令和3年7月3日・神戸旅行記その1・練習船「青雲丸」 | 艦艇・船舶つれづれ

艦艇・船舶つれづれ

旧帝国海軍および海上自衛隊の艦艇、海上保安庁の船艇、主に戦前の民間船舶を中心としたブログです。
「海軍艦艇つれづれ」からタイトルを変更しました。

今日はお休み。

朝、かかりつけの医者へ行って、高血圧の薬を処方された後、時間はあるのものの家族それぞれに予定があり、「暇」になりました。とはいうものの仕事は持って帰ってまが(笑)。

 

という事で、舞鶴へ行こうかとも考えましたが、天気が悪そうなので近場に変更。神戸の海に行くことにしました。

 

11時前に車で出発、ポートアイランドへ向かいます。

大阪南部から神戸へは、阪神高速4号・5号湾岸線(湾岸線は南港JCT以南は4号、以北は5号となっています)を通って、現在の住吉浜ICから有料道路の「ハーバーハイウェイ」に乗り継ぎます。

 

阪神高速湾岸線・ハーバーハイウェイの位置(引用:google Map・加工)

 

この「ハーバーハイウェイ」ですが、神戸市港湾局が管理する臨港交通施設(臨港道路)で、現在ETCが設置されておらず、通行料を手払い(回数券あり)する必要があります。また、高速道路ではないので、制限速度は60km/hとなっている、ちょっと変わった道路です。

また、阪神高速とハーバーハイウェイの接続部分は、片側1車線しかなく渋滞が度々発生します。

 

12時前にはポートアイランドに到着。海上保安庁の巡視船「せっつ(PLH-07)」が使用している桟橋へ行ってみました。

が、「せっつ」の姿はありません…。

対岸の「神戸ポートターミナル」に船の姿があります。カメラで望遠を使って船名を確認すると、船首に「青雲丸」と書いてあります。

 

神戸ポートターミナルの桟橋に停泊中の「青雲丸」

 

帰宅後、「青雲丸」をネットで検索してみると、独立行政法人「海技教育機構」に所属する船のようです。「海技教育機構」は、HPには「船員養成のための学科教育と練習船による航海訓練を通じた一貫教育を実施するとともに、商船系大学や高等専門学校などの船員教育機関の学生に対する航海訓練を通じ、海運業界のニーズに応じた新人船員の養成に加え、水先人の養成をはじめとする実務教育を実施しています。」とあります。

 

教育機関として、北海道小樽市・千葉県館山市・佐賀県唐津市・長崎県南島原市に技術学校(高校資格)を、岩手県宮古市・静岡県静岡市・愛媛県今治市・北海道小樽市に海上技術短期大学校を、兵庫県芦屋市に海技大学校を設置しています。

 

また、教育実習船として「日本丸」「海王丸」「大成丸」「銀河丸」、そして「青雲丸」の5隻を保有しています。

「青雲丸」は、住友重機械工業横須賀造船所で平成8年3月に起工され、平成9年9月に竣工しています。

【要目】
 総トン数:5,890トン、国際総トン数:5,890トン、積載重量トン数:2,673.00トン、

 満載排水トン数:6,325.42トン、全長:116.00m、垂線間長:105.0m、型深:10.80m、

 満載吃水:6.30m、幅:17.9m、(フィン張出時:23.008m)

 機関:MITSUI/MAN B&W ディーゼル×1、推進軸:1軸

 出力:10,500馬力(7,722kW)、最大速力:20.40ノット、航海速力:19.50ノット、

 最大搭載人員:252名(実習生定員:180名)

 ※引用:HP「独立行政法人 海技教育機構」

 

海技教育機構・練習船「青雲丸」(引用:Wikipedia)

(Ootahara - 投稿者自身による作品, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=18554993による)

 

海技教育機構のHPによると、

『「青雲丸」は、最新鋭の練習船として21世紀の我が国の海運を支える船員の教育の場となるのは勿論のこと、各種の調査・研究・実船受験にも大いに活用され、海運と造船の発展に寄与する』ために建造された船です。

また、『東京海洋大学海洋工学部、神戸大学海事科学部、商船高等専門学校(富山高等専門学校商船学科を含む)、海技大学校、海上技術短期大学校及び海上技術学校の学生、生徒を乗船させ、集団訓練をとおして船上での行動習慣の体得と船の指揮者としての指導性のかん養に務めている。』

とされています。

 

実習船として使用されるため、船橋は2層構造で航海船橋の真下に実習船橋を設けている特殊な毛状をしています。また、実習生の定員に相当する180名収容の第一教室と、その約半数88名収容の第二教室を設け、第一教室は勾配約 1/6の階段教室とし、第二教室には蔵書約 6,000 冊の書庫を併設するなど、教育のための充実した船内設備を備えています。

 

帰りのポートライナーの車内から見た「青雲丸」

 

ここから海沿いに西に向かい、船舶を見て行こうと思いましたが、まずは相棒の排気量660CC、マニュアル5速変速機を設けた三菱「EKワゴン」をどこかに置いていかなければなりません。

 

愛車の三菱「EKワゴン」

 

駐車場を探してウロウロしていると、新交通システム「ポートライナー」の「みなとじま」駅の隣にある「ポートアイランド病院」のTIMES駐車場が使用できそうでしたので、そこへ駐車しポートライナーに乗ります。

財団法人神戸マリナーズ厚生会 ポートアイランド病院(引用:Wikipedia)

(Oh-moo - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2557365による)

 

ポートライナー「みなとじま」駅

 

ポートライナーは、第三セクターの神戸新都市交通が運行しており、正式な路線名は「ポートアイランド線」とされています。

日本初の実用的な新交通システムかつ世界初の自動無人運転方式として昭和56年2月に開業したもので、神戸の中心地三ノ宮とポートアイランド・神戸空港を結ぶ路線です。

なお、「みなとじま」駅は、以前は「市民病院前」と名乗っていました。現在のポートアイランド病院は平成23年7月に移転するまで、神戸市立中央市民病院(平成19年4月に神戸市立医療センター中央市民病院に改称)でした。

 

「みなとじま」駅に停車する「ポートライナー」

 

「青雲丸」を見ようと「ポートターミナル」駅で降りてみましたが、なんと入口にコーンが置いてあり、警備員さんが立っています。入れそうな雰囲気ではありませんでした。

 

神戸ポートターミナル

 

ポートライナーの「ポートターミナル」駅

 

ポートライナーの「ポートターミナル」駅は、ポートアイランドと対岸の陸地を結ぶ橋の東側にあり、対岸を見るとフェリーが止まっています。船体には「こうべエキスプレス」と書かれています。

次はこの船を見に行きましょう。

 

「ポートターミナル」駅前から見たフェリー「こうべエクスプレス」

 

この後、陸地側に渡り、メリケンパークを通ってハーバーランド・MOSAICまで歩いて行ったのですが、この時点で陸地にすらついていません。

何回になるか分かりませんが、多数の艦船を見てきましたので、続き物として書いていく予定です。

つまらない旅行記かもしれませんが、お付き合いいただけると幸いです。

 

【参考文献】

 Wikipedia

 

【Web】

 HP「独立行政法人 海技教育機構」