かけがえのない自分のために今を生きる | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

日本の皆様


おはようございます。


二日間ほどブログをお休みしましたが、制作とテニスに没頭していたのに加えて、友人宅に招かれたりと、


ブログ書きの時間捻出が及びませんでした。




これは言い訳ですが、


私のブログに対するプライオリティが少し変わったのかな?


というところかも。


習慣化については、

私はこのブログ書きが一年以上続いた時に、


人間、意外とできるものなんだな?

と感じた。


その後も、ずっと続けてきていた。


確か銀座でのイベント当日に、

体調を壊して、救急車で運ばれた時も、

その後落ち着いた時間に書いていた。





フィレンツェで虫垂炎で緊急入院、手術の時も。




習慣化されていることを、休むことへの罪悪感、

或いは居心地の悪さ、


そういったものにとらわれていたのだろうか?


或いは、一度休むと、休み癖が続いて、元のようにはできなくなる

という恐怖心だろうか?


深層心理には色んなものがあるだろうが、




昨年の冬、

母の危篤で、日本へ戻り、

最後の数週間を近くで過ごして、見送った時、


ブログを毎日書くことが、ほぼ不可能になった。


精神的に難しかった。


思いの丈はいっぱいあっても、それを自分だけの日記帳にぶちまけるのと、第三者の目の前に晒すことは、やはり大きく異なる。


日記ブログであったとしても、そこは明らかに違うのだ。


そのまとまらない思いを心の中に溜めて、

ぐるぐるぐるぐる混ぜてこねて、なんとか形にしたブログを


読んで下さり


励ましの言葉をくださる方々は多かった。


ありがたかった。



その母との最期のひとときを越えてから、


どうでも良くなった

というわけではないが、


がむしゃら感がなくなった。


実際、今年の個展やイベントに向けて、例年であればもっと切羽詰まっている頃であるのに、

かなりのマイペースで制作している。


もちろん、猫時間の早朝に起きて、時間捻出などもしてはいるが。



今という時間がなければ、未来は来ない。


反対に、過去にばっかり縛られて、今をしっかりと見据えて過ごしていないとすると、


やはり、私は人生を生きていないことになる。



母を見送り、当たり前のことだが、人はいつか死ぬ、


それは自分もである


ということを実感した。


「そんなに急いでどこ行くの?」


これは以前の私に言いたい言葉。


そして


「そんなにがんばって、どうするの?」

これは、ねばならないの呪縛に囚われがちになる自分への自戒。


来年には大学進学を控える長女や、まだ小さい次女の将来を考えると、まだまだ頑張り続ける必要があるだろう。


でも、そこに苦行に近い頑張りは必要ないと思う。


私も主人も彼女たちとの日常をしっかりと味わい、年をとっていく姿を残像として残していくだけだ。




さて、近況に話を移そう。

昨晩は、オランダ人とイタリア人のカップルのご自宅に夕食に招かれる。


彼らの息子さんは、オランダの大学を卒業して、今はスペインのマドリッドで働いており、

その彼がフィレンツェに戻って来ているので


オランダ事情を聞きにおいで!ということだった。


主人は、木曜日の晩のダンテ公演会の準備で劇場に缶詰めだったので、恐らく参加は難しいだろうということで、私と長女の二人でお邪魔していた。


若者二人の質疑応答を聞くにつけ、興味深かった。

息子さんは、アムステルダムで経済を学んで、在学中にカナダのトロントと、アイルランドのダブリンに留学したということだった。


ご主人作のボンゴレパスタや、イカの煮込み料理に舌鼓を打ちながら、会食は進んでいく。


さすがに写真を撮るのは憚られた。


持参した抹茶ティラミスも大好評だった。(これまた写真なし。)


エスプレッソを使っている部分を抹茶に変えて、上にカカオをふるかわりに、抹茶をふっただけで、

材料はマスカルポーネと卵と砂糖だけのいつものパターンだったが、

甘さ控えめで、皆から次回のリクエストまでいただいてしまった。


お重で作り、そのまま持参したので、食卓に出した時の見栄えも良かったのだろう。


初挑戦の品を、およばれ先に持って行くのもなんだったが、うまくいって良かった。


ドルチェを頬張っている頃に、

ブーッ


とブザーがなり、


まさかの


主人登場。




彼は、そこからまた普通に食事をいただき始め、おしゃべりに興じ、会食は続いて行った。


そんなこんなで、夜遅くの帰宅となり、


ブログを書くパワーも、


そして変な罪悪感もなく、バタンキュー。




今という時間を大切に

100%の自分を費やして生きること。


これが、今の私の毎日である。


美しいお料理の写真が一つもなかったので、


愛猫の癒しの写真を!




この子のお蔭で今を生き、なでなでしながら、私は幸せホルモン、オキシトシンを出していることも事実!


どうぞ皆様も、今に没頭してお過ごし下さい。


かけがえのない自分のために!




それでは、今日も最後まで、読んで下さり、ありがとうございました。


ギルランダ 短冊ペンダントB 925シルバー ジルコニア。


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