大和ミュージアムの新企画展「日本海軍と航空母艦」 | 艦艇・船舶つれづれ

艦艇・船舶つれづれ

旧帝国海軍および海上自衛隊の艦艇、海上保安庁の船艇、主に戦前の民間船舶を中心としたブログです。
「海軍艦艇つれづれ」からタイトルを変更しました。

昨日は、久しぶりに前日まで会議・打ち合わせが全く予定されていない珍しい日でした。

このため、「年次有給休暇」を取りました!

『上期までに5日間取得するように』と言われているものの、ようやく2日目。

 

休みとなったら、早速お出かけを計画しますが、日帰りなのでそこまで遠くへ行けません。

 

調べてみると、大和ミュージアムの新企画展の開催当日です。

これは、と思い昨年の年末に行って以来の呉に行くことにしました。

 

前日は22時過ぎまで梅田で飲んでいたので、新幹線の中では酒も飲まず寝てました。

広島で呉線の電車に乗り継ぎ、大和ミュージアム到着は午前11時頃。

 

大和ミュージアムの入口と企画展「日本海軍と航空母艦」の看板

 

今回の企画展は、帝国海軍時代の「航空母艦」についてです。

航空母艦の歴史と変遷について、貴重な資料が多く展示されていました。

特に、当時の設計に使用された大判の艦型図が多く、興味深いものでした。

 

航空巡洋艦として計画された「G6(蒼龍原案)」の一般艤装大体図

 

「蒼龍」は、以前ブログでも書きましたが(当初は「航空巡洋艦」であった空母「蒼龍」建造計画)当初は航空巡洋艦として計画されたものでした。

 

また、航空母艦「赤城」の実績から、艦橋が左舷から右舷に変更された際の「三・四号艦(「翔鶴」「瑞鶴」)の図面もありました。

 

「三・四号艦」の一般艤装大体図 改正

 

大東亜戦争後期に航空母艦への迷彩塗装が行われましたが、航空母艦「千歳」の飛行甲板への塗装を示した「軍艦塗装図」もありました。

 

軍艦「千歳」迷彩要領図(平面)

 

当時の帝国海軍が作成した「飛行甲板比較図」を基に各艦の飛行甲板を1/100スケールで作成した「飛行甲板展示」は圧巻でした。

 

「飛行甲板比較」の展示・「大鳳」と「海鷹」の違いが一目瞭然

 

各艦型毎の模型もありました(一部の小型航空母艦を除く)。

 

航空母艦「大鳳」の模型

 

変わったところでは、建造中の給油艦に急遽水上機用の作業甲板を設置して完成した「速吸」(特異な性格を持った給油艦「速吸」)の模型もありました。

 

給油艦「速吸」の模型

 

一部の資料を除き、大半の展示物が撮影可能なのはうれしいところです。

ただし、ケースに映り込みがあるので、私の足も映ってしまっています。

 

企画展展示室と上部に掲げられている「大鳳」の断面図

 

企画展を堪能した後、常設展をいつもの通り見て回りました。

 

1/10の戦艦「大和」の模型

 

先日機種変更したスマホは広角カメラを載んでいるので、嬉しがってこんな写真を撮ってしまいました。

 

この後、春に設置された大型旋盤を見て、13時からの艦船めぐりに行ったのですが、午後から生憎の雨。

そのあたりについては、次の機会に。

 

大和ミュージアムの新企画展「日本海軍の航空母艦」は令和5年7月7日から令和6年3月31日までの開催となります。

興味のある方は、ぜひ行ってみてください。損はしないと思います。

 

本当は図録も欲しかったのですが、最近の企画展では図録が作られていないんですよね…。