「松永和紀のアグリ話」


 たまたま発見したテキストページですが、面白かったです。筆者は「サイエンスライター」で、女性。


 面白そうなところを拾い読みしただけですが、科学的な論考で、よかったと思います。知らなかったことや、うーむと思えるような視点もたくさんあって刺激的でした。


 知らなかったことの中で一番「へぇー」と思ったのは、「イギリスでは、有機農産物の販売に際してはよりヘルシー、より栄養があると広告することは禁止されている」、ってことです。(参考記事:→これ )


 農業関係者ならばかなり面白く読める内容だと思います。というかむしろ、消費者に読んでもらいたいんですけど、なかなか興味はもてないかもしれませんね。残留農薬に関する真実とか、結構はっきりと書かれていて興味深いと思うんですけど。


 ところで、この記事 は農業もほとんど関係ない記事ですが、これだけはフツーの方もぜひ読んでみてください。今の世の中、食品というものの中で「健康食品」と呼ばれている物ほどくだらない物はないのです。


koume

 春は違うんですけど、夏は米農家は雨降ったら休みです。や、必ずというわけじゃないですけど(^^;


 米農家の、夏の仕事は主に雑草への対処、水の管理です。
 雑草をどうにかする時はまぁ、除草剤が多いんですけど、除草剤ってわずかでも雨が降ると効かないんですよ。霧雨みたいなヤツでも、草が濡れてしまうようなものだったらダメ。除草剤は簡単に薄まってしまい、ほとんど効かなくなるんです。もともと、結構薄い濃度で使ってるものなのです。


 水管理の場合は、たいていはまぁ枯れた田んぼに水を入れる作業です。水をわざと減らして田んぼを乾かしてしまうっていう作業もあるんですけど、大掛かりなものはそうそうしょっちゅう何回もする仕事じゃないし、簡単なものならあっという間に終わる(田んぼ1枚当たり5分や10分とか)のでほとんど勘定には入らないかな。で、雨が降ってるならば、水は空から勝手に入ってるようなものなのでわざわざ用水をどうにかして田んぼに水を引き入れる作業はいらないです。


 非農業者の友達や知り合いに、「百姓は雨降ったら休みだよー」とかいうと、よく「いいなぁ」「うらやましい」とか言われて、まぁこっちも冗談で「いいだろ~」って応じることもあるんですけど、でも実際にはそんなによくないですよ。
 例えば、「天気予報で、雨マークがついてる日は休み」とかならまだいいんですけど、「雨が降ったら休み」ってことは、当日が休みかどうかはその日になってみないとわからんって事です。明日の降水確率70%とかでも、イチローがノーヒットで終わる日もあるように、実際には曇ってるだけで雨なんかさっぱり降らないって日もあります。そういう時はもちろん仕事です。
 また、2週間後の予定なんかもちろん決められません。いや、1週間でも無理、つか明日の予定も決められません。遊びの予定を、計画することが難しいんですよね。

 あと、午前中は晴れてても、昼から雨降ってきたら休みとか、しばらくして止んだらやっぱり再開とか、朝は降ってても昼から晴れる予定だから待機とか、要するに一日のんびりできる日ってかなり少ないですね。


 生き物相手だから、しょうがないのは当然ですけど、一週間に2日休めることがわかってるサラリーマンのほうがよっぽど楽ですよ、休みに関しては。6月とか10月とか、くそ忙しい月はほんとに一ヶ月31日びっちり仕事するし。


 しかし実は、冬はほとんどずーっと休みだったりします(^^)販売の仕事はあるんですが。まぁそんなに忙しくないし。
 だから、労働日数を計算すると(農業だけで)、年間200日とかだったりします。均せば結構な休日数ですが、まぁ分布が極端なんですよね。そういう場合は均すことのほうが間違ってるんですが、世の中なぜか知らないけど「平均」を取りたがる人はいっぱいいて、「週休2日でやる農業」みたいな本を書く評論家は結構いるわけです。そんなの無理だっつの


koume

■ ティニャネロ 2000 アンティノリ


ぶどう品種:サンジョヴェーゼ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%
価格:¥1万円程度
飲んだ日:2005.8.8
個人的評価(10点満点):9点


 イタリアの、「スーパー・トスカーナ」を代表するワイン。というか、現代のイタリアを代表する赤ワイン。


 世界各国のワイン法はおおよそ、そのワイン生産地ごとに品種を特定してしまうという規制が目立ちます。具体的には、フランス・ブルゴーニュで有名な白ワイン「シャブリ」を作るぶどう品種は必ず「シャルドネ」でなくてはならず、ジュヴレ・シャンベルタンはピノ・ノワール。ソーテルヌのワインを作る時はセミヨンとソーヴィニヨン・ブランを使った極甘口のワインでなければなりません。
 これは、特にワイン生産に長い歴史を持つ伝統国の場合、その土地その土地によって土壌や気候の条件が調べつくされており、その場所・条件にふさわしいぶどう品種というものが経験的に判明しているからで、「シャブリの土地ではシャルドネを作るのが、もっとも良質なワインを造る近道である」ということがすでに周知であるためにそれを法律で規定してしまおうとした面があります。
 「シャブリ」の畑で、シャルドネ以外の品種のぶどうを作ってもそれは別にかまわないのですが、しかしそのぶどうでワインを作っても「シャブリ」という名前で販売することは出来ません。「シャブリ」っぽい味わいにならないことがわかっているためです。


 しかし近年、ぶどうの栽培やワイン醸造の技術が向上してきたために、さまざまな土地で、以前は栽培が不可能だった品種のぶどうを高品質で生産することが出来るようになってきました。これによって様々な生産者が創作意欲を掻き立てられ、いろいろな品種を試してワインそのものの品質を向上させようと試みる動きが出てきていますが、それは各国のワイン法に違反する場合が多く、価格面で採算が合うような生産に成功しているような事例はあまり多くありません。


 このティニャネロは、成功したわずかな例外の一つです。


 このワインの産地であるトスカーナでは、伝統的にサンジョヴェーゼという品種のぶどうがよく作られてきましたが、ティニャネロではこれにフランスの人気品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしました。イタリアの法律では、このカベルネを15%以上ブレンドすることは許されていないのですが、しかしこのワインは規制をあえて破り、原産地呼称を名乗らないままに販売されています。
 現在では、このワインはその高品質が広く認められ、結構な高額で販売されていますし、法律よりもそのワインの品質を重視する情熱は新しいワイン生産の流れを生み出しました。そういう意味でも、歴史的な、敬意を払うべきワインともいえます。


 このティニャネロ、抜栓した直後はものすごく硬くて渋くて、さすがに若かったかなーと思わせましたが、1時間もたつ頃にはその表情も激変。素晴らしく豊かで濃厚、様々なニュアンスを内包して大変に感動的なワインでした。
 私はワインの感動を言葉に表すのはすごく苦手なので、なかなかうまく書けないのですが、生産者が込めた情熱は場所・時間を越えて飲み手に確かに感動を与えるものなのだなあ、と感嘆しました。


koume

 いやあ、いきなりですけど、数日間死んでました(^^;くそ暑くて、どうにもこうにも。特に数日前なんか、午前中に1時間半仕事しただけでTシャツ搾って汗を流せるほどになって、手足がしびれてどうにもダウンしました。や、午後からまた仕事したんですけど(爆)

 言い訳はこれくらいにして・・・



・マルクス その可能性の中心
・日本近代文学の起源
・探求1
・探求2
・倫理21  


 柄谷行人は、現代を代表する文芸評論家です。
 これらの本はとにかく、「考える」ということに対して真摯に取り組むことができる、貴重なテクストたちです。内容は難しいので、現在の自分がこれらを理解できてるなどととてもいえないのですが(というか、「理解」=「曲解」とほとんど同義なので、浅薄な理解など受け付けない世界にあるような本たちなのですが)。

 こういう本を読み出したのはだいたい17歳くらいからだったのですが、もちろん最初はさっぱりわけわかりませんでした。文章がどうこういうより、そもそも、単語の意味がわからない(^^; エクリチュールだとか、ソシュールのシニフィアン・シニフィエがどうとか、ちょっと読むごとにそれまで見たこともない単語にぶち当たって、なかなか先に進まないのでした。
 しかしとにかく、わけわからないなりにも何とかかんとか一度通読すれば、2回目は案外と内容が頭に入ってくるのでした。これが、私が発見した読書法です。2度目は楽。まぁどの本も、内容がうっすら見え出したのは読書3回目くらいからなのですが。


 どの本も、それがそのまま知識として頭に入ってくるものではないと思います。
 いや、そういう使い方をしてもいいのかもしれませんが、しかしなんか違うような気がします。それよりも、これらを読んだあとはなにがどう違うかというと、物事を考える時のその考え方、そして物を見る視点が、読書前と読書後では全く違ってきました。考え方の次元が変わったというか。そういう意味で、自分の根幹にも関わった、すごい本です。


 内容はどれも、簡単にまとめて紹介などとても私の能力ではできそうにないので割愛しますが、例えば「倫理21」などをとにかく読んでみることをお勧めします。これは比較的わかりやすい本です。内容はカントを題材にして、講演をまとめて再編集した本です。


 柄谷行人の本にはまだまだほかにも多数ありますが、どれも豊かな本ですね。これらは全然、ごく一部です。


koume

ゆき

 毎日暑いです。言われなくてもわかってるとは思いますが(^^;


 でも最近、夏らしい暑さになってきたと思います。
 なんか妙な表現かもしれませんが、夏は涼しさを楽しむものだと思います。逆に冬は暖かさを楽しむ季節です。


 夏の涼しさ・・・それはもちろん、クーラーなどではなく、自然の涼しさです。
 湿度が下がれば、夏の日陰は涼しいです。風でも吹けば最高です。日向に出るのが嫌になります。
 しかしアスファルト&コンクリート・ジャングルの中では、日陰があっても涼しくないです。地面からの輻射が強すぎて、日陰でもただ単に蒸してるだけです。
 田舎がいいとは言いませんが、夏を楽しめるのは田舎が最高ですね。や、日向はやっぱり暑くて死にそうなんですが(^^;


 最近、うちの猫も暑いらしくて、だらーんと伸び伸び無防備な状態でしょっちゅうぐったりしています(笑


koume