初心者が行く!印旛新川ベイトでオカッパリ -17ページ目

初心者が行く!印旛新川ベイトでオカッパリ

バス釣りド初心者の中年バサーがベイトオンリーで印旛新川に挑みます。

「バス釣りって何が面白いの?」と聞いてくる人はたくさんいますが、

「釣りって何が面白いの?」と聞いてくる人はあまりいません。



「釣り」ほど大衆に認知されている趣味もそうそう無いと思っていますが、

悲しいかな、僕の務めている会社には釣りをやる人間はほとんどおらず、

趣味といえば、「ゴルフ」組と「フットサル」組が二大派閥となっています。



そういった方々に、「ビジ夫、お前もゴルフやれよ」とか、「ビジ夫さんもフットサルどうすか」とか誘われたりするわけですが、

そういった時には、



――釣りやってるので、他の趣味やってる余裕ないんですよ



と、答えることにしています。

こう答えると、半分の方々は、「そうか、まぁ興味が出たらいつでも言ってよ」と引き下がります。

そしてこの時点で、「釣りって何が面白いの?」と聞いてくる人はそうそういません。




しかし残された半分の方々は、おおよそ次の質問に発展します。



「何釣ってるの?」






そうすると僕は、うわー、発展しちゃったわーと思いながら、





――ブラックバスです


と答えるわけです。




そうすると、残った半分の更に半分の方々は、


「…あー、ブラックバスね…」

という感じで立ち去ります。




しかし更に残った半分の半分の方々は、いよいよ次の質問をしてくるわけです。





「ブラックバスって、何が面白いの?」


と。






…バス釣りって、何が面白いんでしょうね。

問われてみて、あらためて考えることがよくあります。




――魚が掛かった瞬間のアドレナリンが噴き出る感じ?

――やり取りしている最中のハラハラともドキドキともつかない時間帯?


それも勿論なのですが、質問の主旨は「バス」釣りの何が面白いのか、

つまり他の釣りとは何が違うのか、ということなのでしょうから、

他の釣りにはない、バス釣りならではの面白み、というものを考えるわけです。





そんなことを、うーむ、と考えていると、

さして興味があるわけでもなく、食べられないのになんでだろうくらいの軽い気持ちで聞いてきた方々は、

「や、いいよ」とか、「大丈夫っす」とか言って、その場を立ち去っていくわけなのですが、

残された僕は、相変わらずバス釣りとその他の釣りの違いを考えこむことになるのでした。




…で、別に勿体つけるような話でもありませんので結論を言うと、

今のところの僕の答えとしては、

「魚を探す」ことがバス釣り独特の面白み、なんだろうと思っています。



バス釣りといえばルアーフィッシング、ルアーで釣るのが独特の面白みだろう、というイメージもありますが、

…いや実際にルアーを使って釣り上げる楽しみがあることも事実なのですが、

ルアー釣りというだけなら、別にバスではなくても淡水でも海水でも色々な釣りがあるわけです。


ただ、そういった釣りと一線を画す要素として何がある?となったときに、

僕としては、魚を探す楽しみがそれです、という結論になるのでした。



バス釣りを知らない人に、「一日で10km以上歩いたりしますよ」とか、

「ボートを自分で操船して湖を走り回るんですよ」なんて話をすると、

「え、そういう釣りなの?」という反応が返ってくることがほとんどです。



釣りというもの自体が、いかに「待つ」イメージを根付かせているか、と思い知らされる瞬間です。



―バス釣りって、凄くアクティブなものなんですよ!



なんてことを言ってみても、実際にやってみないことには本質を理解することは難しいのでしょうし、

別に僕はバス釣り普及大使でもなんでもないわけですから、

「そういうもんなんですよー」と、ぼやかして話を早々に終わらせるのでした。







…さてこの「魚を探す」という要素、

バス釣りを構成する非常に重要な要素なわけですが、


如何に正確無比なキャストコントロールを誇る人でも、

あるいは、高価なタックルを揃えている人でも、

学校のプールで釣りをやっていたって、魚は釣れないわけです。




「魚がいるところで釣りをしなければ魚は釣れない」


という非常に当たり前の結論です。

右足を出して、左足を出すと、歩ける!というくらいには当然至極の結果です。




―果たして魚はどの場所にいるだろうか。

…できれば、大きめの魚がいることが望ましい。

…なおかつお腹を空かせていれば最高だ。



そういったことを推理して、試してみて、結果を確認して、また推理する。

その繰り返しが、バス釣り特有の楽しみと言えるのではないでしょうか。



そしてこの楽しみは、本質的に個人競技であるバス釣りの中でも、

数少ない、他人と共有できる楽しみの要素だと思っています。



釣り友達とあーだこーだと相談して、あっちはどうだろうとかそっちはダメだとか、

そんなことを相談しながら、決めたポイントで魚が釣れたなら。


それが自分だろうが友達だろうが、嬉しいものじゃないでしょうか。


…僕は嬉しいなぁ。




前フリが長くなりましたが、9月20日の第六回印旛水系釣り大会です。







週間予報では、この日は雨とも曇りともはっきりせず、

前日になって晴れの予報に変わったものの、

逆に言うと前日まで天気予報士さんを悩ませていたということなのですから、きっと不安定な状況なのだろう、という想像はしていました。



前日は会社を休んでプラクティスして状況の確認を…、

と毎回そううまくいくわけもなく、仕事に忙殺されてしまった僕が知っている最近の印旛水系とは、

3週間前にフローターで釣行した神崎川のみです。


ただ、人づてに聞く限りではあまり状況は芳しくないらしい。

特に、新川本流での釣果があまり耳に入ってこない。



そろそろ季節の変化も落ち着いて、バスもヤル気を出してくるのでは…、

と睨んでいた9月20日だったのですが、一方でヤル気の出ないまま冬を迎えてしまうというのも新川のトレンドです。


結局僕は大した考えもないまま、当日を迎えることになってしまったのでした。





3時半にWestさんを拾って集合場所に向かいます。


一度Westさんとは組んだことがある以上、二度と同じチームになることはないルールですから、

Westさんは今日どうするつもりなんですか?なんて野暮なことは聞きません。

というよりも、



――考えてみればそもそも聞くまでもなくこの人は花見川下流へ猫まっしぐらなんだった。



車中では他愛のない話に花を咲かせ、4時過ぎに集合場所へ到着しました。







既に到着している方々、後からやってきた方々に挨拶を済ませ、さて、開始時刻の4時半です。

――じゃあそろそろ抽選を…、ってあれ、二人足りない?


今日は20人の予定でしたが、集まっているのは僕も含めて18人。




West「一人は車の故障で断念だそうです。もう一人は…、ちょっとわからないですね」



――あらら…、残念。故障はしょうがないですね。

じゃあもう抽選しちゃいましょう。

遅れてる方が到着したら、僕のチームに加えて3人でやりますよ。




こんなこともあろうかと、人数が奇数だった場合の3人チームのルールもWestさんと決めてきていたのです。

抜かりはありません。




…とは言え、チームの総ポイントを2/3にする、というだけではありますが…。





抽選の結果、僕のチームはIチーム。

相方は…、カタヤマさん!




このカタヤマさん、今回初めてご一緒しますが…、

大会には以前も参加いただいたことがあり、

その時に2オンスのパンチングタックルを持参していて、非常に印象に残っていました。





「新川はあんまり来たことがないんですけど、前に来た時はパンチングで大きいのが釣れたんで」



…たしか、そんなようなことを仰っていました。



新川でパンチングって…、

あれですかね、浮草島でしょうか?

それくらいしかパンチングが有効そうなポイントは他に思いつきませんが、

しかし、思いつくまでは誰でも到達するでしょうが、それを実行しようと思うでしょうか?



――しかも、オカッパリで。






…この方は、ヤバい方だ。


当時からそう直感していたのでした。




しかし、逆に相方としてはこの上なく心強い話です。

…そうだ、僕より格上なのは間違いないし、せっかくだからエリアも決めてもらってしまおう。




――カタヤマさーん!どこ行きたいですか?僕、どこでも付いて行きます!






カ「いや、僕も来てないんでわからないです…」





…そうだった。

新川にはあんまり来ないと前に聞いていたじゃないか。




カ「前の大会では鹿島川で良い思いをしましたよ。ただ、今は多分減水してるし、遠いですからね…」




…鹿島川!

僕は行ったことがない場所。

たしか、本湖に近い場所。


大会参加者の何人かが過去に朝一狙いで入ったとかなんとかいう話は確かに聞いていた。



その、減水というのが鹿島川にとって良いのか悪いのかもわかりませんが、

まぁ、話の流れからするとネガティブな方なんでしょう。


うーむ…。




カ「無理せず近場にしましょう」






近場…?


あ、そうだ、花見の上流にしませんか?


一日やれる場所かというと疑問ですけど、朝一ならあそこは実績ありますし、

何しろ魚はいますからね、絶対。




…喰うかはともかく。






カ「いいですよ、そうしましょう」




…魚さえいれば、カタヤマさんが何とかしてくれるに違いない。

そんな了見の元、僕は花見川上流へ向けてハンドルを切ったのでした。






まだ薄暗い中、花見川上流に到着。


ポイントには2,3人の先行者。

大会参加者ではなさそう。


もっとも、先行者がいるのは織り込み済み。

それくらい人気があるポイントだと分かった上で来てるんですよ、こちとら。



最上流で水を確認します。

少し減水しているようですが、水はクリア。



…ただ、薄暗くて様子がわかりませんが、あまりバスの気配を感じません。


カタヤマさんはそのまま最上流に陣取り、僕は少し下流側に入ります。






まずはスイムベイトを巻いて表層近くの魚に反応があるか確認してみます。

早朝に響き渡る派手な着水音。



ヌラヌラ~。

ヌラヌラ~。






…反応なし。





まぁ、そんなこったろうと思ってましたよ。

本命ルアーにリグり直します。





…スピナーベイト!





状況が全然わかっていなかったながらも、多分、今日は撃ちではないんじゃないか。

ガマンしてスピナベを投げ続けていったほうが、いい結果になるんじゃないか。


そんなことを考えながら、おニューを持ってきていたのです。

今日はスピナベを投げ倒しますわ、なんて、車中でカタヤマさんと話をしていたのです。



タンデムウィローの3/8オンス。

今日はお前と心中だ!




まずは沖目から。




バヒューーン!







着水したらしばし放置。

深いレンジを意識したいのと、着水のプレッシャーを少しでも和らげたいためです。



…スピナベが浮いてこないように意識してゆっくりめに巻いていくと…、







…ガッ









!?









…。





魚じゃ、ありませんよ。

根がかりですよ。





…しまった。


ちょっと魚っぽいとか思ってフッキングしてしまっている。





…えいっ!

…。



…ていっ!


…。






…おりゃあああああ!!還って来…






ブヅッ!!












…ああ、

大会用に、いつも使ってるスピナベじゃなくてわざわざ新品を新調してきたわけですよ。

んでいつも使ってるスピナベは家に置いてきてしまったわけですよ。




どうしよ…。

スピナベ巻く以外のことを考えてなかった。



だってですよ、今日僕はスピナベを一日中巻くと決めていたわけですよ。

で、スピナベを結んだタックルがあるわけじゃないですか。

そしたら、それを投げてればいいと思いますよね?


…なのにスピナベが無くなっちゃったんですよ!!





ちょっと何を言ってるか自分でもわからなくなってきてしまいましたが、

川底を割ってマジンガーZのようにスピナベが出てくるわけでもなし、

手持ちの他のルアーでがんばるしかありません。



…ひとまず、ディープレンジを探れるクランクをセットしてみます。









…チャラーラーララーラーラララ、

チャラーラーラーララーラーラ、

チャラーラーララーラーラララ(かけーぬーけーろーとおくまでー)

チャラーラーララーラー!(おぎーのーたかーしー)




…あ、電話だ。

Westさん?ハイもしもし?



W「遅れてたナツキンさんから連絡ありまして。合流できます?」


――おお、来ましたか。よかった。

じゃあこっちで連絡とって合流します。

はい、はい、りょうかいでーす!


…プチ





――カタヤマさーん!遅れてた方から連絡ありました!

もうちょっと下ったところで合流しまーす!




…せっかくですから合流を兼ねて移動することにします。

少し濁りの入ったエリア。



結局最上流ではウンともスンとも反応が無かったわけですが、

それはクリアな水質が逆に悪かったのではないか、という想像のもとです。



手分けして探っていきますが、しかしここでも反応がありません。




カ「ビジ夫さん、どうですか?」


――あ、カタヤマさん。

いや、全然ダメですね。



カ「さっきそこで一匹かけたんですけど、バラしちゃいました」



――えっ、魚いましたか!




…そうか、やっぱり最上流よりはこっちのほうがいいんだ。






…チャラーラーララーラーラララ、

チャラーラーラーララーラーラ、

チャラーラーララーラーラララ(かけーぬーけーろーとおくまでー)

チャラーラーララーラー!(おぎーのーたかーしー)




…ん?、電話だ。

ナツキンさんかな?



ナ「着きました!」



――了解です!じゃ駐車スペース案内しますので!




ようやく、チームとしてはここからスタートということになるでしょう。

ちょっと停滞気味だったムードにもいいアクセントになってくれそうです。




無事合流し、岸際に促して釣りを再開します。






――ナツキンさんは、最近印旛水系に来てるんですか?


ナ「先週花見川で40アップ2本釣りました」



!!!




え、どこでですか!



ナ「なんていうんでしょう、中流の…、ちょっと足場が良い感じの…」





――あ、わかった。あそこか。

あそこ、駐車スペースから結構歩きますよね?


ナ「歩きますね」




大会ではちょっと行きづらい場所。

でも40アップ2本?

ここ最近の印旛水系ではあまり聞かない釣果です。



きた。

遅れてきた救世主、ナツキンさん。

40アップ2本も獲ったら優勝でしょ、絶対!






…なぜか既に40アップが釣れる前提になっています。




――ちなみに、リグはなんだったんですか?


ナ「シャッドテールワームですね、5インチの…、ちなみに今も付けっぱなんですが」



…やっぱり巻きか。

シャッドテール?



カバンをゴソゴソすると、ありました、一つだけ。

真似してワンナップシャッドの5インチをノーシンカーでリグります。



ナ「底近辺を巻いて…、」





…ん?


んん!?ナツキンさんの竿がしなっている!



…え、きたんですか!?









ナツキンさん



37cm。


マジですか、いきなり!?





ナ「釣れちゃいました」




――え、どこで釣れたんですか?


ナ「対岸に投げて、しばらく巻いてきたとこです」





…。


何か見えないピンでもあったんですかね…。

それともたまたま回遊してる魚が喰ったんだろうか。







カ「――どうですか?」



――あ、カタヤマさん。

いや、ナツキンさんがいきなり来ていきなり釣りましたよ、37cm。



カ「マジですか!すごい!」




――しかも、しかもですよ、先週釣ってるらしいんですよ、40アップ2本。


カ「え、どこでですか?」



――中流域みたいなんですが…。

結構歩くんですよね…。










…行ってみますか?なんて気軽に言う訳にはいきません。

ここで移動するかどうかの判断は、非常に重要なポイントになります。



僕にはここまでアタリすらありませんが、ナツキンさんは釣り上げ、カタヤマさんも反応を得ている。

簡単に釣れそうな状況ではありませんが、今日の印旛水系全体がこんな感じだとすると、ここはまだマシな部類だという可能性だってあります。



大会での移動は、それなりのリスクを伴います。



ここでやり続ける選択肢もある…、けど。







…40アップ?

大会で40アップ釣っちゃう?








――下流域に行って、そこから中流まで上りましょう。











リスクとリターンを計算できない人間の末路です。


欲望に目が眩んだ者の成れの果てです。





僕にとって、この瞬間が間違いなく今大会のターニングポイントだったわけですが、

当の本人がそれに気づかず、ここから下流までの移動時間と、そこから中流までの移動距離と、

帰着までの時間さえもまともに計算せずに、簡単に移動を決めてしまったのでした。





…最下流に到達したのが9時過ぎ。

そこから中流まで歩いて到着したのが9時40分。





水の状態を確認すると…、





…魚ッ気が、ある!!






…あっ!早速ナツキンさん釣った!

…ぐ、コバスか、惜しい!



あっ!!カタヤマさんも釣った!!


…またコバスか!惜しいぃぃぃ!!






いやでも良い調子!これならすぐにキーパーも…、



…あれっ!?



10時過ぎてる!?





――ヤバい!!ヤバいッス!!二人とも戻らないと!!






…ほとんど満足に竿を振る間もなく、駐車場に引き返します。

何のためにこれほどの移動時間を割いてまで中流に来たのか。



魚を釣って、お立ち台に上がるのが目的だったはずなのに、

僕の中では、中流に来ること自体が目的になっていたのか。







…駐車場に到着した時点で10時半を回っています。

急いでエンジンをかけ、帰着場所に向けてハンドルを切りますが、待ち受けていたのは、



渋滞。




…ヤバイヤバイ!





これは…、このペースだと…、







間に合わない。









…さぁ、ここでルールのおさらいです。

印旛水系の大会では、帰着遅れに対して非常に厳しいペナルティを課しています。


それは即ち、






「帰着遅れ1分毎に1ポイントマイナス」




――仮に、


40を釣った!やったぜ!


…と喜んだのもつかの間、15分遅刻すれば、その40はたったの25ポイントになってしまうのです。

歴戦のデカバスが、たった15分で可愛い可愛いコバスちゃんになってしまうのです。


アンチエイジングどころの話ではありません。

由美かおるも真っ青な若返り健康法です。





…えーと、我がチームのポイントはナツキンさんが釣った37cm。

2/3にしないといけないから、24ポイントか。





…24ポイント。

キーパーが25cmなんだから、普通の二人組チームでは絶対に有り得ないポイント。





カタヤマ「でも、周りが皆デコってたらウチが優勝ですからね」





…ですよね!

最後の最後まで希望を捨てたらいかんですよ。


他のエリアなんて、もう本当に終わってて、

バスなんて3匹くらいしか生き残ってなくて、僕らが唯一の釣果なのかもしれないのですから!







…ジリジリ、ジリジリ。



うう、まだ16号にも出れてないのに11時を過ぎてしまった。




…いや、でもまだポイントは残ってる。

1ポイントでも残ってれば、優勝の可能性はあるんですから!







…11時20分。





…ヤバい!


あともうちょっとなのに!信号が、なんでこんな時に限って信号がことごとく赤なんだ!

早く早く!…ああ、ちょっと、バスが左車線に!

もうちょい、もうちょいなんだけど、ああ、やばい、22分!


ここ下りて、曲がって、その先へ!








…ゴーーーーーール!!!


11時23分!!!!


奇跡です!奇跡の1ポイント残りです!

優勝へ向けて、奇跡の帰着となりました!!!



やりました、大逆転に向けて望みをつなぎましたーーーーー!!!










「……………。」



…う。

皆さん、怒っていらっしゃいます…よね?








「………………………。」




す、す、す、すいませんでしたーーーーーー!!!!














2014/9/20(土)
曇→雨
弱風
気温:19→23度
水温:21度
アタリ:1
バラシ:0
ゲット:0















やらかした…。



バス釣りで、バスを釣るためには何が一番重要なのでしょう?



…それはもちろん、「場所選び」です。

その一番大事なことを、この大一番で決定的に間違ってしまった。




…いや、あるいは最初の花見川上流はそれほど間違った選択じゃなかったのかもしれない。

こまめに移動を繰り返しながら、もう少し辛抱できていたら…。


勝手に失敗だと思い込んで、さらに大きな失敗を犯してしまったのかもしれない。




参加者の皆様。

大会初の遅刻によるペナルティが主催者とは、なんとも締まらない話で、

僕自身も情けなく、また申し訳ない気持ちでいっぱいです。




――花見川の下流は、行くなら早い時間帯で行きましょう。


これが今回僕が学んだ、大会のセオリーです。

間違っても中流まで足を伸ばそうとか、欲をかいてはいけません。




今回、全9チーム中ウェインは7チーム。

我がIチームは当然のこと第7位となりました。







カタヤマさん、ナツキンさん。

今回は僕が突っ走ってグダグダにしてしまい申し訳ありませんでした。


願わくば、これに懲りずにまたご参加いただけますように。






帰り際、雲の間から覗いた陽の光が、いつも以上に目に染みた僕だったのでした。
こんにちは、ビジ夫です。

昨日、9月20日に第六回目の釣り大会を開催させていただきました。

一年に2回ペースで開催してきていますので、始めてからもう丸3年ということになります。




大会というものをやっていくと決めた時に、やはり心配だったのは悪い意味での「慣れ」というもので、

そもそもなんで大会なんてやってみようかと思ったかというと、ぶっちゃけて言ってしまうと僕自身に釣り友達が欲しかったという動機だったわけでして、

でもそれってきっと同じことを思ってる人、いるよね?

だったら、友達作り、つまり「交流」をテーマにしたペア戦の大会をやってみよう、と考えたわけです。


ただ、最初は新鮮に感じる大会というものも、回を重ねていくごとに参加者は皆常連ばかり、

ご新規さんは参加する余地なし、というありがちな展開に陥って、

「交流」はどこいったの?ということになってしまうのではないか、という心配がチラリとあったわけだったのでした。



ところがどっこい、そんな心配は今のところ杞憂だったと言って良いほど、

毎回ご新規さんの参加をいただいているわけです。


これ、本当にありがたくて、大会前の受付で初めてのお顔を拝見する都度、

とりあえず拝んでおこうかという衝動を我慢しながら受付をやっているわけですので、

この場を借りて改めて御礼申し上げます。



ということで、唐突ですが早速結果を報告させていただきます。






今回の参加者は19名。


くじ引きの結果、チーム分けは以下のとおりとなりました。

(敬称略)



A:源、ワビスキー

B:West、クラタ

C:C-Chicken130、コモリ

D:やまさん、ビーグル

E:オカピ、けんけん

F:ニシヒロ、かいてん

G:Splash、ワカバヤシ

H:ルディ、ぺりきん

I:ナツキン、カタヤマ、ビジ夫



ルールも前回と同様です。


・ペア戦
・リミットは一人二匹、チームで4匹の総合計の長さ勝負。
・キーパーは25cm以上

■レギュレーション
ルアーをカテゴリに分けて、コンプ状況によりポイント加算。
2カテゴリコンプで+5ポイント、3コンプで15ポイント、4コンプで30ポイント。
(1cm=1ポイント)
初心者枠はポイント+20。ただし釣れなかった場合は0のまま。



・カテゴリ1
4インチ未満のワーム(ストレートワームは5.5インチ未満)を使用したリグ
3/8oz未満のラバージグ(スコーン含)
トラウトルアー(マイクロスプーン、ミニクランク、スピナー等)

・カテゴリ2
シャッド
クランク
スピナーベイト
ジグスピナー
バイブレーション
チャター

・カテゴリ3
4インチ以上のワーム(ストレートワームは5.5インチ以上)を使用したリグ
3/8oz以上のラバージグ(スコーン含)

・カテゴリ4
トップウォータープラグ(バズベイト含む)
ミノー(ジャークベイト)
ビッグベイト
1oz以上のスイムベイト






そして、結果です。

まずはビッグフィッシュ賞から。








1位:オカピ 43cm







2位:Splash 38cm

3位:ナツキン 37cm









次にチーム戦です。








優勝:チームC(C-Chicken130、コモリ) 99pt









2位:チームF(ニシヒロ、かいてん) 95pt

3位:チームG(Splash、ワカバヤシ) 68pt








以上の結果となりました。




ビッグフィッシュの43cmは、何度か海釣りでも遊ばせて頂いているオカピさん。

新川本流、八千代橋から少し上流に行ったところで、クランクでの一本ということでした。



また40アップがラッシュとなった前回大会とは異なって、今回貴重な唯一の40アップです。

オカピさんは実はこの日体調が悪く、無理を押してのご参加だったようなのですが、

その心意気に感謝するとともに、そういったディスアドバンテージがあった中での結果については、

お見事、と言わざるをえません。






次にチーム戦の結果について、

今回、全9チーム中7チームがウェインしていますので、

前回から続いて魚は幅広く行き渡ったと言えます。


ただ、チームリミットである4本を揃えたチームが無かったこと、

またサイズが伸びなかったということもあって、状況としてはあまり良いとは言えなかったのではと思います。




優勝チーム、CチームのC-Chicken130さんは大会初の連覇となりました。

相方であるご新規のコモリさんが貴重な個人リミット2本を揃え、

カテゴリポイント次第ではひっくり返されていたかもしれない僅差での勝負となりましたが、

的確なエリア選びと、息の合った役割分担で逃げ切ったという印象です。



本当におめでとうございました。






んで僕個人として…。

まぁ例によって釣行記は次回とさせていただきますが…。


いやー、やらかした、というのが率直な感想です。





バス釣りでバスを釣るために何が一番重要なのか?


リグを選ぶセンス?

キャストのテクニック?

適切なタックルを持っていること?







…違います。

それらは全部二の次です。






…ハァ。










さて、ということで、相変わらずではありますが、

今までに6回も開催してきて、一度も何のトラブルもなくスムーズな進行ができているのは、

参加者の皆様の高い意識のお陰と深く感謝しています。



第7回はまた来年ということになると思いますが、

これからも変わらず印旛水系をよろしくお願いします。



それでは、また次回の大会でお会いしましょう!


※追記
Splashさん、ワカバヤシさん
そしてやまさん、ビーグルさん

大変申し訳ありません、順位が間違っていました。

一番やっちゃいけないやつ、やっちゃいました。

正しくは、上記の通りでSplashさんとワカバヤシさんのGチームが3位です。
大変失礼しました、これに懲りずにまたよろしくお願いします!
―かいてんさんオススメのスイムベイトって、デビルスイマーってやつでしたっけ?



か「そうですよ」



―なんか日本橋のキャスティングに普通に売ってますけど。




か「!! 確保して!!」








―わかりました、ということで確保したデビルスイマー。

値段は税抜きで1,500円とかなりお求めやすい価格になっていました。




僕はスイムベイトは全く詳しくありませんが、今までに少なくとも2回、

目の前でかいてんさんが釣り上げる瞬間を目撃しています。



大きさ的には20cm弱くらいでしょうかね。

これがハードルアーならビッグベイトと呼んで差し支えない大きさです。


魚をイミテートした柔らかいボディにチョコンとトリプルフックが一つだけ付けられていて、

使ったことがないながらも、非常にノリが悪そうだという想像はつきます。



にも関わらずしっかりと釣り上げられるということは、バスはよほど疑いなく喰ってくるということでしょうし、

それだけの喰わせ能力があるのだ、という裏返しでもあるのでしょう。




―次の釣行の時に渡してあげよう。


大事に釣りカバンの中にしまって、来るべき週末に備えた僕だったのでした。








この週末は房総のフローターダムへ行こう、と最初に言い出したのは勅使河原さん。


―ああ、そうですよね、去年爆釣したのはちょうど今くらいの時期でしたからね。

完全なる欲望釣行ですね。



去年、同じダムの釣行で、たしか一人で40本くらい釣ってた勅使河原さん。


こうなってくるともう魚を探すだのパターンフィッシュだのというスポーツフィッシングの本質からは外れて、

とにかく投げて釣ってリリースして、という単純作業の繰り返しになってくるわけですが、

年に一回くらい、そんなボーナスゲームのような一日があっても良いんじゃないか。



―わかります。そうですよね。

擦れっ枯らしの関東のフィールドで釣りをやってれば、そんな心の癒やしが必要になることもあるでしょう。




すぐにかいてんさんがその欲望に乗っかり、続いて僕も、ということになったのでした。





…とは言え、状況は去年とはだいぶ違います。

去年はずっと残暑が続いていた中での台風襲来というタイミングでしたが、

今年は8月末から冷たい雨が降り続き、気温も上がったり下がったりと安定しません。


そういった状況が水質の改善であったり、水温の適正化に繋がっていたりすればよいのですが、

逆にネガティブな方向に転んでしまっている可能性も充分にあります。



ポテンシャルは既に証明されているフローターダムですが、

いつ、どんな時でも期待に応えてくれるスーパーフィールドではありません。


渋いときにはただひたすら渋い、関東フィールドの当たり前の側面も持ち合わせているわけで、

実際、今年の夏の初めに訪れた時は一日やって4本と、なんとも言い難い釣果でした。







…でも、ねぇ。



夏の終わりに大爆発!なんて、やっぱり期待しちゃうじゃないですか。

バスが水面直下を大群でスクールしてて、岩盤を撃てば待ってましたとばかりにフィーディングのバスがすっ飛んでくる、

シャローを巻いてもいいし、ストラクチャを狙ってもいい。


そんな期待が持てるのが、夏の終わりの時期というものじゃないですか。




手返し良く釣っていくには―、やっぱり巻物とー、撃ちはシンカー重めでー、

なんて、捕らぬ狸ならぬバスの皮算用をしながら、僕は無意識のうちに二桁は釣るつもりで、それを前提に用意を進めていたのでした。







当日。


3時半に房総のコンビニで勅使河原さんと合流をする約束になっていますので、

2時にかいてんさんを拾ってそのまま房総を目指します。




―今日、どんな感じでしょうね。


友人と釣行する際、道中絶対に話に上る質問ですが、これほどフワリとした答えのない質問もなかなか無いわけで、

結局は思い思いに想像の翼をはためかせつつ、最後は自分が思うとおりにやってみよう、という結論に落ち着くことがわかりきっていますので、

実はこの類の質問自体が無意味なのかもしれません。



か「ダムだから、人が感じているほどには影響を受けてないと思いますけどね」




かいてんさんが言っているのは、このところの低気温と雨のことでしょう。

チラリと車内の温度計を確認すると、外の気温は19度しかありません。


この気温を信用すると、じゃあダムの季節はすっかり秋なのか、ということになるわけですが、

ところがどっこい実は水中は夏のままでした、なんてのは良く聞く話です。


今日の天気予報では、たしか午前中が雨で…、最高気温は23度くらいだったはず。




…雨、降らないといいんですけどね。




言いながら、無理な相談かなぁと自分でも思わないでもありません。

車を走らせている途中途中で小雨がフロントガラスを濡らしています。



きっと、一日パッとしない天気になるのでしょう。




か「雨は、基本的に歓迎ですよ」


雨好きを公言するかいてんさん。

僕自身も雨天の釣行で良い思いをしたことが何回もありますから、それは理解できるのですが…。


ただ、この気温と、今日はなんといってもフローターですからね。



なんとなく不安な気持ちのまま、房総のコンビニに到着して勅使河原さんと合流します。



お久しぶりです、なんて挨拶もそこそこに、


―どこからエントリーします?





僕が質問したのは、フローターでダムを釣行するために避けては通れない問題に対するもので、

想像がつく方もいらっしゃるでしょうが、ちょっとだけ解説をしておきますと、

ダムのような広大なフィールドは、そもそもフローターでの釣行には向きません。



ボートのように、「あれ、ダムサイトには魚がいないか。じゃあ河川筋の方かなー」

なんて気軽に移動ができるものではないのです、フローターというものは。



非常に複雑に変化が入り組むダムにおいて、その中でも「どのエリアが可能性が高そうか」と一度判断をしたら最後、

大きな移動が行えないフローターは、エントリーしてしまったそのエリアと一蓮托生ということになります。



ということで、フローターによるダム釣行はエントリーポイント選びの時点でその日の勝敗が八割がた決まってしまう重要なもので、

さすがにこればっかりは、自分の勝手で決めてしまうというわけにはいかないのでした。




…とはいえ。





―去年、爆ったとこでいいですかね?


勅&か「いいですよ!」





…うん。今回に限っては、聞くまでもなかった。

来たれ、昨年の再現よ、てのが今日のテーマなんですから、それに反するような決定があろうはずがない。



夜が明ける前に準備を始められるように、早速現地に向けて出発したのでした。







4時に現地に到着。

このところすっかりと夜明けが遅くなってきて、あたりが明るくなるのは5時前くらいになるでしょうか。




―4時半くらいから白ずみ始めると思うので、それから準備しましょうか。


それまでは、各自エントリーポイントの確認や水量、水質の状況などを行っておくことにします。




―かいてんさん、レイン持ってきました?


か「持ってきましたけど、今結構暑いくらいなんで、どうしようかな…」




気温計は変わらずに19度を指していますが、風がなく湿気があるせいか気温よりも蒸し暑さを感じます。



―僕は着て行こうかな、暑かったら脱げばいいし…。


ウェーダーの上からレインを纏いますが、汗でレインの内側が張り付いて気持ちが悪い。

エントリーするまでの我慢、ということで、ようやく白ずんできた風景の中、エントリーの準備を始めます。




―最初のルアー、どうしようかな。

サーフェイスクランクか何かで魚が浮いてるか確認しようと思ってたけど…。




―あ、そういえば、かいてんさん、あれ持ってきましたよ、デビルスイマー。



か「あ、持ってきてくれてたんですか。ありがとうございます」



でもかいてんさん、これ既に何個か持ってましたよね?そんなにストックが必要なんですか?


か「8個持ってますよ」








―8個!?

ハァ!?



か「最終的にデビルスイマーでアラバマやりますから」






…多分、冗談のつもりなんでしょうが、かいてんさんならやりかねないかもしれない…。


笑えずにいると、



か「何個あっても困りませんから!それくらい良いルアーなんですよ!」





…なんだかそこまで言われると少し興味が出てきました。


―試しに僕も使わせてもらってもいいですか?



か「いいですよ!ロッドもMLあれば投げれますから大丈夫です!」



―1オンスでしょ、ほんとに?


半信半疑のまま、とりあえず巻物用のMにセットしてみます。

考えてみれば、釣れるか釣れないかはともかくとして朝一のサーチルアーに丁度いいかもしれない。



この手のルアーの集魚力は僕も知っているところ。

まずはチェイスをしてくるバスがいるか、確かめてみよう。




準備が整い、早速出航です。







レインを脱いでカバンに突っ込み、さっぱりしたところでデビルスイマーを巻いていきます。


岩盤キワに落として、そこからヌラヌラと…。





…うーん、確かに良い動きをしている。

ビッグベイトを初めて見た時も同じような感想を抱きましたが、

実は大きなルアーほど、自然な生き物っぽい艶かしい動きが出しやすいのかもしれない。



ヌラヌラーっと巻いて、またバシャーンと投げて…。





周りを確認すると、かいてんさんはデッカいポッパーでトップから始めている模様。

聞くと、シイラなんかを狙えるルアーとのこと。


勅使河原さんは…、あれはなんだろう。




実は勅使河原さんはフローターではなく一人フロートボートでの参戦。

エレキを搭載し、持ち前の機動力で遥か先に行ってしまっています。



エントリーにはものすごく苦労しているようでしたが、いったん浮いてしまえばやはりボートは快適。

大場所ならなおさらです。




…その後も僕はシャローをヌラヌラ、立ち木周りをヌラヌラと攻めていきますが、チェイスすらありません。


―かいてんさん、そっちどうですか?



か「チェイスすら無いですよ」





同じか…。

この時間帯で浮いてないのは寂しい。


てことは岩盤か、あるいは…。




直リグを手にして壁際に投げてみます。

この辺りの壁際は密に木が沈んでいて、引っ掛けては外し、引っ掛けては外しながら落としていくのが有効。


昨年も同じ攻め方で40アップを釣りました。



ククッ、チョンチョン…

ククッ、チョンチョン…






…グゥーーーー!





向こうから引っ張り込むようなアタリ!


スイープにアワセてみます!









…ゴツン!!








…乗った!







―かいてんさん、きました、喰いましたよー!







言いながらもやり取りを続け、枝に巻かれないよう水面にバスを誘導します。



慎重に慎重に…、







…ギューーーーーン!!






わわ、走った、やばいそっちじゃない!






…ギューーーーーン!!




そっちでもないって!こっち!






…グゥゥゥゥゥ!!!!





突っ込むな!、…重い、これデカイ!45ある!








デカイデカイ!デカいっすよ!なんて叫びながらネットで一気に…、












1




いよっしゃ、アッブネー!












か「…? やり取りの割にあんまり大きくない?」





…ん?



あれ、ほんとだ。思ってたより大きくない。


サイズを測ると、40丁度くらい。





―でも、めっちゃ引きましたよ、コイツ。



か「相変わらずここの魚はコンディションいいみたいですね」


かいてんさん曰く、餌にポイントがあるのでは、とのことでしたが…。





いずれにしても、どうやら水深のある沈み木の中に付いていたようです。

とすると、やはりテキサスや直リグ、ラバージグなんかで枝の間を落としていくのが良さそうですが…。


でも、この時間帯で沈み木の中、かぁ…。



か「シャローにはいませんね」




シャローを引き倒していたらしい、かいてんさんが近寄ってきました。




―ちょっとこれは、期待通りにはいかないかも、ですね。




開始から一時間も経っていません。

ここからひたすら沈める釣りだけ、というのはちょっと辛いなぁ。

それで数が出るような状況には思えない。





かいてんさんも直リグに変更して底を取りだしたようです。


僕も先ほどと同じように、沈み木に引っ掛け引っ掛け進んでいきます。







か「…喰った!」






…ん!?




振り返ると、かいてんさんのロッドがしなっています。



―来ましたか、かいてんさん!どこで喰いました!?





か「ベタ底!」






答えながら、バスを引きずり出そうとしているかいてんさん。


右に寄せ、左に寄せ…、






…ブヅッ!









!!!







え、ブレイク!?かいてんさん、そんなデカかったですか!




か「…いや、魚体見る限り35くらいでしたけど…」






…抜いた時にこすってたんだろうか。

残念無念ですが、自分の釣りに戻ります。




すると、またすぐに、





か「…喰った! …!?ああああああああ」







―なんですか、どうしました、かいてんさん!




か「アワセ切れしました…」






―へっ!?立ち木の中ですか?



か「いや、底をズル引き」






…ついてない。


しかしそれほどブチブチ切れるとは、底にゴミが多いのか、バスの引きが強いのか…。



いずれにしても底付近でアタリが集中しているということは、やはりバスは沈んでいる様子。

シャローを攻めても反応が無かったわけです。





勅「…どう?」


いつの間にか勅使河原さんも戻ってきていました。



―いや、僕はまだ一本で…、かいてんさんが連続でバラしてましたが…、

勅使河原さんの方はどうでした?




勅「あっちは浅すぎるね、エレキ擦っちゃうくらい」




―なるほど、魚は沈んでるみたいですからね。水深があるところを狙ったほうが良さそうですね…。



来た方向に引き返します。



引き返しつつ底を取っていくと…、








2



これくらいのサイズの魚が3人にポロポロ釣れてきます。


―小さめのは底べったり、大きいのは沈み木の中なんだろうか。





そんなことを考えながら、大きく移動を開始します。







移動途中、ワンド状になっているシャロー。


普通ならクランクか何かを巻きたいところですが、今日はシャローは望み薄。


つけっぱなしになっているデビルスイマーを投げて、魚の有無を確認してみます。





ビューーーーン!…ジャボーン!!





…ゴン!!!






!?







…落ちパク!?

スイムベイト落ちパクとかあるの!?



意表をつかれましたが慌てて巻きを開始します。



―ぐ、こいつも結構引く…!

普通なら40くらいだと思うけど、ここだと30ちょっとってところなのかな?



余計なことを考えつつ巻いていくと…、






…フッ







急に重みが消え、垂直に戻るロッド。



―うわっ、バレた!?テンション緩めたつもりなかったのに…。



巻いている途中で魚が外れてしまったようです。

たしかにフックはデカイし、スイムベイトは乗りにくいしバレやすいルアーなのでしょう。




しかし意外だったのは、シャローで落ちパクするようなバスが居たという事実。

案外、中にはやる気のあるバスもいるということ…?




クランクやスイッシャーを試してみるものの、反応なし。

ただ、この場所は温めておけばまた違うバスが入るかもしれない。



あまりプレッシャーをかけないように、攻めきらずに次のポイントに移動します。








…寒い。


空を見上げると小雨が降ってきました。

さきほどしまったレインウェアを着込みます。




エントリー時点の気温は19度でしたが、気温は上がるどころか下がってきている気がします。

最高気温は23度と言ってたから、そこまで上がれば人の活性も上がるんだけど…。


フローター釣行は夏場が多く、干上がることはあってもあまり低気温に苦しめられることはないのですが、

いつものクセで購入しておいた1リットルのペットボトルは、まだキャップを空けてすらいません。



万一の際のモニョモニョのために、上陸できる場所はあそことあそこと…。

シミュレートしながら、釣り下っていきます。




しばらく、先ほどと同じように底を取りながら進んでいきますが反応のない時間帯が続きます。





水深は、さっきの釣れていたところは3~5mくらいかな?今のところは10m近くありそう。

水深が深すぎると魚は付いてないのか。



同じような水深の場所を探していきますが、こんなときに魚探は有効なんだろうな…。

フローターに積める魚探、検討してみようかしら。




…ブルブルブル




あれ、嫁さんからメールだ。






嫁「錦織勝ったよ!次は決勝!」






―えっ!?勝ったの?相手世界ランク一位じゃなかったっけ?

このところ、各局のニュースが錦織の躍進を繰り返し報道していたのは知っていましたが、

テニスに特に興味のなかった僕は、フーン、くらいに思っていたのでした。



しかしそんな僕でも、アメリカの一番大きな大会で日本人が決勝に進むということが、

いかにとんでもないことなのかというのは理解しているつもりです。



なにしろそれまでの日本男子テニス界といえば、同規模の大会でベスト8に進んだ松岡修造がレジェンド扱いとなっていて、

しかもそれも20年位前の話だったはずです。



…いやー、これは凄いことになってきました。

明日だか明後日だかには、文字通り日本のテニス界の歴史が変わるかもしれません。


ミーハー丸出しではありますが、しかしこうやって日本中が日本人選手の活躍に盛り上がるというのは、悪いことではないはずです。




つらつら考えながら、ふと前を見ると勅使河原さんが近くにいました。

寄っていって状況を聞いてみます。




…勅使河原さん、どうですか?



勅「さっきそこでデカいのかけたけどねー。スピニングだったから切られちゃった」




―え!マジですか勿体無い。

なんか、こっちの方のエリアは反応薄いですよね。

引き返します?




勅「うーん、そうだね…」




キャストを繰り返しながら情報交換です。






…そうだ、情報といえば。


―あ、そう言えばさっき嫁さんからメールありまして。

錦織勝ったみたいですよ。



勅「え!凄いじゃん」


―凄いですよね、勝てると思ってなかったですよ。

ウチの嫁さんもミーハーなんで、早起きして結果確認したみたいですけど…、



…あれ、

なんかリグが重たい。ゴミか。

もう、こういうのがリズムを狂わせるんですよね―。



ゴリ巻いて回収しようとすると、外れてくれたのか軽くなりました。



お、ゴミ取れた。

んじゃ引き返して…、あれ?





回収したリグには、しっかりとバスが喰ったと思わしき痕跡。









…。


魚だったっぽいです…。








勅「ちょ、錦織とか言ってるからでしょ!」


ゴミ(と僕が思い込んでいたもの)を巻き上げる状況を見ていた勅使河原さんのほうが、

あるいは違和感を感じていたのかもしれません。



別にテニサーでもなんでもない僕がミーハーぷりを発揮して会話に熱中した挙句がこの体たらくです。


久しぶりのアタリだったのに、気がつかないどころかゴミと判断するとはなんたることでしょう。

ちくしょう、錦織のせいだ…。




責任転嫁して、引き返します。





先ほどから温めておいたワンド状のシャロー。

違う魚は入ってきてるかな―、とばかりに、まずはスイッシャーを投げてみます。





キュルキュル…、





…ゴッ!






!!






ほんとにいた!

オリャアアアアア!









3







釣れたよ…、

シャローで巻き、今日やりたかった釣り。



…とは言っても、朝一、3人がかりであれだけシャローを攻めて結果が出なかったんだから、

どちらかと言うと、この一本の方がイレギュラーなんだろう。



きちんと場所を厳選して狙うぶんにはいいんだろうけど、シャローだから撃てば釣れるっていう状況じゃないのは間違いない。

ここは「良いシャロー」として記憶しておくとして、本命はやっぱり5mくらいの水深で底を取ることなんだろう。




シャローへの未練はこの一本で断ち切ることにして、先へ進みます。







…雨が強くなってきました。



今日の予報では午前中が雨、午後は曇りのはずですが、

とっくに正午をまわったはずの天候は一向に回復しません。




…寒い。




リールを握るとヒヤリとします。

手がかじかんではたまらない、と息を吐きかけたり、ウェアの中に手を突っ込んで温めたりしながら撃ち続けます。


ふと、水中に手を突っ込んでみると温かい。

今の気温が何度くらいあるのかわかりませんが、水温の方が高いのでしょう。


しかし突っ込んでいる間はいいのですが、手を取り出すとあっという間に気化熱で体温を持っていかれます。

手を極力濡らさないように、レインウェアの裾を引っ張って雨の侵入を防ぎます。




岩盤に密着した、とある立ち木。

遠目から直リグを投げてみます。



コツコツと枝にぶつかりながら沈めていくと…、






…コツン、






あれ?あたった?

半信半疑でアワセると、確かな魚の感触。




久しぶりに釣れた一本は、25cmくらいのコバス。

雨が強くなってきたため、写真撮影は断念です。





同じ場所に同じように投げてみます。







…コツン、






あれ?また?


同じようにコバスが釣れてきました。







…ふむ、あれか、コバスの成る木というやつか。






釣った様子を見ていたらしい勅使河原さんが近づいてきました。


勅「どう?」




―今そこの立ち木で2連チャン中ですね。

あのへんに投げると…、






ググン!!








あれ、またきた!



今度は多少サイズアップして30ちょっと。




―こんな感じで釣れるんですよ。

なんかバスが溜まってるみたいですよ、あの立ち木。






か「…なんだなんだ!どうした!」


…かいてんさんも寄ってきました。





―いや、そこの立ち木で連チャンしてて…、



か「なんだ!ええ!?どの立ち木だ!」




―いや、それですよ、そのちっちゃい立ち木。



か「あれか!どうせあれだろう、一杯食わせようってんでしょ!?騙されてやるよ!」





素直に立ち木にネコリグをキャストする、かいてんさん。




か「…喰わないじゃないか、ほら、騙りだこれ!やられたわー、ビジ夫さん性格わr…喰った!!!」








!!




ビシッとアワセるかいてんさん!

ロッドのしなり具合が、バスの大きさを知らせてくれます。



…あ、結構良いサイズだこれ。


思った瞬間に、






か「あれ…?」





―どうしました、かいてんさん。






か「巻かれた…」







―ええ!?

ちょっと、かいてんさんお願いしますよ、大丈夫ですか。





か「いや、まだ付いてる…はず。あれ?外れた?」



―それ?その手前の枝?

テンション緩めずにゆっくり近づいて外してみたほうが…、






か「外れてた…」








…。






状況が悪くなってきている中で、久しぶりの大物の予感でしたが…。







…あれ?かいてんさん、Tシャツ一枚?

レインは?




か「車の中です…」





―え。結局着なかったの?


か「だって朝方は暑かったんだもん…」




―そりゃアカン。


この気温で、雨の中、Tシャツ一枚じゃ風邪ひきますよ。

ちょっと早いですけど、早上がりしますか。







…なんだか締まらない感じで、撤収と相成ったのでした。











2014/9/7(日)
曇→雨
弱風
気温:19→17度
水温:?度
アタリ:9
バラシ:2
ゲット:6










なんとなく、二桁はいけるんじゃないかという根拠の無い思いは打ち砕かれました。


最終的にライトリグに変更したかいてんさんはそれなりにバスを拾えていたそうですから、

最初から岩盤と沈み木に絞って、じっくり丁寧に徹していれば、ある程度の数はいけたかもしれません。




…ただ、やっぱり、去年の光景がまぶたを過るわけじゃないですか。

自分の好きなようにルアーを投げて、好きなような釣り方で釣る、

そんな光景がまぶたを過るわけじゃないですか。



それに囚われたことによって、皮肉なことにそれに反する結果になってしまったわけですが、

まぁ、やっぱり爆釣なんてものは計算に入れて考える方が愚かな話で、

日頃の行いを良くしておけば、たまに神様の計らいで遭遇出来てラッキー、てな程度のことなんでしょう。




季節は急激に秋に向かって進んでいるようです。

20日の大会は、僕が大の苦手な秋の釣りを主体に考えなければいけないのでしょう。



秋の釣りなら俺に任せろ、という猛者の皆様、

涼しくなってきたことで人肌の恋しくなったソロバサーの皆様、

まだまだ募集を受け付けておりますので、お時間があればぜひ気軽のご参加をご検討ください。



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