春の三大祭りのラストとなる「キリスト祭」がやって来ます。満月の時刻は、6月4日(日)、時刻は12時42分です。


キリストの満月

双子宮の【キリスト祭】


〝愛をあまねく人の心に流れ入れさせたまえ


愛と光と力とをもて

地上に大計画を復興させたまえ〟


「これらの三つの言葉 光と愛と力によって彼の三人の同僚のエネルギー(彼の背後にあって加勢される偉大なる力の三角形)が描写される仏陀のエネルギーは光、つまり光はいつも東から来るのであるから。 平和の霊のエネルギーは愛、これは正しい人間関係を築くのである。統合の大聖のエネルギーは力であり、光と愛の両方を実施させるのである。この三角形の中心にキリストは位置を占められた。その位置からキリストの宝瓶宮時代の仕事が始められた。そしてそれは二千五百年間続けられるであろう。かくして彼は新しい時代の幕開けをなされたのであり、内的な霊的次元において新しい世界宗教が形成され始めたのである。「宗教」という言葉は関係にかかわるものであり、正しい人間関係と神の御国との正しい関係の時代が始まったのである。」D.K覚者『キリストの再臨』アリス.A.ベイリー p 123


人類が神(の王国)に近づくことを祝う祭り


「善意の祭り。これは人類の心──神に向かって志向し、神の意志との和合を求める心──の祭りであり、正しい人間関係の表現に献げられる。これは毎年六月の満月との関連で決められるだろう。人間の霊的な神聖な特質が認識される日であろう。(過去) 二千年の間この祭りの日に、キリストが人類を代表して霊ハイアラキーの前に立ってこられた。そしてシャンバラの目には、神人として、彼の民のリーダーとして、そして〝多くの兄弟のうちの嫡子(ちゃくし)〟(ロマ書八章二十九節)としてキリストは立たれた。毎年この日に、彼は集合したハイアラキーの前で、仏陀の最後の説教を説かれた。 であるから、これは同胞愛への基本的志向と人間的霊的和合の深い祈願と訴えの祭りであろう。

そして人類の意識にある仏陀とキリストの仕事の効果を代表するだろう。」

D.K覚者『キリストの再臨』アリス.A.ベイリー p 220-221



仏陀からキリストへ

聖なる仕事ー光と愛の融合


仏陀がもたらした真理は、仏陀御自身の人生を通じて悟られた内的・霊的宇宙の(至福へ至るための)規範や法則性などと同時に、私たち人類に対する深い愛、慈悲といったダルマ(正法)が根底に存在しています。


仏陀は、ある村でヤグニャの儀式で動物を生贄にする場面に出くわし、人間ばかりでなくすべての存在に内在する愛の原理、生類に宿る神の存在を説き、生贄をやめさせました。


………(この古来から慣習とされて来た生贄の儀式は、五百年後のパレスチナで展開されるキリストの仕事(イエスの到来ー最期)に支障をもたらすことになります。

天文学と太陽の運行がもたらす黄道帯のエネルギー(時代の節目に現れる霊的教師の教え) に対応できないユダヤの古い制度や考えが、愛の救世主であったイエス・キリストを人類の贖罪を担う者として位置づけたことは大きな間違いであると指摘されています。イエスは生贄ではありませんでした。)………


また、何世紀もの間、ウエサク祭のために、仏陀の師であるシャンバラの仏陀は、知恵と光と愛のメッセージを人類に伝えるために、神御自身のハートそのものから仏陀御自身がエーテル体で地上(ウエサク渓谷)に戻られ、至るところにいるご自分の民を祝福されていました。

*シャンバラの仏陀は、すでに肉体を放棄されています


このウエサク祭は、シャンバラと霊ハイアラキーの仲介(なかだち)である仏陀御自身の、神の愛からくる深い慈悲によって実現されて来た祭りです。これを、D. K覚者は以下のように話されています。


「神が存在し、常に (人類を) 愛しているということを、彼が自分の民のことを忘れていないということを、宇宙のハートは変わることのない慈悲であるということを、そして人は独りではないということを、短い間ではあるが、仏陀は私たちに思い出させてくれる。」


このような祭りが行われて来た背景には、大祈願の「神の御心の光(知恵の光明)の源」より発せられる仏陀の御心とともに、「神の意志の明らかなる中心(最高の霊的エネルギー・センター)」のシャンバラのサナット・クマラ (惑星ロゴス : 惑星の主) の存在、仏陀のサポートとともに密接に協力し合われている兄弟「神の御心の愛の源」の愛の主キリスト (マイトレーヤ)と、そのキリストを擁護し、背後でオーヴァー・シャドゥされる平和・平衡の霊、統合の大聖ら神聖なアヴァターの御方々の存在があります。


*この平和の霊の聖なるエネルギー (この惑星の外から来るエネルギー)は、善意の表現を通して、やがて地上に平和をもたらすべく定められ、正しい人間関係を確立するようになると伝えられています。


二千五百年前の白羊宮 (エリアス) の時代に、(シャンバラの)仏陀は弟子のゴータマ王子 (釈迦牟尼) をオーバーシャドゥ(高位のテレパシー)で先導された後、双魚宮(パイシス)の時代がやって来ると、今度はキリストが到来されて、弟子のイエスをオーバーシャドウされ、イエスは愛と奉仕の生涯を生き、人々が互いに愛し合うように教えられました。この時、キリストはイエスを通して〝神は愛である〟と強調され、地上に〝神は愛、愛は神〟であるという愛の原理がもたらされました。



正しい人間関係は神の愛の表現


古(いにしえ)の仏陀は、物質や欲望に執われることなく正しい価値観を持ち、あらゆる正しい関係ー神との正しい関係、人間兄弟との正しい関係ーの道である八正道を行えば幸せになれると説きました。


そして、キリストは、この仏陀の教えの土台の上に、人類同胞愛という上部構造を築かれるといわれています。


なぜなら、正しい人間関係は神の愛の表現であり、これを確立することは人類に対する神の一側面であり、これが人間の神聖さを証明することになり、人類は利己的な物質に執われた生活を拒否し、「正しい関係という光明の道」を歩み始める新しい機会を得、聖なる表現の次の相(すがた)となる、とD. K覚者は伝えています。


そして、重要なのでは、人類がこれを行う意図を示すや否やキリストが到来されると伝えていますが、(以前にもお伝えしましたが)このキリストと覚者の外的顕現の前に、現在の文明は崩壊しなければなりません。新しい文明を築くためにです…。



キリストの弟子

世界奉仕者の新集団


社会(世界)は、有史以来の野蛮な文明や時代から、徐々に国家間の平和を実現し、兵器開発や軍事目的から離れた方向性での科学が発達し、各国に教育制度が普及し、理知的で、豊かさを享受できる水準の時代に入ってきたことから、世界的にみても、社会貢献などの人類の向上のために福祉に関わる人々やグループが増えて来ました。


それらの多くのグループは、キリストの到来に自覚はなくとも、キリストの道を整えているグループです。そして、これらのグループのすべてに、再生、再建、復興の力(フォース)、エネルギーが働いています。


キリスト・マイトレーヤが作られた弟子による世界奉仕者の新集団は、新しい時代の建設者であり、主に、まさにこれからイニシエーションの第一段階を通過する間際に立つ男女で、世界中に何千何百万と存在し、その数は年月とともにどんどん増え、たとえマイトレーヤの存在を知らなくとも、意識的、無意識的にキリストの帰還のための準備をし、神の大計画の成功のために働いている善意の人々とグループです。


そして、今後も世界中で数え切れない程多くの男女が、善意の促進と正しい人間関係の創造のためにグループを形成し、規模も大きくなり、前出のように人数も非常に増えて行くために、今後は、マイノリティーの立場から世界的に大きな有力な勢力となると伝えられています。


「(すべての人々は) いずれかの段階の神の識者であり、キリストの指揮のもと、霊エネルギーと霊的人生の原則が世界の中にその存在を感受させることができる。」

D.K覚者『キリストの再臨』アリス.A.ベイリー p258



これまでキリストが再臨されなかった理由


キリストが再びやって来られなかった理由は……


「すべての国に存在する彼の信者たちが、必要とされる仕事を成し遂げ得なかったからである。」と告げられています。


これまでお伝えしてきたように、キリストは、仏陀の成し遂げた教えの土台の上に、人類同胞愛という上部構造を築かれる計画があり、キリストの再臨は、主に正しい人間関係の確立に依っていました。すべての人々が宗派を超えて互いに愛し合うことなしに、教会は従わぬ者を迫害し、キリスト・イエスの説いた本当に大切な愛の教えではなく、キリスト教徒を増やそうとしたことに問題がありました。


「(教会は) 神学的教義を強調し、キリストが身を持って顕示された愛を、愛ある理解を強調しなかった。教会はタルソの猛火のようなサウロ (パウロ)を説き、ガリラヤの優しい大工✴︎を説かなかった。 」


〈補足〉パウロとキリストの仕事(大工)について

✴︎ヨセフ(とマリア夫妻)は、エジプトからガリラヤのナザレに移った後、そこで大工を営みました。イエスは父の跡を継いで大工となりました。パウロはユダヤ教徒で、パウロの心にはユダヤ教の生贄の習慣が根強く残っていたために、イエスを贖罪の対象として見てしまいました。最初はイエスを迫害していましたが、改宗しイエスの弟子となりました。


D. K覚者によれば、この「大工」という仕事は、仏陀の密接な協力によるキリストの再建設を意味する言葉で、イエスが教えを始めるまでの三十年間は、このためのトレーニングの象徴であったと語っています。大工仕事は、建設することであり、特に木造建築者を意味することから、キリストがゲッセマネにおいて、宝瓶宮の再建の仕事を引き受ける決意をされたことが、木の十字架にかけられた真の意味であり、聖書の物語を色濃く象徴しています。



「今日の教会はキリストの墓であり、神学という石が埋葬所の扉にころがされた。」(ボーダー部分→書籍は読点)


キリストはイエスを通して、この世を去る時に、水瓶を運ぶ者(水瓶=生命の水を運ぶ者、宝瓶宮のキリストを象徴)について行くように弟子たちに告げました。


ようやく機は熟し、宝瓶宮(アクエリアス)の時代を迎えるにあたり、第二次世界大戦後、キリストは人々の嘆願の叫びを聞きつけられ、弟子たちを招集し、道を整えるようにと、再建、再臨の準備を始められました。


「二千年前に彼が始めた仕事は完成されねばならない。 新しい世界宗教の幕は開けられねばならない。要求し呼び掛けてくる人類の必要は無視されてはならない。キリストを先頭にするハイアラキーのとてつもないイニシエーションの前提としてこれらのステップは踏まれねばならない。 〝終末の時〟に象徴的な出来事は延期されてはならない。」

D.K覚者『キリストの再臨』アリス.A.ベイリー



「新しい世界宗教」について


「キリスト祭」の過去記事





祝福は6月4日(日)15:00〜です。

頭頂に注目してください。


沢山の祝福がありますように



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愛と感謝をこめて


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