大阪港・天保山に大型クルーズ船を見に行く | 艦艇・船舶つれづれ

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旧帝国海軍および海上自衛隊の艦艇、海上保安庁の船艇、主に戦前の民間船舶を中心としたブログです。
「海軍艦艇つれづれ」からタイトルを変更しました。

今日は奥様は出勤日。

なので、いつもの如くひとりでお出かけ。

向かったのは大阪北港。

大阪府のHPで、今朝大型のクルーズ船が入港する予定を見つけましたので、見に行くことにします。

 

車で南港から咲州トンネルを通って天保山へ。

天保山マーケットプレイスや海遊館から少し離れたところに車を止めて、海遊館の西側から天保山岸壁に向かうと、ボリュームのある船尾が目に入ります。

 

巨大なクルーズ船の船尾

 

この船は、ノルウェージャン・クルーズ・ラインのクルーズ船「ノルウェージャン・ジュエル」で、今朝8時に入港が予定されていました。

 

この「ノルウェージャン・ジュエル」は、ドイツのマイヤー・ヴェルフト造船所で2003年10月に起工され、2005年6月に進水、同年8月に竣工しました。

【要目】

 総トン数:93,502トン、全長:294.1m、幅:32.2m、吃水:8.3m

 機関:V12気筒MAN B&Wディーゼル機関×5(ディーゼル・エレクトリック方式)

 出力:53,000PS、推進軸:アジポッド×2軸

 速力:(最大)25.6ノット、(航海)24.6ノット、乗組員数:1,100名

 客室定員:2,376名、(最大)2,846名

 ※Wikipedia(日本語版、英語版およびドイツ語版)

 

同船は、竣工後の2005年8月10日の地中海クルーズでデビューし、続いてバルト海クルーズ、アメリカ東海岸クルーズ等を行った後、同年11月3日にマイアミで行われた命名式にて、元米国大統領のドナルド・トランプ氏の妻であるメラニア・トランプ氏によって命名された、という逸話があります。 

 

「ルウェージャン・ジュエル」は、他に「ノルウェージャン・ジェイド」「ノルウェージャン・パール」「ノルウェージャン・ジェム」の3隻の同型船があり、その第1船が「ルウェージャン・ジュエル」です。

 

天保山マーケットプレイスの岸壁側のデッキを近づいていきます。

 

マーケットプレイスの岸壁側のデッキから見た「ノルウェージャン・ジュエル」

 

ノルウェージャン・ジュエル」は、客室が12層のデッキで構成され、1,188の客室を要し、そのうち 763室にはバルコニーが設置されています。

また、世界のクルーズ船の中でも最大級といわれる、非常に広々としたスイートとヴィラ特徴となっています。

船内の施設としては、11のレストラン、10のバーまたはカフェ、映画館、カジノ、フィットネスセンター、図書館、ビジネスルームなどが備えられています。

 

天保山岸壁から、天保山の山側へ移動して船首を狙います。

 

天保山側から見た「ノルウェージャン・ジュエル」の船首

 

大きいので、船首が良く見えますが、周囲に構造物があり、この角度が精一杯です。

あまりに大きく、天保山岸壁側からでは船全体を見ることができません。

そこで、以前に乗った「天保山渡船」を利用して対岸の桜島側に渡ることにします。

これは、以前このブログで渡船を取り上げたときに(大阪桜島と天保山を結ぶ「渡船」に乗船する)、この渡船が「クルーズ船入港の折には絶好の観覧・撮影ポイント」だと教えていただいたので、利用してみます。

 

渡船の上から見た「ノルウェージャン・ジュエル」の船首から左舷

 

 

船首から左舷にかけて、障害物に邪魔されることがありません。恰好良いですね。

 

「ノルウェージャン・ジュエル」は、2019年から2020年の夏にかけて、オーストラリア、ニュージーランド、アジア、南太平洋でのクルーズに出発しますが、新型コロナ流行により、感染の可能性を懸念してフランス領ポリネシアのパペーテとフィジーのラウトカへの入国を拒否され、太平洋の真ん中で行き場を失います。

その後も2020年3月19日、ハワイ・ホノルルでで1,700人の乗客が下船を阻止されますが、船に機械的な問題が発生したため、ようやく乗客はホノルルで下船を許可され、乗客はチャーター便に乗り帰宅することができました。

 

新型コロナの流行では、日本でも「クリスタル・ハーモニー」の一件からクルーズ船そのものが病原体のように扱われたことは、記憶に新しいですね。

 

対岸の桜島側の渡船乗場から見ると、左舷がほぼ正面に見えます。

 

桜島側の渡船乗場から見た「ノルウェージャン・ジュエル」

 

空が晴れていると、もっと船体が映えるでしょうが、残念ながら曇天です。

船橋後部の背景に観覧車、船尾の背景は海遊館が見えます。

その姿を堪能し、30分後の渡船で折り返しました。

 

そして、地下鉄大阪港駅の近くにあるインド・ネパール料理の「サガルマタ」さんでAランチを頂きます。

 

インド・ネパール料理の「サガルマタ」さんのAランチ

(これにドリンクが付きます)

 

たまにはクルーズ船を見に行くのも良いものだ、と思いながら帰宅しました。

 

桜島側の渡船乗場

右手前が渡船「海桜」

「ノルウェージャン・ジュエル」の手前に遊覧船「サンタマリア」

 

 

【参考文献】

  Wikipedia(英語版・ドイツ語版含む)