今日忙しかったです。


 とりあえず、いろいろなところでもう話題になりまくっていますが、無罪判決が出たことを素直に喜んでおります。K医師におかれましては、本当にご苦労様でした、と言いたいです。現場に復帰されるご意向がおありとの事ですが、今しばらくは心安らかに過ごされる事を願っております。


 さて無罪判決が出たことは出ましたが、またぞろ一部マスコミの報道に酷いものがあります。なんかこうなると、法的には無罪だけど社会的には審理無しで有罪だ!みたいな機能をマスコミが持っていると、マスコミ自身誤解していそうです。判決に文句があるなら判決要旨を医学的、及び法学的に批判してみればよろしい。
 判決が出ているにもかかわらず、起訴事由をまたまた併記している報道にもあきれた。その起訴事由がいくらかなりと否定されたから無罪になったんじゃないのか。速報記事に「無罪」以外書く事が無いからといって変なことなど追記しなくてよろしい。


 まあとにかく、先のことは先のことです。


koume

 明日8月20日は日本医療の一つの転換となると言っても過言ではない日です・・・なんて19日もとっくにふけた時間に書くのもなんですが(^^;


 被告医師の無罪を信じております。また、いつも読ませていただいているYosyan先生のブログ での企画に賛同し、昨日はメールを送らせていただきました。


 被告医師が有罪になる要素など0.1ppmもありません。しかし0に基準を置き、0.01ppmであっても基準オーバーだ賠償しる、と言われれば医療は崩壊します。他の業界にだって共通する話です。
 警察、検察には猛省を促したい。


koume

 北國新聞 8月17日朝刊より



 帝王切開、出産の女性死亡 医師の過失有無争点
 福島地裁 20日判決


 福島県立大野病院で二〇〇四年、帝王切開手術で出産した女性=当時(二九)=が大量出血して死亡した事故で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた産婦人科医加藤克彦被告(四〇)の判決が二十日、福島地裁(鈴木信行裁判長)である。検察側は「医師として過失は重大」としたが、弁護側は「大量出血は予見不可能で処置は適切だった」と無罪を訴えており、主張は真っ向から対立している。


 手術時の判断をめぐり、執刀医の刑事責任が問われた裁判は医療界に大きな波紋を呼んだ。被告の措置は「過失」か「通常の医療行為」か。地裁の判断が注目される。


 最大の争点は、被告が帝王切開後に「癒着胎盤」を子宮からはく離した際、大量出血を予見できたかと処置を続けたことの是非だ。


 検察側は「はく離を続ければ命に危険が及ぶと予見できたのに漫然と継続した」と強調。はく離をやめ、子宮摘出で大量出血を防げたとして、禁固一年、罰金十万円を求刑した。


 弁護側は継続措置について、「医療現場での医師の裁量として合理的かつ適切」と反論。子宮摘出は非現実的と批判した。


 起訴状などによると、加藤被告は〇四年一二月一七日、楢葉町の女性の帝王切開を担当。女児が生まれた後、胎盤が子宮に癒着していたのにはがし続け、失血死させた。また、医師の義務に反し、異常死として二十四時間以内に警察に届け出なかった。




 「産科医療のこれから」 を見ると、同様の記事は他にも出ていますが私は地元紙のを挙げておきます。 この記事は時事通信のもの とほとんど同様ですが、最後の一文は北國の記者が付け加えたんでしょうか。この辺の仕組みはよくわかりません。


 さて8月20日はもうすぐですが、そんなタイミングで出すには異様にこなれていない認識の記事でガックリです。確かに医療界の注目度はすごいのですが、マスコミ様はいちいちそれに乗っかろうとせずとも興味がないならほうっておいて、判決が出てから、無罪ならば手のひらを返すなり、万が一有罪なら日本医療をぶっ潰すなりなんなりすれば良いのに、何かすっごい変な感じです。


 別に、大野事件の件についてマスコミがもっと医療業界の味方をしろとか(今さら)言っているわけではありません。未だにこれかよ、と言うのはこういう部分です。


> 最大の争点は、被告が帝王切開後に「癒着胎盤」を子宮からはく離した際、大量出血を予見できたかと処置を続けたことの是非だ。


 争点は、癒着胎盤そのものを予見できたかどうかであって、癒着胎盤が判明したならそれを剥がして大量出血することは予見も何もなく当然でしょう。で、癒着胎盤は剥がし始めてからやっと判明するのであって、仮にそのまま処置を続けないとしたら、胎盤は一部だけ剥がれて出血しているままに子宮を取れという事になり、だから医学的に非常識といっているのです。
 つまりこの記事を書いた記者は「最大の争点」であるはずの基本中の基本すら誤認しているか、またはこちらの方がありそうですが、検察のトンデモな主張のみを取り上げて一方的に紹介しているのです。


 またこの記事においては、最後の一文がいかにも検察の主張に対して援護射撃的で、医師法21条をめぐる様々な議論も微妙な扱いもまるで無視した内容になっています。そもそも公判も終わって、そのほとんど全てがネット上のさまざまなところで公開されているにもかかわらず、未だに起訴状を元にして物をぬかすあたり、やはり勉強不足なのではなくてわざとやっているんでしょうか。


 まあ、今こんな記事を出すと言うことは、マスコミとしては無罪が出ても手のひらを返すことなんてしないよという宣言なのでしょう。数日前にこんなことを書いておいて、無罪だったからと言って大野事件において失われた産科医療がどうとか影響がどうとか、それについて検察を批判するとか、できるはずがありません。これは今後も医療叩きに血道を上げていくよとの宣言でしょう。そうとしか受け取れません。


 だから、放っておけばいいというのに。


koume

青くなるトマト


 写真は、これを見たから思いついた話を書きますよというだけで、この商品を批判する意図は一切(本当に)ありません。


 主にジョークとしてだと思いますが、昔から、例えば「完璧な虫歯対策法が開発されたら歯医者が失業するので、もし開発されても絶対に公表されない」というお話があります。よくあるパターンとしてはほかに、完璧ながん治療法が・・・と言うのもみたことがあります。
 こんなのは本当かどうか検証するのも馬鹿馬鹿しいくらい間違った話ですが、ではどこがどう間違っているか挙げてみます。


 もしこのジョークに乗って困るとしたら、なんで困るのかと言えば患者が減少するかあるいはいなくなるために病院の売り上げが減るからだ、と思われます。ならば困るのは医師ではないことはすぐわかります。もし本当に売り上げが減って困るのは病院経営者でしょう。もし医師の給与が、患者ひとり治していくらの歩合制ならば困るかもしれませんが、そんな話は聞いたことがないです。


 この伝に乗ると、ならば開業医・・・病院経営者と医師を兼ねている人は困るんじゃないかと思うかもしれませんが、それでもまだおかしいです。たぶんですが、開業医は新しい完璧な治療法の研究を(それほど)行わないんじゃないかと思うからです。
 そういった研究に従事するのは主に大学病院の先生ですよね(以前のBermuda先生みたいな)。もしジョーク説が本当だとして、マジに完璧なガン治療法が見つかって発表したとしたら、開業医先生はとばっちりは受けますが「だから公表などされない」とは繋がらないような気がします。


 ということはジョーク説が正しくあるためには、大学病院の経営者が困るので、自分のところで勤務している学生・研究者に圧力をかける、となります。もちろん大学病院の偉いさんが医師だって事は非常によくあることなんでしょうが、それでも医師全体から見ればわずかでしょうし、「医師が困る」と言ってしまうには無理があります。


 なにかの難病の完璧な治療法が開発されたら医師は嬉しいはずです。たぶん、仕事は楽になるでしょう。完璧に治せる治療法なら、頭の痛い訴訟問題もクリアできそうです。訴訟が起きませんから。そもそも、その治療法を行うのはやっぱり医師なので、とても失業など起こりそうにありません。


 それと、ほかの分野の研究者も同じですが、普通は研究者と言うのは自分だけの新規な、しかもものすごい成果・発見を求めて研究に打ち込むもので、もし本当に完璧な治療法でも見つけようものならもう全世界に公表したくてたまらないでしょう。それで得られる賞賛・名誉は研究者にとって巨大なものです。
 よく誤解がありますが、基本的に、研究者と言うのは現代の科学では解明できない不思議な現象ってのが大好きです。よく、超常現象ビリーバーが「科学で全て説明できると思ったら大間違い、科学では計り知れないことはいっぱいある」とか言いますが、まともな研究者なら科学に限界があることなど誰でも知っています。
 ほんとの本当にすごい現象があるなら、それがとりあえず自分の手で再現できるかどうか検討するのが科学です。科学者が、科学では計り知れない現象だと主張するものを嫌悪するのは、それを再現するための条件などがまるで提示されていない、妄想かでっち上げに基づいたものが多いからです。つまり「せっかく面白いネタなのかと見に行ったら全然ダメ。ガッカリだよ!」と感じるからです。


 なんか相当脱線しましたが、こんな話を考えてみて気づくことは、どうも一般的に医師=経営者てな誤解がかなり根強くありそうなことと、なおかつ医師=研究者(しかも研究者自体が誤解されている)てのも広く根付いていそうなことです。いや完全に間違いてなわけではないんでしょうが、本来様々な人を「医者」とひとくくりにすることにまるで疑問をもたれていないところがなんだかなあというところでしょうか。なんだか病院で働いているのは医師しかいないような感じもしますが、医師はある意味現場作業員であって、その後方にも上にもいろいろな人がいることがろくに知られていない。なので医療ミスがいきなり医師のせいになる・・・つまり病院=医師というわけです。ついでに地域の医療システムの問題も医師のせいになったりするんですね。


koume

「東京に酒造があったの? 」というブログで澤乃井の蒼天 のことを知り、東京に行ったときに見かけたので買ってみた。

東京の酒はなんとなく美味しくなさそうな偏見がありまして・・・首都圏の水は塩素臭プンプンだし。でも澤乃井さんは奥多摩の方なのでちょっと期待。

澤乃井 純米吟醸 蒼天 07.10月


小澤酒造店

東京都>青梅市


純米吟醸らしく上立ち香がふわーっと。酒を仕込んでいるときのようなフレッシュな香り。飲んでみると、上立ち香と同じく芳香で甘い香りが口に広がる。アルコール臭さがちょっと来るけど、味自体はまろやかで美味しい。熟れたメロンのようなニュアンスがあるが、後味はキリッと辛口。いつまでも口の中に含んでいたい感じです。私の好みにピッタリ。


suzu