、底をコツコツと引いてみます。




何投かしたところ、








…ゴゴン!








―乗った!






タクさん!来まし…


…アレ?




一瞬だけ乗ってすぐバレてしまった模様。








たく「来ましたか?」








―はい、乗ったんですけどね…。かかりが浅かったみたいですぐバレちゃいました。



たく「クランクですか」




―クランクですね、あっちの方で…。






タクさんもクランクにチェンジし、そこからしばらく二人であちらこちらと投げてみますが反応はありません。


そんな僕らをあざ笑うかのように、単発のボイルが周辺で巻き起こっています。







―バカにしてますね。



たく「ですねぇ。移動しますか」






スロープを見切って、移動します。












―さて、これからどうしましょうか。


ボート屋さんでボートをレンタルして釣りをする場合、

出船は大体朝の5時から6時くらいでしょうか。

そして、帰着はだいたい17時くらいになるでしょうか。


全体では11時間から12時間の釣行時間。

そのうち、時間帯によってプランを大別するとどのようになるでしょう。

例えば、朝マズメと言える時間帯は6時位まででしょうか。


そこからだんだんと日が昇り、気温も上昇して魚のパターンが大きく変わってくるでしょう。

そして、昼のパターンからだんだんと日が下がり、夕マズメと言える時間帯は?



僕の感覚からすると、夕マズメとは大体17時をすぎる頃からではないか、という思いがありますが、

ギリギリで帰着時間にかぶるかかぶらないか、くらいでしょうか?



そう考えると釣行時間の大半は、いわゆるマズメに重ならない時間帯ということになるわけで、

そういった真昼の時間帯で、いかに引き出しを多く持てているかが全体の釣果に関わってくるということが言えそうです。






…引出し、かぁ。


この時期の定番と言えばシェードですよね。

んで、流れ込み、あとは立ち木とか橋脚、岩盤とか…。



…うーん、何しろ広い亀山ダムですから、それらを順繰りにやっていくだけでもそれなりの時間はかかるでしょうが…。


改めて考えると、あまりに少ない僕の引出し。

そう感じるのは、やはり普段の釣りが水深の浅い川をメインに考えているからなんでしょう。



深いところでもせいぜい2~3mといったホームの川とは違って、ダムはズドンと10m、20mの水深があります。

そんなダムで、じゃあ8mラインを攻めてみよう、なんてことを考えても全然ピンとこないわけです。

いや、そもそもそういった発想に思い至らないのです。今は。



そんなことをつらつらと考えながら、ボートは次のポイントに到着しました。





…ここらへんなんですけど、というタクさんの声が若干曇り気味。

ん?と思いその先を見やると。




…うげ。





人、多ッ!!!





岸際に沿ってズラッとボートが並んでいます。




…いや、シェードか。


岸沿いではなく、正確にはシェードに沿ってボートが並んでいるのか。





これは…。タクさん、ここ、やります?



「うーん、あんまりやりたくないですね…」




ですよね…。

なんというか、考えて釣るって感じじゃないですよねこれ…。



そうか、考えてみれば今日はお盆連休の真ッ最中。

タクさんも、ボートは予約で満艇だったと言っていたし、有名なエリアってのはどこもかしこもこんな感じなんでしょう。


ダム自体が広いと言っても、同じ密度でボートがバラけるわけでもなし、

人が集中することが予想されるエリアを、敢えて勝負するのか、あるいは回避するのか、

そういった考えも必要になってくるということなんでしょう。




ゴミゴミギスギスした釣りがあまり好きではない僕だったのですが、それはタクさんも同様のようです。

あっさりとこのエリアを見切ります。



…ただ、そうしちゃうと次はどうするんだという話に当然ながらなってしまうわけですが…。






「この先も有名な流れ込みがあるにはあるんですけどね」


―まぁ、撃たれちゃってますよね、当然。

魚が入ってくるタイミングにカチ合えれば釣れるかもしれませんが…。





「というか、風強くなってきましたね」


…む、たしかに。

ボート後部にボケっと座っているだけの僕はあまり意識していませんでしたが、

操船しているタクさんは、細かな位置取りに四苦八苦しているようです。



…。

風の裏になるとこ、探してみましょうか。



「そうですね、影になってて、風も避けられるところ…」





目標を作って、移動します。






ボート屋近くの岩盤。

ここはうまいところ風裏になっているようです。


場所によって、ところどころシェードが点在していますが、

ポツポツと立ち木が絡んでいて、場所としては悪くなさそう。





―やってみますか。




僕はヘビーダウンショットを選択。

タクさんはネコリグのようです。




岩盤を撃って底をとり、テンションを緩めて様子を見ます。


このあたりの水深は10mくらい。

壁キワを取りながら底を狙うのも一苦労です。






「あ」




―?どうしました?




「ヘビだ」






え?








ヤマカガシ





―ああ、ほんとだ。

すぐ目の前の垂直に近い岩盤を、ヘビが器用に登っていきます。




あれ、ていうかこれ、




―これ、ヤマカガシですね。




「ヤマカガシ?」






毒蛇ですよ。


本土ではマムシとヤマカガシが有毒蛇なんです。

毒自体はマムシより強いんですけど、毒牙がクチの奥の方にあるのでマムシと比べて噛まれてもあまり大事にならないことが多いんです。


釣りしてる時にマムシは何回か見たことありますけど、ヤマカガシは始めてですねー。

コイツは首周りの色に特徴があって…、







―あれ?




タクさんが引いていらっしゃる。






―いや、ちょっかいかけない限り大丈夫ですよー、って、そういう問題じゃないですよねそうですよね。



珍しいものを見てちょっとテンションが上がった僕だったのですが、

ヘビを見切って釣りを続行します。





タクさんは立ち木周辺を狙っているようですが…、






「あれっ?」






…ん、タクさん、どうしました?またヘビですか?






僕が言い終わる前に、フッキングの体勢に入っているタクさん。


―え、きたんですか!?





ギュン!!




フッキングを入れると同時にロッドが急激に折れ曲がります!






…あ、デカい、これ。





急いでキャストしていた自分のリグを巻き取り、タクさんのやり取りに注目します。


やはり、結構な重さがあるようで水面に出すのに苦戦しているタクさん。



タクさん、もうちょいゆっくりでも…、あ、





横っ腹を上にして、ギラリと魚体が光ります。






…デカい!

45はある。それ以上に体高が高い!



バランスを崩していたバスは、反転して体勢を立て直すとボートの舳先を潜るように潜行していきます。


そうさせまいと、それに必死に抵抗する、タクさん。




…これちょっとヤバそうだな。

今まで数々のバスをバラしてきた僕の第六感が警報を鳴らし始めました。




―タクさん、あんまり真っ向から抵抗すると…、





そう、言うか言うまいか悩んだ瞬間、













ブヅッ!!!!













…ああ、今まで散々聞いた、最も聞きたくない音がボート上に響きます。





ガクッと肩を落とす、タクさん。






―今の、デカかったですね。


「デカかったです。今までで一番デカかったです…」



―それ、何ポンドだったんですか?


「8ポンドですね」




…8ポンドかぁ。ベイトフィネスだったのか。また微妙な太さ…。


まぁでも10ポンドだろうが14ポンドだろうが切れるときはあっさり切れますからね…。







ショックからか、未だ呆然としている、タクさん。


僕もイヤというほど経験してきましたが、ベイトだからと過信してゴリ巻けばいいというわけではないんですよね。

バスに主導権を一切与えずにパワーで押し切って取り込んでしまうのもベイトの醍醐味だとは思いますが、

いったんバスが体勢を立てなおしたなら、こちらも一度冷静になって、バスの動きを観察するくらいの立ち止まりが必要な時があります。




…もっとも、そんなことは今言う必要の無いことです。

僕が偉そうなことを言う以上に、タクさんがそのことを痛感しているでしょうから。




やがてすぐに気を取り直した、タクさん。

その周辺をしばらく探り直しますが、反応が無く移動することにしました。




「岩盤なんですかね」


タクさんに問われます。




―どうなんでしょうねぇ。でも唯一反応があったのが岩盤ですしね。

岩盤なら、どんな状況だろうが魚がいないってことは有り得ないと思うんですよ。




日はいつの間にか、反対側へ傾きつつあります。

午前中にシェードの無かった場所に、今はシェードができているはず。



―戻って、これからシェードが出来てくる岩盤撃ちましょうか。




心当たりのある岩盤に移動します。





午前中は日を真正面から受け止めて、温度もかなり上昇していたであろう岩盤エリア。

思った通り、今は僅かながらシェードが出来つつあります。




―魚、入ってきてるかな?




タクさんと端っこからボートを流していきます。


僕は変わらずにヘビーダウンショット。

…ちなみに自作ワームです。


タクさんはネコリグ。



まだ水温が下がっているとは言えないのか、二人とも反応は全くありません。




―これはアカン。


既に時間は2時を回っている。

この反応の無さは尋常じゃないぞ。



この連休で大勢の人に叩かれまくっていることが原因なのか。

あるいは、考えることがイチイチ不正解なんだろうか。


…ボーっと考えていると、偏光サングラスの内側が曇ってきたことに気が付き、サングラスを外して顔を拭いました。



岩盤にシェードが出来つつあるとはいえ、ボートを浮かべている場所は依然として日向のままです。

ジリジリと日が肌を焼き、汗が全身をつたって服が貼り付きます。





―アカンかも。





どうしても思考がネガティブになってしまいます。



―これ、今日ボウズあるかも。


思っていたことがつい口を突いて出てしまいました。





「言わないでくださいよ!思ってても言わなかったんですから!」




タクさんから抗議を受けます。




―すんません、つい弱気になってしまって…。



気合を入れ直し、リグを投げ続けます。










岩盤からポツンと離れた、立ち木。



タクさんが真上からネコリグを落とし込みます。






「あ」






…え?





タクさんがフッキング!



「きた!きました!」






バシャア!!



魚が水面を踊りますが、今度はバラすことなく無事に取り込み。


35cmくらいでしょうか。ちゃんと餌を食べている良い魚です。




―おめでとうございます。いや、良かった。一本釣れて本当に安心しましたよ。


「ありがとうございます。良かったです」



―フォールですか?



「いやもう完全にベタ底ですね。着底してからのアクションで喰いました」





ベタ底…?

この水深で底を取り続けなきゃならんのか…。



暑さだけでなく、クラッと傾く僕。




…いや、でもしょうがない。

底で反応があったというなら底を取るしか無いでしょうに。




手持ちの沈みモノ系タックルのシンカーを全て1ランク重くします。





今まで反応があったのはタクさんが2回のみ。

岩盤。シェード。立ち木、そして、底。


状況を思い返して、考えられるキーワードはこれだけです。




できるだけ、似たような状況を探しながら撃っていきます。





…タクさん、どうですか。




「ダメですね…」




うう、わかっているキーワードが少なすぎるのか、あるいは間違っているのか。





…風が抜けていきます。


これだけ暑い日なら風が強いのはありがたい。

操船が大変なタクさんには申し訳ないながら…。





…あれ?


風にちょっとした違和感があります。




―風向きが変わったのかな。



時間はもうすぐ4時。






…。



タクさん、ちょっとあそこのシャローやってもいいですか?



「いいですよ、もちろん」





ワンド上になったシャローに入っていきます。


水深1mも無いようなシャローに横付けして、あたりをグルリを見渡すと…。




―うん、魚ッ気がある。



バスがフィーディングで入ってくるかもしれない。

そう思って、ルアーを巻き主体に変えてみます。




クランクにチェンジ。

タクさんはゾーイを投げています。




底をコツコツ取りながら巻いても反応なし。

じゃあ食わせでしょう。



スローシンキングのスイッシャーに変更し、静かに巻いてきます。



すると、







…チェイスしてる!

2匹?3匹?

やっぱりシャローに上がってきてた!





…しかしチェイスはするものの食うには至らず。

時折チョンチョンとルアーをツマミにくるのが目視できますが、本気で食べに来ているわけではなさそう。



…そして、ボート近くまで寄ってくると、サッと離れていってしまいます。



この状況。

たぶん、このシャローで何かを巻いたら釣れる。

でも、その何かがわからない。



バサーなら誰しも経験したことがあるであろう、この状況。



正解に近づけたと思っても、もう一歩、あと一歩何かが足りない。




…それとも我慢が足りないのか。

もう少しこのルアーで投げ続けてみるべきなのか。





タクさんにボートポジションを変えるようにお願いして、別の角度から攻めてみることにします。




巻き続けると、






…ココン



―また甘咬みか?






思う前に、






ググン!







―きた!乗った!



引きが弱い、コバスか?

でも一本は一本!バスはバス!



良かった、ボウズは逃れた。

時間ギリギリ、最後の最後で正解見つけましたー!


































またお前か






お前じゃねええええええええええええええええってば!!!!!












2014/8/16(土)
快晴
強風
気温:34度
水温:29度
アタリ:2
バラシ:1
ゲット:0









オチの付いたところで帰着時間。


あえなくボート屋へ引き返すことになってしまったのでした。







後片付けを終え、ヤレヤレと車が走りだした瞬間に激しい夕立が降ってきました。





―そうか、やっぱり気圧が急に下がってたんだ。


違和感の正体はそれだったようです。



それで最後だけ魚が浮いたんだ。

狙いは合ってたんだろうなぁ…。



とは言え結果はボウズ。

狙いが合ってようが釣れなければ同じことです。




では、今日の正解は何だったんだろう?

気になっていた僕は翌日ボート屋のHPを確認してみることに。




「水深5mのフラットでキャロライナ」




が正解とのこと。







わかるかい!






やはり大場所は経験と実績がモノを言う場所。

それだけでなく、魚探などのツールも使いこなして初めて同じ土俵に登れるのでしょう。




…いや、でも最初にタクさんがキャロライナってヒントくれてたしなぁ。

絶対に思いつけない正解というわけでも無かったはず。



…ただ、試す勇気は無かったなぁ。





ボートが上手い人は釣りが上手い。

何故ならボートでしか得られない引き出しが得られるから。




逆に、釣りが上手くなりたければボートに乗れ、というのも一面の真実ではあるでしょう。





…消化不良の亀山釣行。

また経験を積んだら挑戦することにしましょう。



タクさん、今回は運転から操船からおんぶに抱っこでお世話になりました。



あのデッカイのは残念でしたが、またいつかリベンジにご一緒させてください。







…ただ、今年はもうボートはお腹いっぱいなので、次はフローターでお願いします。





※追記
既にWESTさんのHPで公開されていますが、第6回印旛水系釣り大会のご案内です。


開催日は9月20日(土)になります。


基本的なルールは前回と同じです



・エリアは印旛水系(本湖~花見川まで)全域

・当日のくじ引きで決定されるペアでのチーム戦

・リミットは1人2匹(二人合計:4匹)

・キーパーは25センチ以上

・1センチ=1ポイントとして換算。

・レギュレーションとして釣ったルアー、リグの組み合わせでポイント加算有


見知らぬ人とのペアマッチという大会の性格上、今回の大会から参加可能な年齢について明記させていただきます。


・15歳(高校生)以上


なお、保護者(身内)の方とチームを組んでの参加は可能です。



これ以外のルール、レギュレーションはこちらにまとめました。


ご興味ある方はご覧ください。





参加ご希望の方はこちらまで。


第6回印旛水系『West Cup』お申込みページ



前回とは申し込み方法が異なりますのでご注意ください。


大会参加にあたりお問い合わせのある方は以下のアドレスまでご連絡ください。



imba.suikeiあっとまーくgmail.com




なお、参加申込多数で大会運営に支障をきたすと判断した場合、
参加を締め切らせてていただく場合がありますのでご了承ください。


以上、Westさんのページからの丸パクリでした。


今回も多くのご参加がありますことを期待しています。
こんばんは、ビジ夫です。

何やら台風が色々と世間を賑わしておりますが、皆様はどのように週末を過ごされておりますでしょうか。




さて、この頃の僕ということなのですが、ここ何週間は釣りに行っておりません。


8月といえば学生には夏休み、そして夏休みといえばビジ夫家では子供たちを実家にあずけて夫婦で旅行というのが慣例となっているわけでして、

主旨としては日頃の嫁さんの労をねぎらうという建前ですので、行きたい場所も、日取りも、おおよそは嫁さんの意向に沿うことにしているのでした。




―で、今年はいつ頃旅行に行きたいんだい。


そう嫁さんに尋ねたのは7月の話です。





嫁「8月の頭がいいかなぁ。盆は避けたいし月末は色々用事があるんだよね」


―ふむ、僕も月末よりは月初がありがたいから異存はないよ。



これは嫁さんに気を遣って言ったわけではなく、単なる事実です。



月末は自分個人の仕事というよりも組織上の事務作業というような業務が増えてくる関係上、

他人に迷惑をかける可能性がある月末を休むことは極力避けたかったのが本音だったのでした。




時期は問題なし、で、肝心の…、





…コホンと咳払いして、







―で、場所はどうするんだい?


















昨年の夫婦旅行も、僕としては嫁さんの意向に完全に沿うつもりだったのですが、

嫁さんは嫁さんで僕に気を遣っていたようで、ひっそりと桧原湖を周るプランを入れていてくれたのでした。






…まぁ、今年も同じことを期待しているわけでは全然ないのですが、

いや、でも、ねぇ。



何しろ嫁さんですから。

嫁さんなんですから、今年もあっと驚くサプライズを用意してくれている可能性も無きにしもあらず、

そんなことを考える僕を、いったい誰が非難できようか。








ドキドキしながら回答を待ちます。



秋田の八郎潟か?四国の野池巡りか?

はたまた、まさかの九州か!?

さぁ、回答をどうぞ!!









嫁「今年は京都に行きたいんだよね」

























…京都?



京都って、あの京都?

ザ、観光地のあの京都?





「京都 ブラックバス 釣り」


僕の脳がフル回転して近隣の釣りスポットを検索します。




















…ハッ。





まさか。










まさか、あの場所へ行こうと言うのか。



日本のバサーなら誰しも一度は訪れたいと願う、あの聖地。






「琵琶湖」







まさか、まさか琵琶湖へ行くというのか!












…いや、待て、そんなうまい話があるわけがない。


日本地図を眺めながら「あ、京都から琵琶湖って結構近いんだ」なんて言っているのと現実はかなり乖離があるでしょう。

実際には県を跨ぐ距離にある場所。


おいそれと立ち寄れる場所ではないはずです。





…いや、でも嫁さんなら。

いやいや、まさか。





…一応、念のため、聞いてみることにします。










―まさかとは思うんだけど、ひょっとして琵琶湖に行っ…




嫁「琵琶湖は行かないよ」




―行かないよね!行かないよそりゃ。滋賀だし。京都だもんね行くのは。行くわけがない。そりゃーそうだよ。






…危ない危ない。

安堵しつつも、何でしょう、このガッカリ感は。





…そうか、琵琶湖は行かないのか。




冷静に考えれば、京都から琵琶湖なんて場所に行けば丸一日潰れてしまうわけで、

そんな場所を観光のついでに周るわけがない。






…短い夢だったか。





…いや待て!諦めるのは早い。


嫁さんだぞ、そんな安直な話ではあるまい。






…そうか。

支流か!




詳しくは知らないが、たしか京都には琵琶湖の支流が流れていたはず。


むしろ人が集中しすぎる本湖よりも、そういった支流のほうが狙い目だと言いたいのではないか?













―あ、ひょっとして支流の河の…





嫁「河も行かないよ」



―行かないんだよ!行かないってそりゃ!ねぇ。京都だよ。寺と神社でしょう。京都なんだから。河は行かないんだよ。










…河も行かないのか…。







え?でもそしたら何が残る?

あれか?まさかの海釣りか?それとも渓流…







嫁「あのね、新幹線だからね。ロッド持ってけないでしょう」







―え、新幹線なの!?



…うーむ、でも、車ならどうせ運転するのは僕なんだから、新幹線の方が楽といえば楽なのか。

いや、しかし京都釣行と引き換えと言うならそれもまた…






嫁「釣りは釣りでまたしっかり行けばいいよ。今回は観光に専念で」










…うん?


どういう意味だ?








まぁ、でも京都か。


たしかに、僕も子供の頃に行ったきりで機会があればもう一度行ってみたいと思っていた。




今年は釣りは忘れて、旅行らしく観光に専念するか!








…そうして吹っ切れた僕。

子供たちを嫁さんの実家に預かってもらい、8日から京都を周ってまいりました。




1

2

3

4

5




6

7

8









…いやはや、さすがに京都。


こういう言い方もどうかと思いますが、そこらの観光地とは格が違います。





あちらこちらに国宝が転がっていて、もはや重要文化財くらいでは何とも思いません。




―え、ここ国宝無いの?

国宝あるとこ行こうよ。






気がついたらこんな台詞を吐いていました。


失礼極まります。






果たして千葉には国宝どころか重要文化財だっていくつあるというのか。






二泊三日の旅程でしたが、それでも厳選に厳選を重ねて周った各所。

さすがに京都。


自身の気が済むまで周りきるには、いったいどのくらいの時間が必要なのでしょう。



釣りなんてやってる時間はもとから無かったのでした。








クタクタになりながらギリギリで東京行きの新幹線に飛び乗り、これが最後の京都にならないことを祈りながら帰途についたのでした。












…しかし、旅行はこれで終わりではない。

これから子供たちを迎えに行かねば。




旅行は家に着くまでが旅行です。


疲労困憊の体に鞭打って、嫁さんの実家に向かいます。





到着し、飛びかかってくる子供たちを躱しながら、


―どうも、長い間子供たちを預かっていただいて助かりました。




お義父さん、お義母さんにご挨拶。






「お、ビジ夫くん、久しぶり」







―ん?








あ、お義兄さんじゃないですか!お久しぶりですー。






以前に記事にも書いたことがありましたが、嫁さんがバス釣りを始めたきっかけがこのお義兄さんなのでして、

僕としては、いつか心ゆくまで釣りについて語らいたいと常々思っていたのですが、

この義兄さん、非常に忙しい方でして、結婚以来お会いしたのは実はこれで3回めです。




バリバリのトーナメンターで、プロが使っているような車のハンドルっぽいハンドルの付いたバスボートなども所持していたお義兄さんでしたが、

ここ最近は仕事が忙しいため、そのボートも手放して、トーナメントからも足を洗ったと嫁さんからは聞いていました。





―バス釣り辞めたって聞いたんですけど、本当ですか。


義兄「いや、辞めてはないよ。あんまり行けてないけどね…」





―いつか、ボートに乗せてほしいと思ってたんですけどね。残念です。



義兄「さすがに最近は維持できねーわ。…ああ、そういや良いもんあげるよ。使うならだけど」











…良いもん?





義兄「ちょっと待っててな」











9








































…なんぞこれ。








10











…ああ、これひょっとして。











義兄「ライブウェルだよ」







ライブウェル!…しかも自作ですかコレ。凄いですね…。





義兄「外循環も内循環も大丈夫だよ」







―うーん、ちょっと、外循環も内循環もわからないのですが、もらっちゃっていいのですか。



義兄「いいよ、もうトーナメント出ないしね」






もらえるというならもらっておきましょう。


御礼を言って、ありがたく車に積み込んだ僕だったのでした。







…あ、でも、そういやボートなんてもう何年も乗ってないな。

もらったはいいけど、使う機会はあるんだろうか…。





嫁「いいじゃん。使いなよ。使いに行けばいいんだよ」






…なにそれ。


なんか意味深だなぁ…。






それはともかく、とにかく疲れた。

また明日から仕事だわい。



休んだ分、仕事も溜まってるんだろうなぁ…。


夏休み取ったせいで休日出社なんてことになったら本末転倒だから、きちんと今週で帳尻をあわせて土日は久しぶりにしっかりと釣りに行こう。




そんなことを考えながら、そろそろ眠気が限界です。

皆様も良い夏休みを!




それでは。