何やら台風が色々と世間を賑わしておりますが、皆様はどのように週末を過ごされておりますでしょうか。
さて、この頃の僕ということなのですが、ここ何週間は釣りに行っておりません。
8月といえば学生には夏休み、そして夏休みといえばビジ夫家では子供たちを実家にあずけて夫婦で旅行というのが慣例となっているわけでして、
主旨としては日頃の嫁さんの労をねぎらうという建前ですので、行きたい場所も、日取りも、おおよそは嫁さんの意向に沿うことにしているのでした。
―で、今年はいつ頃旅行に行きたいんだい。
そう嫁さんに尋ねたのは7月の話です。
嫁「8月の頭がいいかなぁ。盆は避けたいし月末は色々用事があるんだよね」
―ふむ、僕も月末よりは月初がありがたいから異存はないよ。
これは嫁さんに気を遣って言ったわけではなく、単なる事実です。
月末は自分個人の仕事というよりも組織上の事務作業というような業務が増えてくる関係上、
他人に迷惑をかける可能性がある月末を休むことは極力避けたかったのが本音だったのでした。
時期は問題なし、で、肝心の…、
…コホンと咳払いして、
―で、場所はどうするんだい?
昨年の夫婦旅行も、僕としては嫁さんの意向に完全に沿うつもりだったのですが、
嫁さんは嫁さんで僕に気を遣っていたようで、ひっそりと桧原湖を周るプランを入れていてくれたのでした。
…まぁ、今年も同じことを期待しているわけでは全然ないのですが、
いや、でも、ねぇ。
何しろ嫁さんですから。
嫁さんなんですから、今年もあっと驚くサプライズを用意してくれている可能性も無きにしもあらず、
そんなことを考える僕を、いったい誰が非難できようか。
ドキドキしながら回答を待ちます。
秋田の八郎潟か?四国の野池巡りか?
はたまた、まさかの九州か!?
さぁ、回答をどうぞ!!
嫁「今年は京都に行きたいんだよね」
…京都?
京都って、あの京都?
ザ、観光地のあの京都?
「京都 ブラックバス 釣り」
僕の脳がフル回転して近隣の釣りスポットを検索します。
…ハッ。
まさか。
まさか、あの場所へ行こうと言うのか。
日本のバサーなら誰しも一度は訪れたいと願う、あの聖地。
「琵琶湖」
まさか、まさか琵琶湖へ行くというのか!
…いや、待て、そんなうまい話があるわけがない。
日本地図を眺めながら「あ、京都から琵琶湖って結構近いんだ」なんて言っているのと現実はかなり乖離があるでしょう。
実際には県を跨ぐ距離にある場所。
おいそれと立ち寄れる場所ではないはずです。
…いや、でも嫁さんなら。
いやいや、まさか。
…一応、念のため、聞いてみることにします。
―まさかとは思うんだけど、ひょっとして琵琶湖に行っ…
嫁「琵琶湖は行かないよ」
―行かないよね!行かないよそりゃ。滋賀だし。京都だもんね行くのは。行くわけがない。そりゃーそうだよ。
…危ない危ない。
安堵しつつも、何でしょう、このガッカリ感は。
…そうか、琵琶湖は行かないのか。
冷静に考えれば、京都から琵琶湖なんて場所に行けば丸一日潰れてしまうわけで、
そんな場所を観光のついでに周るわけがない。
…短い夢だったか。
…いや待て!諦めるのは早い。
嫁さんだぞ、そんな安直な話ではあるまい。
…そうか。
支流か!
詳しくは知らないが、たしか京都には琵琶湖の支流が流れていたはず。
むしろ人が集中しすぎる本湖よりも、そういった支流のほうが狙い目だと言いたいのではないか?
―あ、ひょっとして支流の河の…
嫁「河も行かないよ」
―行かないんだよ!行かないってそりゃ!ねぇ。京都だよ。寺と神社でしょう。京都なんだから。河は行かないんだよ。
…河も行かないのか…。
え?でもそしたら何が残る?
あれか?まさかの海釣りか?それとも渓流…
嫁「あのね、新幹線だからね。ロッド持ってけないでしょう」
―え、新幹線なの!?
…うーむ、でも、車ならどうせ運転するのは僕なんだから、新幹線の方が楽といえば楽なのか。
いや、しかし京都釣行と引き換えと言うならそれもまた…
嫁「釣りは釣りでまたしっかり行けばいいよ。今回は観光に専念で」
…うん?
どういう意味だ?
まぁ、でも京都か。
たしかに、僕も子供の頃に行ったきりで機会があればもう一度行ってみたいと思っていた。
今年は釣りは忘れて、旅行らしく観光に専念するか!
…そうして吹っ切れた僕。
子供たちを嫁さんの実家に預かってもらい、8日から京都を周ってまいりました。








…いやはや、さすがに京都。
こういう言い方もどうかと思いますが、そこらの観光地とは格が違います。
あちらこちらに国宝が転がっていて、もはや重要文化財くらいでは何とも思いません。
―え、ここ国宝無いの?
国宝あるとこ行こうよ。
気がついたらこんな台詞を吐いていました。
失礼極まります。
果たして千葉には国宝どころか重要文化財だっていくつあるというのか。
二泊三日の旅程でしたが、それでも厳選に厳選を重ねて周った各所。
さすがに京都。
自身の気が済むまで周りきるには、いったいどのくらいの時間が必要なのでしょう。
釣りなんてやってる時間はもとから無かったのでした。
クタクタになりながらギリギリで東京行きの新幹線に飛び乗り、これが最後の京都にならないことを祈りながら帰途についたのでした。
…しかし、旅行はこれで終わりではない。
これから子供たちを迎えに行かねば。
旅行は家に着くまでが旅行です。
疲労困憊の体に鞭打って、嫁さんの実家に向かいます。
到着し、飛びかかってくる子供たちを躱しながら、
―どうも、長い間子供たちを預かっていただいて助かりました。
お義父さん、お義母さんにご挨拶。
「お、ビジ夫くん、久しぶり」
―ん?
あ、お義兄さんじゃないですか!お久しぶりですー。
以前に記事にも書いたことがありましたが、嫁さんがバス釣りを始めたきっかけがこのお義兄さんなのでして、
僕としては、いつか心ゆくまで釣りについて語らいたいと常々思っていたのですが、
この義兄さん、非常に忙しい方でして、結婚以来お会いしたのは実はこれで3回めです。
バリバリのトーナメンターで、プロが使っているような車のハンドルっぽいハンドルの付いたバスボートなども所持していたお義兄さんでしたが、
ここ最近は仕事が忙しいため、そのボートも手放して、トーナメントからも足を洗ったと嫁さんからは聞いていました。
―バス釣り辞めたって聞いたんですけど、本当ですか。
義兄「いや、辞めてはないよ。あんまり行けてないけどね…」
―いつか、ボートに乗せてほしいと思ってたんですけどね。残念です。
義兄「さすがに最近は維持できねーわ。…ああ、そういや良いもんあげるよ。使うならだけど」
…良いもん?
義兄「ちょっと待っててな」

…なんぞこれ。

…ああ、これひょっとして。
義兄「ライブウェルだよ」
ライブウェル!…しかも自作ですかコレ。凄いですね…。
義兄「外循環も内循環も大丈夫だよ」
―うーん、ちょっと、外循環も内循環もわからないのですが、もらっちゃっていいのですか。
義兄「いいよ、もうトーナメント出ないしね」
もらえるというならもらっておきましょう。
御礼を言って、ありがたく車に積み込んだ僕だったのでした。
…あ、でも、そういやボートなんてもう何年も乗ってないな。
もらったはいいけど、使う機会はあるんだろうか…。
嫁「いいじゃん。使いなよ。使いに行けばいいんだよ」
…なにそれ。
なんか意味深だなぁ…。
それはともかく、とにかく疲れた。
また明日から仕事だわい。
休んだ分、仕事も溜まってるんだろうなぁ…。
夏休み取ったせいで休日出社なんてことになったら本末転倒だから、きちんと今週で帳尻をあわせて土日は久しぶりにしっかりと釣りに行こう。
そんなことを考えながら、そろそろ眠気が限界です。
皆様も良い夏休みを!
それでは。