練習巡洋艦「香取」を入手する | 艦艇・船舶つれづれ

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旧帝国海軍および海上自衛隊の艦艇、海上保安庁の船艇、主に戦前の民間船舶を中心としたブログです。
「海軍艦艇つれづれ」からタイトルを変更しました。

今日は、20時前に退社しました。退社前に周囲を見回すと、隣の部下1人と合わせて2人しか仕事をしていない!前の職場とのえらい違いにビックリ!

 

話は変わりますが、私はブログで「練習巡洋艦 香取さん」を名乗っています。

しかし、我が家には「香取」のグッズが非常に少ない。

とは言っても、元々マイナーな艦なので「グッズ」と呼べるものは殆ど市場に出回っていませんが。

少々寂しく思い、ネットで探してポチッたものが届きました。

 

練習巡洋艦「香取」

 

ディアゴスティーニの「世界の軍艦コレクション」シリーズ、2013年10月1日号・練習巡洋艦「香取」1940で、昭和15年(1940年)当時なので竣工当時の「香取」の姿を再現したものです。

創刊当時にも目を付けていたのですが、何となく買いそびれていました。

 

8年近く昔の物ですので、新品は非常に高価です。手の出そうな価格で購入しようと思いネットで探すと、ダイキャストモデルのみの物をいくつか発見。中でもきれいな状態の物を購入しました。

 

 

1/1,100スケール・全長約12cmなので、マストが太く見えるのは仕方がないですね。

 

本当は、ウォーターラインシリーズのプラモデルを造ってみたいのですが、不器用なので塗装が上手くできません。こんな人にはこのシリーズはありがたいですね。

 

練習巡洋艦「香取」は、「練習巡洋艦」であって「軽巡洋艦(二等巡洋艦)」ではありません。一部の資料では「軽巡洋艦 香取」と書かれていますが、船体構造からして全く違います。

艦名も二等巡洋艦の河川名ではなく神社の名前から採られています。

 

艦名の由来である千葉県香取市の「香取神宮」(引用:Wikipedia)

(Saigen Jiro - 投稿者自身による作品, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=30002006による)

 

「香取」型は以前当ブログでも取り上げたことがありますが(練習巡洋艦「香取」を偲んで)、士官候補生の遠洋航海に使用することを主目的に建造されたため、海外でも見栄えで負けない巨大な艦橋など威容のある艦型を持っています。

 

多数の候補生が乗艦するために大きな船内容積が必要なことから、全長に比べ幅が広い設計で、排水量の割に大きく見えます。

この船体のベースとなったのは「迅鯨」型潜水母艦で、艦隊決戦に用いる戦闘用艦艇ではなく、予算の制約もあるため船体構造は商船並みとされ、装甲もありません。

このため、「香取」型3隻の予算ベースでの合計額は、前回・前々回と取り上げた「酒匂」「能代」の属する「阿賀野」型二等巡洋艦1隻分に当たる2,040万円に抑えられています。

速力も18ノットに抑えられましたが、練習艦として蒸気タービン機関とディーゼル機関を混載し、最新の機関形式を同時に学べるようになっています。

 

練習巡洋艦「香取」(引用:Wikipedia)

(Imperial Japanese Navy official photograph per naval achives kept at museum - Mikasa Memorial Museum, Yokosuka, Japan, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2424466による)

 

 

船体のベースとなった潜水母艦「迅鯨」(引用:Wikipedia)

(三菱長崎造船所撮影 - 海軍艦艇史3航空母艦p271, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5491604による)

 

こうして並べてみると、よく似ていますね。

ちなみに、もう一つ持っている「香取」グッズは、冊子です。

 

 

こちらもディアゴスティーニの「栄光の日本海軍パーフェクトファイル 30号 香取型練習巡洋艦」です。

珍しく、メインが「練習巡洋艦 香取型」です。とはいっても巻頭の特集部分だけですが。

 

この程度しかマイナー艦である練習巡洋艦「香取」型をメインとしたものはあまりありません。

あと、敢えて挙げるとすると、本ブログでよく登場する潮書房の「丸スペシャル」No.44の「重巡利根型・軽巡香取型」(1980年10月号)があります。

ですが、この書籍は表紙も裏表紙も「利根」型一等巡洋艦が飾っており、ぱっと見では「香取」型を取り扱っているようには見えません。「香取」型3隻を取り上げたページも、全体68ページのうち21ページと、2隻で47ページの有名な一等巡洋艦「利根」型から見ると寂しい限りですね。

 

 

また、この雑誌は、先ほども言及した通り「香取」型を「軽巡」としています。ただ、中を読むと「軽巡」ではなく「練習巡洋艦」として説明がされています。

あとは、ウォーターラインシリーズのプラモデルと、艦これのカードぐらいですかね。

ウォーターラインシリーズ用のネームプレートもありました。

 

 

 

 

 

マイナーな艦ですが、その姿を偲ぶことができる「グッズ」を手に取ることができ、本日は機嫌よく終われそうです。

 

さて、寝室の「かとり線香」ならぬ「かとりノーマット」のスイッチを入れなければ!

 

 

 

 

【参考文献】

Wikipedia および