スークとアジとカルフール
こんにちは。
冬が嫌いな近藤です。
先回、ババシャツよ、さようなら、とか書いておきながら、
実は、不覚にもまた、ついババシャツに手を出してしまいました。
その後、またすごく寒くなったんですよ！
冬服しまいこまなくて、よかったー。
毎年、エジプトでも、三寒四温、暑くなっては寒くなり、また暑くなっては寒くなり、と何度か繰り返したのち、ほんとの夏がやってくる事を、忘れていたわけではないんですが。
まだせいぜい二寒三温ってところだったのでしょうか・・・。
今日も、昼間はポカポカ陽気だったものの、朝晩かなり寒かったです。
先日、日曜日、久々に、以前住んでいたスークをチビ無し、1人でのんびり買い物してきました。
午前中だったので、いつにも増して新鮮な野菜がよりどりみどり。
↑トマト売りのおじいちゃん。カメラを出したら、すかさず自分を指さし「撮って」とおねだり。
最近は、近所の八百屋さんのしなびた野菜達と馴染みになっていたので、
スークの新鮮野菜たちが眩いばかりに輝いてみえました。
つややかな真っ赤なトマトに、みずみずしいホウレンソウ、青々したブロッコリー。
次から次へとお買い上げ。
↑いつも穏やかで優しい雰囲気の「オンム・ムハンマド」。ここには、同業者が何人も並んでいるけど、迷わず彼女のところでお買いもの。モロヘイヤ・ホウレンソウ・香草の類を扱っています。
みるみるうちに、買い物袋がずしりと重くなりました。
やっぱりスークは好きだなあ。
ただ、以前はここでお目にかからなかったものにも会いました。
物乞い、ではないんだけど、
かなり汚い身なりの少年たちが、
「荷物を持ちましょうか？」と何度も寄って来たのです。
当然バクシーシ目当てでしょう。
子供連れてなかったし、一人で抱えきれないほどの荷物でもなかったので、
その度に、お断り。
あとで、この話を実家の義母にしたところ、
「それ泥棒かもしれないから、絶対持たせちゃ駄目」と言われました。
ところで、ご参考までに、この日、スークで買ったもののお値段をご紹介。
・トマト １KG ６LE （約９０円）
・ホウレンソウ 0.5KG 1.5LE （約２２円）
・ブロッコリー １KG ７LE （約９５円）
・人参 １KG ３LE （約４５円）
・香草（コリアンダー）１束 0.25LE （約４円）
・キュウリ １KG ３LE （約４５円）
・レタス 1玉 1.5LE （約２２円）
その他、他では手に入りにくいお魚を購入。
↑「アジ」と「サバ」ですが、
サバが苦手な自分のお目当てはアジ。
１KG １０LEと格安。
（以前は７LEでしたが）
２KG（８尾）購入して２０LE。
ちなみにサバの方がもっと安いです。
こちららは今回聞きそびれましたが、以前は１KG５LEでした。
どちらも冷凍輸入されたものなので、
活きが良くて新鮮、というわけではないですが、
でも、普通にアジの味がします、ハイ。
そして、この日のランチはアジの塩焼き。
帰宅して、アジを下ろすのに、夫がその日買って読み終えた新聞を使用。
まな板の上に敷こうと、広げたところ、
カルフールのロゴが目に飛び込んできて、手が止まりました。
「NOW OPEN」
やったー、待ってました！
その前々日（金曜日）、実はわざわざカルフールを通ったところ、
まだ閉まってるのを確認したので、
営業再開は、日曜日？それとも土曜日？
前にも書きましたが、
動乱中、略奪にあい、物を奪いつくされ、
その後長らく閉鎖していたカルフール。
なんだかんだとカルフールのお世話になっていた自分は、
やっぱりこの日を待ち望んでいたわけです。
スークには及びませんが、
野菜もそこそこ新鮮なものが手に入るし、
そこそこ安く日用品も手に入ります。
肉類もパックで好きな部位を購入できるので、便利だし。
ガイドブックに掲載されていることもあって、
当ホテルのお客様の中にも、
「カルフールへ行きたい！」とおっしゃる方がよくいらっしゃいます。
市内観光ツアーの中に、カルフールを組み込んで欲しい、というリクエストをいただくこともあります。
外国のスーパーって、見るだけでも、確かに楽しいんですよね。
エジプトのお菓子とか、紅茶とか、ちょっとしたおみやげを買うのにも便利です。
ただ、ダウンタウンから自力で行かれるのなら、カルフールより、シティースターズの方が行きやすくておすすめです。
それと、週末金曜・土曜は非常に混み合い、身動きが出来ないほどになることもあるので、
平日行った方がベター。
さてと、近々カルフール、偵察してきます。
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エジプトの春
こんにちは。
最近脱ババシャツした近藤です。
エジプトは、やっと、春。
というか夏？
朝晩冷え込むこともなくなりました。
子供たちも今週から半袖シャツに衣替えして学校へ。
冬場の我が家の室温はだいたい常に１８度。
温度計壊れているのか？という程に、何故かいつ見ても１８度。
だったのですが、
近頃は２２度で動かなくなりました。
４度違うだけで、こうも違うのか、と驚きます。
冬は家でもババシャツ＋長袖シャツ＋ユニクロフリースじゃないとやっていけないのが、
今はおかげさまで、ババシャツよ、さようなら。
シャツ一枚で、暑くもなく寒くもなく、ちょうどよい感じ。
さて、
日本の事が気がかりでならない毎日が続いていますが、
エジプトや周辺国も動いています。
リビアやイエメン、バーレーン・・・
人が死ぬことなんかもうたくさん。
どんな人にだって、家族があって、友達がいて、その人なりの人生がある。
悲しい思いをする人はこれ以上増えてほしくない。
なんとか平和的に終息してほしいと願うばかりです。
エジプトはといえば、民主化への道を少しずつ、でも確実に前進中。
先週土曜日に革命後初の国民投票があり、
結果はともかく、
今まで選挙や投票なんかとは全く無縁の人々も
投票所に足を運び、長蛇の列をつくって、
投票したそうです。
憲法改正の是非を問うものだったのですが、
それまで政治に興味の無かった人々が、
職場で、キャンパスで、道端で、
どちらに投票するのか、その理由はなぜなのか、等
世間話がてら、盛んに議論をしていたようです。
投票日翌日は、娘の通う学校でも、先生・生徒共にその話で持ちきりだったとか。
その日、たまたま夫の実家に行ったところ、
政治に無関心だと思っていた義母が、テレビに貼りついて投票結果を待っていた姿が実に印象的でした。
大学生の義妹は、家族内で唯一意見が異なる立場で、彼女の意見とは逆の投票結果が出たものの、「まあ、私の意思は通らなかったわけだけど・・・でも、民意が結果に反映されるってすごいことだよね」と、「民主的な国民投票」というイベントに満足気。
初めての民主主義の味を、感慨深くかみしめたエジプト人も少なくない事でしょう。
先の動乱のおかげで、観光客は激減し、収入がなくなり、現在非常に困った状態に置かれている人が少なくない観光立国のエジプトですが、
長い目でみれば、今度の革命・ムバーラク退陣は、やはりとても素晴らしい事であったのに違いない、と改めて感じました。
このまま順調に民主化の道を歩み続けてほしいものです。
そして、再び安心して多くの人が訪れる国になってほしいです。
実は、
おととい・昨日と１泊２日で、オーナーがお客様に同行してダハブとシナイ山へ行ってきました。
どんな状況が自分の目で見て来たかったようです。
やはり、日頃旅行客で賑わうダハブも閑散としていたようですが、
それだけに現地のエジプト人達は、何とか観光客に戻ってきてほしい、ととても一生懸命で、以前より真面目に働いている様子だったそうです。
ダハブでのシュノーケリングも、シナイ山登山も、
トラブルなく、順調で、お客様も満足されていたとのことで、ホッとしました。
ルクソール・アスワン方面も、現地エージェントによれば、通常通り観光できる状況ということです。
エジプト人や在住日本人もほぼ普段通りに生活しています。
とはいえ、治安は以前と比べてよいとはいえないようですので、
旅行者の方々には、滞在中は細心の注意を払って行動していただくよう強くお願い申し上げます。
エジプトリピーターの方も油断は禁物です。
例えば、ひとけのない場所へ足を運ばない、財布や貴重品の管理に気を配る、デモのような大勢人が集まっている場所へ近づかない（人が集まりやすい金曜日は要注意、などなど。
旅慣れた方々にとっては、常識的な事かもしれません。
そういう旅のプロの方々には、むしろ、今のエジプトは絶好の来訪チャンスなのでは？
常日頃混雑している観光地も静かにゆっくり味わえるかもしれないし、
ホテルの中には、現在大幅な宿泊割引を実施しているところもあるんですよ。
あ、ついでに言うと、うちのホテルもやっています！
個室はすべて半額です。
ドミトリーは１泊２０LE（約３００円）です。
しかも朝食込です。
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がんばれ日本！from Egypt
愛しあう人々がその絆を断ち切られ、
ある人は家を失い、故郷を失い、
希望も失いかけて、
不安と恐れに無数の魂がうちふるえている日本。
今も続く余震、原発の恐怖。
水も電気もガスもなく、
食糧の確保さえままならず、
今この瞬間にも、
誰かのかけがえのない命が奪われようとしているかもしれない。
それでも、
助け合い、
いたわり合い、
文句もいわず、
今を必死に耐えている日本のみんなへ。
そして、日本の運命を背負わされ、
命がけで今も作業を続ける原発内の方々へ。
今、遠く離れたエジプトで、
私が出来る事は少ないけれど、
ただ、心から精いっぱいのエールを送ります。
がんばれ日本！
がんばれみんな！
近くにいても遠くにいても、
心の手だけはしっかりと、
離さないでつないでいます。
固く固くつないでいます。
今はまだ、
暗闇の中かもしれないけど、
手と手をつないで
上を向き、
一歩一歩歩いていけば、
明るい未来が待ってる筈。
がんばれ日本！
がんばれみんな！