贋作モノローグ -4ページ目

そうだ井の頭公園に行こう

1.昨晩から続く胃痛。吐き気。ガスターテン中毒。
2.なんという秋晴れ。爽やかな空気。
3.髪の毛がもさもさ。
4.心を静かにして考えたいことがたくさんある。

上記理由に基づき、本日サボタージュの決意。
そうだ、西荻のちょっと変態的な美容師さんのとこで髪の毛を切ってもらおう。
そして平日の昼間の井の頭公園に行こう。

赤子が産み落とされたように

とんと降ってきた
新婦さんの投げたブーケ。
私の胸に迷わず落ちてきたヨ。

幸せお裾分けありがとう。

リレーみたいに繋ぎたいな。

なんかよくわからんけど
涙が出てしまった。

おめでとうお二人さん。

vanishing to the sea

分を含んでもったりした空が水平直下頭上に落ちて砕けそうな灰色だ。
雨粒が大きなかたまりになって全身すっぽり包み込んでくれるような
ドラえもんの道具ってなかったっけ。
たくさんの失ったものに対する行き場のない気持ちが
水のかたまりの中に溶けて消えてしまえばいいなあと、願う残暑。
まだ蒸し暑い。
首がかゆい。

名曲、the servants の "liquefy"

《ちょっとらりってます。なんて愛おしいPV。》

ジンとウォッカで酔わない喪失後の乙女心は強靭

弁理士T先生に、新宿3丁目「どん底」で、どん底な私と、飲みにつきあって頂く。
どんだけ癒し系なのか、この先生は。
(また、一緒に飲んで下さい。)

ちょっとキツめのが飲みたかった。
メニューにはなかったけれど、
ネグローニを頼んだら、
わりと無表情なお店のお兄さんが、ささっと作って出してくれた。
すてき。

香り高い、スイートベルモット。ドライジン。赤いカンパリ。
香りは記憶を蘇らせる。
氷に溶ける赤い液体は視覚に強烈。

ネグローニは、イタリアで、よく食前酒として飲んだカクテル。
当時の同居人のヴェラが教えてくれたお酒で、個人的に思い出深い。
その後、ちょっと付き合ってた男の子も好きなお酒だったもので、
そのせいか、よく飲んだお酒。そして好きなお酒。

失恋をした、直近の思い出は
ミラノにいた頃だ。

素敵だな。
優しいな。
楽しいな。
(繊細かつ愉快な人にめっぽう弱い)

好きになってしまいそう。

きゃっ。むふっ。(広がる妄想)

しかし

残念ながら彼はゲイチューリップ赤だった。

実際、失恋と呼べるかわからないが
限りなくそれに近い喪失感。
彼がゲイと知った日も、ネグローニを飲んだのを覚えている。

*********************** *** ** * ☆☆☆☆

今日は、実は、メールの返信を待っていた。

ちょっとした個人的賭けだった。

返事はこなかった。

ネグローニを二杯飲んだけども、あまり酔わない。

最後にブラックルシアンをオーダーした。
ウォッカと甘いコーヒーリキュールが、
なんか今の気分に合う。

雨がぽつぽつ。

傘を買うか、濡れて帰るか。

いやいや、そんな惨めなことはしない。
タクシーだバッキャヤロー。

ちょっとした喪失感。
終わりにしてしまえ。

待つのが得意だからこそ
待ちたくないのよ。


*********************** *** ** * ☆☆☆☆



カクテル 《NEGRONI》

レシピ

■ ビーフィーター47度/40度(BEEFEATER GIN) 30ml 
■ カンパリ(CAMPARI) 30ml 
■ チンザノ ロッソ(CINZANO ROSSO) 30ml 

作り方

1) 氷を入れたロック・グラスに注ぎ、軽くステアする。
2) オレンジを飾る。

※レシピの分量表記について

カクテルタイプ:ロング
グラス:ロック・グラス
テイスト:中甘辛口
色:赤
アルコール度数:強い(25度以上)
製法:ビルド

ワンポイント

フィレンツェのレストラン“カソーニ”の常連客、カミーロ・ネグローニ伯爵が食前酒として好んだカクテル。店のバーテンダー・フォスコ・スカルセリが伯爵に許可を得て、1962年に発表。伯爵専用だったのもつかの間、瞬く間に世間に広がった。ベルモットの甘さがジンとカンパリのほろ苦さを和らげた、男性的な辛口のカクテル。

「カンパリ」は、美しい鮮紅色。ほろ苦くさわやかな味。ビター・オレンジ、キャラウエイ、コリアンダーなどを配合して作られるカンパリは、1860年、イタリア・ミラノ市、ガスパーレ・カンパリ氏によって生み出された。いまや、世界160カ国以上の国々で愛飲されている。

「ビーフィータージン」は、1820年以来、変わらぬレシピを守り続けているビーフィーター社の製品。英国王室の近衛兵、ビーフィーターをシンボルにもつこのロンドン・ドライ・ジンの代表は、いまなおロンドンで蒸溜されている唯一のプレミアムジンでもある。すべてのバー、必需の一本といえるであろう。

「チンザノ ベルモット」は、200年以上の歴史を持ちイタリアを代表するブランド。白ワインをベースにハーブや香草、スピリッツを加えて樽で醸造させたベルモットは、世界の約120ヶ国で愛飲されている。チンザノの代表製品の「エクストラ ドライ」はワイン本来の風味が生かされているやや辛口で、「ロッソ」は香草の風味の甘口ベルモット。


suntoryのHPより


おまけでも立派


朝顔と一緒におまけに蒔いてみたフウセンカズラの種。
おまけのくせに愛らしくひっそりと
しかし確かにこの世に存在。
なんだかそういうのって素敵じゃないのさ。


image.jpg

きらめきの中で

キャメラマンS江嬢のお誘いを受け
ファッションショー付きのパーティーに
のこのこついて行ってみたりした。

会場に入り、想像以上の華やかな雰囲気に、
とりあえずびびる。
外国人が多数を占める。体臭と香水が混じり合い、ミラノの混んだ地下鉄の匂いを思い出した。
皆背が高い。山脈か。
そしてモデルのように美しい女性がごろごろいる。(まあ確かにモデルもたくさん混じっている。)
似たような美人が一定以上の数揃うと
もはや個々の美しさが何なのかも感じられなくなってしまう。
「みんな奇麗」で一括り。
さらには、芸能人やらにまったく疎い私でさえ、知ってる人が何人もいるのだから
これは大変なことである。

平日の夜なのに。

こんな世界があったのか。

桃色のカクテルを口に含み
たばこを吸いながらきらめく世界を傍観。

ここはどこ?
わたしはだれ?

一瞬見失う。


帰り道、青山3丁目あたりから表参道に向かい
表参道の駅で彼女と別れて
そこからは原宿駅までの一本道をてくてくと歩いた。

買ったばかりの素敵な革靴が、もう少し足にフィットしていたら
スムーズな夜の散歩になったかもしれない。

足が少し痛むと感じる自分。
人気の少ない暗い道。
痛いと思う自分は一人歩く。
我痛いと思う故に我ありか。


静かで長い長い原宿駅までの道のり。

まぶたの裏に焼き付く華やかな女たちの衣装。
対照的に、全身黒かった私の服。

華やかさとか空虚とか孤独とか美醜とか
お金とか色とか性欲とか愛とか恋とか
暇とか多忙とか成功とか失敗とか
足りてるとか足りてないとか

脳みその中はあまり整理されない。

必要なものと
不要なものを
選別したい。
否、しなければ、ならない気がする。
もっとシビアに。

そうしないと、これ以上進まない気がする。

おんなの予感。子宮の予感。



哀しみよお願いだからどこか遠くへ消えてしまって


Ornella VanoniのTristezza.
何度聞いてもいい歌だ。
最後の遠慮がちな「grazie」ってのが可愛いじゃないか。


Tristezza
per favore va via
tanto tu in casa mia
no, non entrerai mai

c'è tanta gente che ha bisogno di soffrire
e ogni giorno piange un pò
invece io voglio vivere e cantare
e devo dirti di no. . .

tristezza
per favore va via
non aver la mania
di abitare con me

ormai dipingerò di rosso la mia stanza
appena parti lo farò
al posto tuo ho già invitato la speranza
e finalmente vivrò.

「苦しむことを必要とする人がたくさんいて
 その人たちは毎日ちょっとずつ泣く

 でも、わたしは生きて行きたいし歌いたいの
 だからあんたにはそんなことしちゃダメと言うわ」

と一部訳。個人的意訳。

らいらいらーいらーい。のとこで
私はいつもちょっと切なくなって泣きそうになる。
おばちゃんになったら、こんなアタマにしたろか。



哀しみよお願いだからどこか遠くへ消えてしまって。
もう9月になったよ。

振り返ればわりと滑稽な現象

滑稽な事態に陥った。

「宣告」の瞬間は
真冬に台風がやってきたような、
真夏に梅が咲くような、
妙な感じ。3時30分。

りんかい線で涙。6時30分。

緊急でちばともとありを呼ぶ。

高島屋で三万円のエミリオプッチの長靴を
いかにも買いそうなふりをして試着。
そして「考えます」と言って去る。7時。

新宿サザンテラスで待ちぼうけ。7時10分。
今にも嵐がやってくる、その、予感。
胸は狂おしく、むしろ稲妻を待つ気持ち。
ジントニックを飲みながら、「ねじまき鳥クロニクル」を読む。

8時過ぎ、友が集まる。
雨が降り始める。

「メール読んだとき笑っちゃった」
と、友は言う。
「ネタだ」
と、友は言う。
「それは君、あまりにひどいぢゃないか」
と、私は言う。
「傷は浅いからよかったのではないか」
と、友は言う。

ちばの言い分には腹が立った。
一瞬むかついた。
が、困ったときに駆けつけてくれる友の存在には
感謝したいと思った。

一夜明けて
まあ、笑えるっちゃあ笑えるか。と思った。
「メール読んで笑」えるような事態なら、いいか、と思った。

起きた事をやっと客観視出来た。珍しく、時間がかかった。
少し、他人事になってきたような気分。

なぜか、おでこにたんこぶがある。

滑稽。

振り返ればわりとシュールな現象

喉と耳の調子が悪くて、
耳鼻科に行った。

愛想の悪い医者で、
なるべく、聞かれたことだけに答え
余計なことは口に出さない方が、ご機嫌を損ねないということを知っている。

喉が2週間以上痛いです。
咳で夜中目が覚めます。
耳が聞こえづらいです。

医者は「耳が聞こえづらい」にえらく反応した。
すぐ聴力検査を行った。

診療室の隅にある薄茶色の小さなボックスに入り、
奇妙なヘッドフォンを付ける。
厚化粧の、顔が四角くてでかい中年の看護婦が
あれこれ指示を出す。

ボックスのドアが完全に閉められ無音状態。
海の中にいるような。「無音」体験は、いつ以来だろうか。
窓越しに、看護婦が見える。
「パリ・テキサス」醜いヴァージョン。

体の奥底の方から微かに電子音が聞こえる。
段々大きくなる。
低い音、高い音。
まるで音楽のようで、
このシチュエーションが揃えばビデオクリップ作品でも
できるのではないかと思うほど。
もしくは松本大洋風の画で四コマくらい作れそうな感じ。

どうやら右耳については終わったようで
顔の四角い看護婦がボックスの外から「次は左耳です」と書かれた紙を見せる。

左耳も終わると、次は、骨から伝わる音についての検査ということで
耳の後ろに何かを当てられる。
せっかくセットした髪型が崩れた。

驚いたことに骨を伝わり音が聞こえる。
しかし感覚としては、体の奥底のどこからか、やってくる感じ。

左耳も同じように何かを当てたが
骨の形が違うのか、えらく痛かった。

結果は、別に、たいしたものではなく、
低音を聞き取る聴力が、あるべき標準値を下回っているということ。

「疲れてますか」
「寝てますか」
「忙しいんですか」

珍しく優しい。
さすがに「遊び過ぎて疲れました」とは言えず、
「いえ、そんなに疲れていないと思います」と答えた。
強がってる小娘に見えたか、
さらに医者の対応は優しくなる。

薬局でクスリを貰って
駅で飲む。
「空が変に青いなあ」と見上げた瞬間、
痛み止めを一錠、線路に落としてしまった。

そんな一日の始まり。
(オチなし)


ざくろの色

イメージフォーラムで
セルゲイ・パラジャーノフ監督「ざくろの色」という映画を見てきました。
雷狂う嵐の中、宮益坂を上りました。

気の利いた感想は何も言えない。

が、とりあえず、

夢心地。
変態。
人間に生まれた事を歓びたい気分。
うつくしいってすばらしい。
こんな映画観ながらぽっくり死ねたら最高だ。

アルメニアという国に大変興味を持った。
アルメニアは「アルメニアコニャック」と呼ばれるブランデーが有名なそうな。

それはどこに行けば飲めるのだろうか。

アルメニアに行くと、こんな、若い時の美輪明宏みたいな美男がたくさんいるのだろうか。

この作品は18世紀アルメニアの詩人サヤト・ノヴァの生涯にオマージュを捧げた
映像詩から成り立つのだけれども
この詩人の詩は、本屋で売っていたりするのだろうか。

興味が尽きない。

ラスト衝撃だったのは、(以下ネタばれ)
「死」を描くシーンで、
無数のろうそくに囲まれ人物が横たわり(ここまでは普通)、
音楽が流れ(ここまでも普通)、
突如、毒でも盛られたか、本気でのたうちまわる鶏が何匹も何匹も
その人物の周りでリアルに死んでいった。

度肝を抜かれました。


明日までの上演です。
興味のある方は是非。




《たまたまイタリアのテレビ番組rai treでの放送を発見。イタリア語字幕つき。歌には日本語訳ついてなかったのに!!!》