亜麻仁 スーパーフードと呼ばれる理由~生活習慣病予防、身体に必須の油を多く含む~ | 最新科学の栄養学と医学が教える!ヴィーガン・ベジタリアンの健康の秘訣と注目トピック解説

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ラジオNIKKEI 健康エブリデイ 2017年11月3日 放送より

2019年4月3日公開、2024年1月21日更新

 

西暦800年ごろフランスのシャルルマーニ大帝は「臣民は〇〇〇をとるべし」と言う法令を出したと言われています。

 

〇〇〇に入る言葉、何かわかりますか? 

 

「臣民は亜麻仁をとるべし」(日本アマニ協会の情報より)

そう、「亜麻仁」です。

 

 

 

<亜麻仁に多い栄養素とは?>

 

スーパーフードと言われる亜麻仁、何が良いのでしょう?

 

亜麻仁には、植物性の油には少ない、お魚に多く含まれ、頭に良い、とか心臓病に良い、などと言われている

 

n-3系脂肪酸、という油を多く含みます。

 

n-3系脂肪酸のうち、α-リノレン酸は、ただ単に生活習慣病予防に良い、というだけでなく、体に必須の油でもあります。

この必須脂肪酸であるα-リノレン酸を亜麻仁は大さじ1(12g)に6.8g、と多く含んでいるのです。

 

n-3系脂肪酸、α-リノレン酸については、以下をご覧ください。↓

 

 

 

<α-リノレン酸の特徴>

 

α-リノレン酸から、色々な種類のn-3系脂肪酸が体内で合成され、ひいては必要な物質が作られるのですが、

ほとんどの植物性油に多く含まれるn-6系脂肪酸を多く摂ると、体内でのこれらの合成が阻害されます。

 

 

n-3系脂肪酸、α-リノレン酸については、以下をご覧ください。↓

 

 

 

皆さんが考えている”油”、という形で摂らなくても、

例えば、アーモンドやごまなどの種実類、

大豆といった豆類にもn-6系脂肪酸は含まれていますので、

n-6系の油を摂るのは極力控え、n-3系の油を多く摂りましょう。

 

 

とても酸化しやすい油ですので、炒めるといったような加熱料理には向きません。

また、冷暗所に保存しましょう。

 

 

 

<お家で作れる簡単亜麻仁レシピ>

 

とても酸化しやすい油ですので、炒めるといったような加熱料理でなく、

加熱料理の仕上げにちょっとかけたり、

ドレッシングとして使用すると良いです。

 

また、亜麻仁はローストされた亜麻の実タイプの物も売られています。

香ばしくて食べやすいです。

 

こういった実を、例えば、

ほうれん草のごま和えのごまを1/3程度置き換えたり

ごはんやお豆腐料理にちょっとふりかけてみたり、

ごまのお料理でごまの替りとして使ってみてはどうでしょうか?

 

 

たんぱく質をお手軽に摂れるスーパーフード枝豆は何の栄養が豊富なの?↓

 

 

 

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