ヴィーガン・ベジタリアン化を進めるのに効果的なメッセージとは!? | 最新科学の栄養学と医学が教える!ヴィーガン・ベジタリアンの健康の秘訣と注目トピック解説

最新科学の栄養学と医学が教える!ヴィーガン・ベジタリアンの健康の秘訣と注目トピック解説

病院で健康相談を担当するベジタリアン栄養学博士が科学的根拠を基に栄養学と医学的トピックをお知らせします。
みなさまの健康への一歩を応援します。

ヴィーガン・ベジタリアン化を進める、つまり、肉の消費量を減らすことは、健康にも環境にも動物にも優しいことが知られています。

 

 

肉の消費量を減らすのに効果的なメッセージについて調査した研究があります。

 

レストランで

 

<コントロールメッセージ>

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お近くの図書館で、無料で読書を楽しみましょう。

 

<動物愛護 メッセージ>

肉食 は、動物を苦しめます。
倫理的な食事は、肉を食べる量を減らすことから始められます。

 

<健康メッセージ>

肉を食べると心臓病のリスクが高くなります。
健康的な食事は、肉を食べる量を減らすことから始めましょう!

 

<環境メッセージ>

肉を食べることは、気候変動に影響します。
持続可能な食事は、肉を食べるのを減らすことから始められます。

 

 といったメッセージと一緒に、肉を含む仮想メニューを見てメニューを選んでもらったところ、コントロールメッセージと比較して、それぞれ、

 

健康メッセージ 6.0%ポイント
環境メッセージ 8.8%ポイント

 

肉を含むメニューを選ぶ割合が少なくなったということでした。

残念ながら、動物愛護メッセージは、レストランで肉を含むメニュー選択を有意に減少させませんでした

(コントロールメッセージと比較して3.3%ポイントの減少、P = 0.20)。
 

ファーストフード店では、いずれメッセージも、肉を選ぶという仮想メニューの選択に影響を与えなかったそうですガーン

 

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もっと知りたい方は以下の参考論文をどうぞ

 

研究概要
リサーチクエスチョン: 赤身肉の消費と動物福祉、健康、環境への害との関連性を示すメッセージは赤身肉の選択を躊躇させる?

 

主要な知見: 無作為化実験において、健康や環境への害に関する赤身肉削減のメッセージに触れることで、フルサービスレストランの赤身肉を含む仮想メニューの選択が中立的なコントロールメッセージと比較したところ、それぞれ、

 

健康への害 6.0%ポイント
環境への害 8.8%ポイント

 

抑制された(それぞれP = 0.02、P < 0.001、)。

動物愛護メッセージは、フルサービスレストランで赤身肉を含むメニューを選択する可能性を有意に減少させなかった(コントロールメッセージと比較して3.3%ポイントの減少、P = 0.20)。
赤身肉を減らすメッセージはいずれも、ファーストフード店の赤身肉を選ぶという仮想メニューの選択に影響を与えなかった。

 

Impact of Health, Environmental, and Animal Welfare Messages Discouraging Red Meat Consumption: An Online Randomized Experiment

J Acad Nutr Diet. 2023;123(3):466-476.