大阪桜島と天保山を結ぶ「渡船」に乗船する | 艦艇・船舶つれづれ

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旧帝国海軍および海上自衛隊の艦艇、海上保安庁の船艇、主に戦前の民間船舶を中心としたブログです。
「海軍艦艇つれづれ」からタイトルを変更しました。

昨日は、少々事情があって15時でFLEX退社。

そのまま帰宅するのはもったいないので、大阪のベイエリアへ。

 

まずはUSJに行く際に乗るJRゆめ咲線(正式名称は桜島線)に乗ってみます。

この路線、ユニバーサルシティ駅までは乗るのですが、終点の「JR桜島駅」には行った覚えがなかったので、行ってみることにしました。

 

終点方から見た「JR桜島駅」

 

JR桜島駅は、行き止まりの「いかにも終点駅」な感じですね。

駅前にはホテルなどがあり、乗車する人も結構いたのは意外でした。

 

周辺を見まわしましたが、特に見るべきものはないような雰囲気。スマホで地図を見てみると、「天保山渡船場」の文字が見えました。

 

Google Mapでみる「天保山渡船」(引用:Google Map:加工)

 

それまで知らなかったのですが、どうも桜島から北港・天保山まで渡船が出ているようです。

さっそく行ってみることにしました。

地図を頼りに辿っていくと見えてきました。

駅から歩いて10分弱、防波堤に打ち付けられた看板が見えてきました。

 

天保山渡船場の看板

 

どうも船こちらの桟橋にはおらず、天保山側の桟橋にいるのが見えます。

桟橋の待合室に貼ってある時刻表を見てみます。

 

待合室に貼られた時刻表と周辺マップ

 

日中には30分に1本、ラッシュ時には1時間に3~4本と比較的運行本数は多いと思います。

そして、しばらく待っていると、船はこちらに向かってきました。

「海桜」と書いてあります。綺麗な船名ですね。

 

桜島桟橋へ向かってくる渡船「海桜」

 

「海桜」は、向きを変えて桟橋に到着です。

 

桜島の桟橋に到着した「海桜」

 

桟橋からは天保山の観覧車と海遊館が見えます。

下船される方々を待ってから、船に乗り込みます。

船内は椅子などなく、だだっ広い空間となっています。

自転車で乗り込む方が多く、「地元の足」として機能している感じが伝わります。

乗船が終わるとすぐに出港です。

左舷から前方を見ると、阪神高速湾岸線の吊橋、遠方には弁天町の高層ビルが見えます。

 

阪神高速湾岸線・中央遠方が弁天町の高層ビル

 

左舷から後方の航跡を見る

 

乗船時間は2~3分で、あっという間に天保山の桟橋に到着します。

 

天保山桟橋に到着した「海桜」

 

この後、天保山の山頂付近から天保山の桟橋を望みます。

 

天保山の山頂付近から見た天保山桟橋と渡船「海桜」

 

渡船「海桜」は、総トン数が18トン、平成4年に堺市西区石津にある信貴造船所で建造された30年選手です。

 

大阪市のHPによると、この渡船は天保山(港区築港3丁目)と此花区桜島3丁目の400mを結ぶもので、大阪港の繁栄を企図した大阪市が港湾振興策の一環として明治38 年に開設され、大阪市が運行しているものです。由緒正しい渡船なんですね。

令和4年度には1日平均649人が利用しているそうで、今でも大事な市民の足となっています。

 

なお、この渡船の乗船賃は「無料」です。

USJから海遊館、またはその逆の観光コースをとる場合、この渡船は便利かもしれませんね。

 

タダで船に乗れてちょっと得した気分になり、天保山でビールを飲んでさらに気分が良くなり、フラフラと我が家に向かいましたとさ(笑)