今回ご紹介いたしますのは、壱百満天原サロメさんによる「INTERNET OVERDOSE(インターネットオーバードーズ)」の歌ってみた動画です。この動画は、2023年12月25日にYoutube上で公開されました。

この曲は人気ゲーム「NEEDY GIRL OVERDOSE(ニーディガールオーバードーズ)」の主題歌として知られています。


サロメさんは、2023年12月24日に開催された、にじさんじの5周年記念ライブ「SYMPHONIA」Day2にて、同じく「NEEDY GIRL OVERDOSE」の関連楽曲である「INTERNET YAMERO」を披露しました。

24日と25日の二日連続で、クリスマスプレゼントのように楽曲をファンに届けてくれました。動画では、原曲とはまた違うサロメさんの世界に落とし込んだ「INTERNET OVERDOSE」を見せてくれます。

 

 



「NEEDY GIRL OVERDOSE」は、2022年1月21日にWSS playgroundより発売されました。

この作品ではヒロインの雨ちゃんが、インターネット・エンジェル「超絶最かわてんしちゃん」、通称「超てんちゃん」として配信活動する様子を描いています。


美少女だけど精神的に不安定な雨ちゃんを人気配信者にするため、主人公が彼氏兼プロデューサーとしてサポートする育成ゲームです。

ゲームの物語は、配信者やインフルエンサーとしてインターネット上で有名になり、脚光を浴びる人々が増えた一方で、その裏に存在する深い闇の部分を描いています。





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物語の舞台は、Youtubeが発達し配信活動がメジャーとなった現代かもしれませんが、シナリオの随所には「懐かしいあの頃」のネタが多数仕込まれています。

ウインドウズ95が発売され、一般人にもパソコンとインターネットが普及し始めてから、スマホの登場によりほとんどすべての人がネットに繋がるようになるまでの時代。


匿名掲示板とニコニコ動画はオタクの居場所であり、ネット上にはオタク同士の合言葉のような内輪ネタが大量に存在していました。

その頃、同人音楽や萌えアニメ・ゲームなどの主題歌として、ネット上で電波ソングと呼ばれるジャンルが流行していました。

 



電波ソングは、アニメ風の女性の声で歌われ、依存性のある印象的な曲調や奇怪な歌詞が特徴となっていました。

「INTERNET OVERDOSE」にも、当時流行した電波ソングの特徴が込められています。


原曲は、シンガーソングライターのKOTOKOさんがボーカルを担当しています。

彼女は2000年代からゲームやアニメの主題歌を数多く歌っている、オタクの世界での平成の歌姫と言える存在です。





「INTERNET OVERDOSE」の作詞は、ゲームシナリオ・企画原案のにゃるらさんが手がけ、作曲はゲーム内のBGMも手掛けるAiobahnさんが担当しています。

MVは、映像クリエイターのTOHRU MiTSUHASHiさんと、前田地生さんの二人が中心となり製作されました。


原曲のMVでは、薄暗い部屋の中で超てんちゃんが歌い踊ります。棚に飾られている物とポスターは綺麗なのに、床の上がめっちゃ汚いところが、駄目なオタクの部屋の再現度が高いです。

歌詞や演出には平成に流行したゲームなどの小ネタがちりばめられています。薬物の幻覚作用のような効果で、超てんちゃんの心が病んでいると同時に、彼女が虹色の世界の天使であることが描かれます。
 

 



雨ちゃん(超てんちゃん)と比べたら、サロメさんは精神的に遥かに大人で落ち着いています。

配信内容も超てんちゃんのようにトラブルが頻発することはなく、視聴者は安心して楽しむことができます。


ただ、モニターの前のオタクの心を癒し笑顔にするという意味では、サロメさんもまたインターネット・エンジェルの一人です。

サロメさんは昔のネット文化やニコニコ動画の文化に精通している方だと思われますが、それが彼女とこの曲との親和性を高めている理由になっています。