2022年も今日で半年が過ぎた。
近頃ブログ記事をご覧頂いている読者の方なら御存知のように
我が工房の仕事である<絵付けタイル>に関する記事が続いた。
今迄は工房ホームぺージにてブログ記事を投稿していたが
折々の事情があって今後はこちらで投稿させて頂くことにしたからだ。
近年の読者の方にはまずはコチラの2つの記事を読んで頂きたい。
2016年のものだからほぼ6年前の記事になるが…。
…というわけでつまり
仕事ブログと趣味ブログを別にしたかったのだ。
簡単に言うなら仕事とプライベートを分けたかったのだと思う。
ここからがまず本題の近況報告
『実は現在は三足の草鞋は履いていない』
約一年半前位に外勤のアルバイトを辞めたのだ。
アルバイトとは言え(あくまでも私にとって)
結構長く続けてきた仕事(職種)だし続ける気さえあれば
まだまだ第一線で続けられたかもしれないが
もういいかな~と思ったのだ(過不足の無い年でもあることだし)
だから今は<ブログ>と<絵付けタイル>との
二足の草鞋を履いている。
そしてこちらのリンクで今年の初めの抱負について語っている通り
(読んだ!という方はパスして頂いて結構です)
I want to be like this in 2022 | PARISから遠く離れていても… (ameblo.jp)
今年は愛する文学をもっと掘り下げるために
哲学の勉強をしたいと書いた。
それだけでなく
昔やっていた創作(小説)にも再び挑戦したいとも!!
さてその成果やいかに?
コチラは私が今年約半年間で購入した哲学関係の本。
新しく増やした棚の一角にまとめてみた。
(上段のいちばん右にある『ソクラテスの弁明』だけは大昔に購入)
下段の右側に並べた四冊はまだ未読だが、それ以外はほぼ読了。
というのは場合に応じて拾い読み読みするものも何冊かあるため。
ちゃんと理解したかって?!
そんな人っている?って逆に聞きたくなるけど、笑。
哲学はよく咀嚼することが何より大事。
十分に体内に行き渡り栄養となるまでには時間がかかるのだ。
小説なら図書館で借りるという手もあるけど
こういう学術書の類は必要に応じて
何度も何度も繰り返し読むもの。
自分の傍に置いておかなきゃ話にならない。
読んで理解するのももちろん大変だけど
もっと大変なのは本そのものを手に入れること。
普通に本屋の棚に並んでいればいいけれど…
絶版になっているものも数多く
ネット書店で見かけても超プレミア価格がついたりしてるので
値が下がるのを辛抱強く待つ必要がある。
例えば『『プロティノス/エネアデス(抄)Ⅱ』は
確か二千円代で手に入ったのが
未読のⅠはずっと一万円以上の高値が付き諦めていたのが
割と最近三千円位で手に入れる事ができたのは奇跡に近い!!
まあ、そんな思いで手に入れた本たちだから
一生付き合っていこうと思っている。
その中で、最近読んだばかりのおススメを紹介。
人生の短さについて 他二篇/セネカ著
茂手木元蔵訳(岩波クラシックス)
(解説よりまとめてみた)
セネカ(紀元前4~後65)は後期ストア派のローマ帝国の哲学者、
詩人であると共に弁論家、政治家としても活躍した。
あの暴君ネロの教師だった人。
そのネロから嫌疑をかけられ命令により自殺を遂げた。
不敬神の罪に問われ毒ニンジンで自殺の命令を受けたのは
ソクラテスだけではなかったのである。
遺言状を書きながら毅然とした態度で死に臨むセネカ
その最後の様子は見事としか言いようがない。
それとは別に私が心を打たれたのは
狂帝カリグラの妹との弁解無用の姦通罪に問われ
コルシカ島に流刑された時のセネカの態度である。
「流刑は災難ではなく好機である」
そう考え地理の観察と詩作に専心しようと努力したことだ。
もちろん八年にも及ぶ流刑の間、赦免の嘆願もしており
それは『慰めについて』に書かれている。
生きることは生涯かけて学ぶべきことである。そして、おそらくそれ以上に不思議に思われるであろうが、生涯かけて学ぶべきことは死ぬことである。(人生の短さについて)
セネカのこの本はいわゆる理論や体系的に書かれた哲学書ではなく
エッセイふうと言ってよいだろうか。
非常に読みやすい。
いちいち挙げていたらキリがないほど
深い洞察に満ち示唆に富んだ言葉で溢れかえっている。
最高の善が登るべきところは、いかなる力によっても引き下ろされないところである。
そのようなところへ登ることができるのは、それは<徳>だけであると言う。
ここに全文は載せられないが,その例えはわかりやすく
なんと説得力に満ちていることだろう。
人生とは「長い夢」である。
人生とは大きな謎である。
なぜあんな夢を見たんだろうと
答えを探している間に終わってしまう。
(by vingt-sann)
私が最近特に気に入っている彼の言葉を最後に記しておこう。
「どんな時間でも自分自身だけの必要のためだけに用いる人、毎日毎日を最後の1日と決める人、このような人は明日を望むこともないし恐れることもない」
たぶん図書館ならこの本はおいてあるはず!!
ぜひその続きは手に取って確かめてほしい。
ところで創作(小説)のほうは?
そちらはただいま準備中ということで。
工房便り
最後に先日の体験の様子については
アール・ラモさんのFacebookよりご覧ください。
コチラは例の噂の
バックが黄色とブルーのすずらんタイル。
黄色の方は展示品を体験者の方が気に入り購入されました。
ブルーの方は近々経験者向きのコースを開催予定!!
スペイン&ポルトガルタイルの
工房を開いています。
興味を持たれた方はコチラをご覧ください
絵付けタイル工房AZULのホームぺージ
https://azul-ami.jimdofree.com/
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