人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住26年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

10月の声を聞いても、

まだ日中は暑くて半袖でも十分なフィレンツェです。



日本の皆さま

おはようございます。



そんな9月最後の日曜日、

主人がオランダで大学生活を送る長女のもとに行っていて



次女と二人きり。



次女も私も唯一の休日が、日曜日だけなので、

休息をしっかりと取りつつも


ささやかではあっても特別感を出すために、


朝食を充実させる。



イタリアではヌテッラが有名で、クレープやホットケーキ、時にはパンなどにも塗って食べるが、


Vestriのブラックチョコレートを、この日ホットケーキに塗って食べてみることにした。





見た目は今ひとつだが、カットしてフォークで潰したバナナ入り。



ミルクチョコバージョンもあるけれど、ビター好きの私はこちらの

La Pura

を選んだ。



一口食べてうっとり。

見た目悪しのホットケーキが、
チョコレートを塗ったことで
贅沢な一品に大変身してしまった。

洋梨を入れたホットケーキにも絶対あうだろう!
次回は洋梨入りを楽しみに‼️


いつもは毎朝7時に朝ごはんを食べているので、

10時の朝ごはんはとてもゆっくりに感じる。


時間に追われず、
しかし、寝過ぎて一日を無駄にすることなく、

良い塩梅に起き出して、ゆっくり朝食準備をして、
二人で美味しさを味わう。


その後はお互いになすべきことへ向かってスタート。

次女は宿題。
私は彫金の仕事。

そう日曜日に制作しなければ、彫金作業は遅々として進まないのが現状である。






平日のVestriの仕事の後にも、数時間作業台に向かってはいるけれど、
十分ではない。

やりたいこと、
終わらせたいことを

きっちりと進めていくためには、
やはり休日返上。

とは言っても、好きなことなので、
気持ち良く作業台に向かっている。


そして午後からのテニスを見ながらの昼寝も、
平日には足りていない贅沢。



こうしていっきに過ぎ去って行った9月。

次女も私も始まったばかりの新生活に馴染むべく、
毎日がんばって、
それなりに満足いく結果を出している。


どこにも出かけない日曜日。

だけど二人にとっては、充足感に満ち溢れた日曜日である。



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日々のフィレンツェの光や時間の中で、ひとつひとつ手作業で制作しています。


現在ご案内できる作品や、オーダーについてのご質問は

下記リンクよりお気軽にどうぞ。


▶︎公式HP VersiColori 

▶︎ Instagram (DMも開放しています。)





主人がオランダに発った日、


私は久しぶりに夜遊びをする。



日本の皆さま

おはようございます。



夜遊びといっても、友人のエノテカで行われる

ワインの試飲会に誘われていて、

本当ならば主人と行きたかったのだが、不在なので叶わず。



今回は、テニス仲間のヤンスンを誘う。


すると彼女は

「その前に、ビエンナーレ国際アンティーク展に行かない?特別招待券があるの。」

と。


Vestri での仕事を14時に終え、

家に帰って、次女と昼食。


夜ご飯用のカレーを仕込んで、17時に待ち合わせのコルシーニ宮へ。




コルシーニ宮殿は、以前勤めていたIDRUSとは、アルノ川を挟んで真向かい。


このビエンナーレの時期になると、師匠のアレッサンドロが


「金持ちたちの祭典が始まるね。」


と、いつも皮肉っぽく言っていた。


当時はその言葉を聞いていただけだったけれど、

今回初めて足を運んでみて、なるほど…と思った。



美術を愛好する人たちは美術館に足を運ぶが、

それを所有したい人は、こういった展覧会にも足繁く通うのだろう。



ヤンスンが言っていた

「来場者を見るのも面白いよ!」

というのが、まさに図星だった。


ヨーロッパの社交界の集まりという感じで、

着飾った人々が挨拶を交わすのを横目で見つつ、


美術品を鑑賞する。



ジョルジョ・デ・キリコなど、

私でも即座に分かる絵画もたくさんあり、


また、私の大好きなアール・ヌーヴォーを代表するアーティスト、ルネ・ラリックのネックレスもあった。





一体お値段はいくらくらいするのだろうか?



会場の展示品は、絵画から彫刻、テーブルなどの調度品、そしてジュエリーと

バラエティに富んでいた。









どこに行っても猫には惹かれてしまう私…


上階ではアルノ川を見ながら、気持ちよくアペリティフをしている人たちがいたので、

試飲会に行く前に、軽くプロセッコでもいただこうか?

とヤンスンとカウンターに行くと、

ここはまた一部の招待客のみということだった。





「私たちもそうです!」

と言えば良かったね!


と即座に反応できなかったことを悔やむヤンスン。


美術品と来場客の両方を見て楽しみ、

その後向かったのは、


友人の旦那さまが経営するエノテカObsequium



毎月試飲会を行っていて、軽いおつまみもあるということだったので、

久しぶりに美味しいワインを飲み、友人とおしゃべりできる良い機会になると思った。


ここのところ、がんばっている自分へのご褒美リラックスタイムである。


プロセッコから始まり、


白ワイン、

ロゼ、

そして赤ワインの試飲。


おつまみも用意されていた。








赤ワイン(Terre di Romena Pinot Nero)も美味しかったが、私はロゼ(Tenuta casa dei Eva)がとても気に入った。



ビュッフェ形式のおつまみは、何を食べても美味しく、

ヤンスンは、三回もおかわりしていた。


彼女は料理の味にはうるさいので、あの食べっぷりを見る限り

かなり高得点のビュッフェと言えるだろう。


こちらの試飲会はワイン4杯とおつまみで25ユーロ。

飲めない方は1杯からでもOK。


もちろんわれわれは、4杯コースだった。


ワインもおつまみも美味しく、

おしゃべりも盛り上がり、


次回の試飲会にも来る気満々になった私たち。


次回は、テニス仲間のデジデリアも呼んでテニス談義に花を咲かせたい。




帰り道、ベッキォ橋の上に満月発見!


しっかり働いて、遊んだ一日。


なんとも充実感いっぱいだった。




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日々のフィレンツェの光や時間の中で、ひとつひとつ手作業で制作しています。


現在ご案内できる作品や、オーダーについてのご質問は

下記リンクよりお気軽にどうぞ。


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一つずつ一つずつ焦らずゆっくりを心がけて

進んできましたが、


ここへ来てスピード感が増す毎日となり、

いつもと違うことが目白押しになってきました。



日本の皆さま

おはようございます。




vestriフィレンツェ店は午前中が臨時休業になり、

私と同僚はアレッツォの本店へ行くことになる。


チョコレート工場と店舗の見学、

そして健康診断を受けるのが目的だった。


アレッツォまで電車で行くのも久しぶりで

新鮮な気持ちで車窓の風景を眺める。

フィレンツェから1時間ほどで到着。

そこから車で本店へ。



本店の奥の工場では、

ハイペースで製造作業が進められていた。



フィレンツェ店でも大人気のオレンジピールができる様子などを遠くから眺める。


香ばしいカカオの香りが立ち込める中、

カカオからチョコレートへの製造過程の機械などを

興味深く眺める。



様々なチョコレート型が飾られていて、

vestriの歴史とイタリアならではののアート感覚を垣間見ることができた。









その昔、京都で学生時代を送っていた時、

祇園にある鍵善に、くずきりを食べに行っていた。


入り口の壁面には、美しい和菓子の型がずらりと並んでいた。


息を呑んで、その繊細な木型を見つめた時のことが、

懐かしくオーバーラップする。



健康診断を済ませた後には、本店にてこの日2度目の朝食をいただく。


生クリーム入りブリオッシュ。

いちごといちじくが乗っていて美しい。




甘味とカプチーノでほっと一息つき、




店舗の品揃えなども見学して、その後また電車にてフィレンツェへ。




夕方18時からは、主人の翻訳本出版記念会の第一弾が開かれる予定だった。



ボードレールの詩集「悪の華」を、フランス語からイタリア語へと訳した本が出版されたのだが、


出版前から新聞やテレビに取り上げられていた。


有名な作家や研究者たちの翻訳本の方が、評判になりやすいのはどこの国でも同じことで、


無名の主人の翻訳本が評価されているのは、

完全に内容からであり、その事実が本人にとっても何よりもの喜びだと思う。



翻訳には三年ほどを費やしたが、

山積みとなった本が崩れんばかりの大きな机の前で

嬉々として、詩の翻訳に取り組んでいた主人の様子が

今でも目の前に思い出される。


ボードレールへの愛が満ち溢れていた。


詩集や翻訳本を出版し、

ダンテ公演などを通して、少しずつ名前を知っていただくようになっていた。


そんな積み重ねがあったからこそ、この翻訳の話につながったのだと思う。


この翻訳本のイントロダクションを書いている教授が、

主人の作品を読んで、

「適任者は彼だ!」と見込んで翻訳の話を持ちかけてくれた。


主人が踏み出して来たささやかな一歩一歩が、こうして道となっていった。





出版会での教授の話も興味深かった。


「ボードレールの詩の言葉、ガラス窓にぶつかるような感覚の言葉が、イタリア語でも伝わっている。」


日本語訳で、そういう感覚を出すことはできるのだろうか?

遠い昔に読んだ詩集をぼんやりと思い出す。


翻訳は難しい。

翻訳者の技量で、原本の魅力が失われることは多々ある。


ましてや詩となると言葉選びにはさらに慎重を要する。



私が到着した時にはもう席はなく、後ろに立って見ることとなり、

アレッツォ遠足⁈でかなり歩いた足にはこたえたけれど


後ろにいることで、聴衆の様子もうかがい知れた。


相槌を打ち、

これが良いと

評価している。


ありがたいことである。




こうして、私の長い長い一日が終わる。


そしてこの翌日の早朝に

主人はオランダ、ティルブルフで大学生活を送る長女の元へ向かって行った。


ささやかな主人のバカンス。


楽しんでもらいたい。



私と次女はフィレンツェで、しっかりと勉学と仕事に集中します。



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日々のフィレンツェの光や時間の中で、ひとつひとつ手作業で制作しています。


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