大阪天保山・散り際の桜とクルーズ客船 | 艦艇・船舶つれづれ

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旧帝国海軍および海上自衛隊の艦艇、海上保安庁の船艇、主に戦前の民間船舶を中心としたブログです。
「海軍艦艇つれづれ」からタイトルを変更しました。

今日は良い天気でした。

また、暖かいからか肩の調子も比較的良かったので、近場にお出かけしてきました。

 

向かったのは、大阪港・天保山岸壁。

大阪市のHPによると、今日はクルーズ客船「セレブリティ・ミレニアム」が寄港しているようでしたので、見に行きました。

 

天保山・工事中の新ターミナル越しに見えたクルーズ客船

 

天保山の渡船場から渡船に乗って桜島へ渡ります。

渡船からは、天保山岸壁に接岸しているクルーズ客船が良く見えます。

 

渡船上から見た天保山の観覧車とクルーズ客船「セレブリティ・ミレニアム」

 

今回大阪港に寄港した「セレブリティ・ミレニアム」は、ロイヤル・カリビアングループが所有し、セレブリティ・クルーズ社が運行する大型クルーズ船で、仏国・サンナゼールのアトランティック造船所で1999年11月に進水し、2000年6月に竣工しています。

【要目】

 総トン数:91,011トン、全長:294.00m、幅:32.20m、吃水:8.30m

 機関:ディーゼル機関×1・ガスタービン機関×2・蒸気タービン機関×1

    エレクトリック推進

 出力:96,860馬力、推進軸:ポッド型×2

 速力:(航海)24.00ノット、乗組員数:1,024名

 客室定員:2,218名、(最大)2,593名

 ※引用:「クルーズ客船データブック2024-2025」2024年3月、海事プレス社、P.177

 

桜島側の渡船乗場から見た「セレブリティ・ミレニアム」

 

「セレブリティ・ミレニアム」は、竣工後には欧州・米国・カリブ海を中心としたクルーズに運用されますが、2012年12月からは太平洋に拠点を移し、現在では日本を中心としたクルーズに投入されています。

 

今回も日本一周クルーズのようで、静岡・清水港から神戸港へ向かい、4月12日の朝5時に神戸港を出港し、7時に大阪港に到着する行程でした。

4月13日(本日)17時には高知港へ向け出港予定ですので、すでに出港したようです。

 

「セレブリティ・ミレニアム」は当初ガスタービン機関で発電し電動機を回す推進方式でしたが、燃費向上と環境対応のため、後にディーゼル機関を追加しています。

また、2019年初頭には、シンガポールのセンブコープマリンで客室のリニューアルが行われています。

 

また、2000年12月にはポッド型推進機のベアリング不具合により緊急修理が行われ、2007年7月には電気系統の故障でスクリューが水中の岩に衝突し損傷しています。

更に、2013年9月には、ポッド駆動用のモーターに使用されている電気部品に不具合が発生し、再度緊急修理を行うなど、ポッドの不具合に悩まされているようです。

 

フィンランド・トゥルクのフォルム海事博物館に展示されている

世界最初の商業用アジポッド(ポッド)式推進機(引用:Wikipedia)

(Kovako-1 - 投稿者自身による著作物, CC0, 

https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17013352による)

 

葉桜になりつつありましたが、天保山公園の桜と絡めてみました。

桜は、この週末が見納めですね。

 

 

 

 

ちなみに、セレブリティ・クルーズ社のHPを見ると、6月の日本一周+釜山12泊13日クルーズは、海側客室で2,166.50ドル(4/13現在のレートで332,070円)、スイート客室で5,182.50ドル(同794,347円)です。

これを高いとみるか、相応と見るか。

まず、会社員としては12泊13日の連続休暇を取ることができませんね...

 

そして、今回もこの船にお世話になりました。

 

天保山渡船の渡船「海桜」

 

また、この書籍を購入したのも今回見に行く気になった要因のひとつです。

 

「クルーズ客船データブック2024-2025」海事プレス社

 

3月28日の発刊で、世界の主要なクルーズ船を掲載した、船好きにしか需要のなさそうな書籍です(笑)。

 

【参考文献】

  Wikipedia(英語版含む) および

 

 

 HP「大阪市/大阪港クルーズ客船 入港情報一覧」

 

 HP「神戸市/客船入港予定」

 

 HP「セレブリティ・クルーズ」