KATO × NOCH ~La ville du surréalisme(シュールの街角)~ | キハでGo!

キハでGo!

Blog of the Kiha, by the mid-aged man, for the Kiha lovers.

こんばんは!

本日は昨日よりも暖かくなり、外出時も長袖のシャツでちょうど良く、薄手のセーターでは暑さを感じる一日でした。

 

本日は・・・・

大相撲の7日目はゲストに朝の連続テレビ小説「ブギウギ」で主人公の福来スズ子の後輩である秋山美月役で出演している伊原六花さんがゲストでした。この方はネット配信ドラマ「シコふんじゃった!」で廃部寸前の大学相撲部を立て直す部員役を演じていたこともあり、役作りで翔猿関から相撲稽古をつけてもらったこともあり、コメントの合間に相撲用語も出ており、なかなかの相撲好きがうかがえました。(俗にいう「スー女」でしょうかw)

春場所7日目は横綱照ノ富士が休場となってしまい、相手の翔猿は不戦勝となりました。昨日の足運びを見ていると、腰かなと思いましたが、やはり腰痛の悪化で痛みでどうしようもないとのことで休場となったようです。もう限界なのかもしれませんね・・・

 

そんな中で・・・・

いつもと違って「ビックカメラ」からのお届け品です。

開けようとした際、側面に2枚目の様に「ここから開封してください」といかにも開けやすい工夫がされた箱ですが・・・

ビニールテープがびっしりと巻かれており、ここからは開けられませんでしたw

なのでいつも通りにカッターで開封w

 

ドでかいビニールクッションバッグで保護されていたのは・・・・KATOがかなり前に発売したHOサイズのフィギュアです!

「シュールの街角」というセットで中身は2枚目の通り・・・あまり鉄道にはそぐわないフィギュアたち・・・

しかしよく見るとどこかで見たことがあるようなフィギュアも・・・

そうです!これはKATOが鉄道模型で提携している「NOCH」(ノッホ)とコラボして製造したフィギュアでシュールレアリスムを題材としたセットです。

2020年5月の新製品発表で登場しましたが、その時はク5000のトリコロールカラーとヨ8000のテール点灯化リニューアル発売に目を奪われ、この「シュールの街角」には全く目もくれませんでしたw

しかし何かのページで見た際に、急に気になってしまい、気が付くとネットで探しており、購入していましたw

 

普段はフィギュアはシリーズで一括して「乗客」や「町の人」「馬」などで中身の一つずつを紹介することはないのですが、今回は、どれも有名なシュールレアリスムの作品なので、簡単に紹介してみたいと思います。

一つ目はルネ・マグリット作の「ゴルコンダ」です。パッと見は「普通に紳士が立っている」ですが、実際の絵はある都市の風景に無数の山高帽とオーバーコートの紳士があらゆる角度で一定の間隔で多数も描かれており、イメージとしては2枚目のパッケージ裏の様な感じで紳士が描かれています。

これは「個と集団のはざま」を表現しており、実際に一人一人をよく見ると表情などに差があるのですが、絵全体で見るとその差が分かりにくくなってしまい、マグリットは「目立ちたいと思わない」喜びと、「普通」というどこか矛盾した感情を一枚の絵に表現しようとしていたのが「ゴルコンダ」とのことです。(うーん・・・難しい・・・)

 

2つ目は1枚目のムンク作の「叫び」です。ムンクは「アルコール依存症」「神経症」「死」「絶望」「孤独」といった、ネガティブなイメージの作品が多い画家であり、この「叫び」は人間が抱える不安を可視化した代表作です。よく間違えられるのが、「ムンクの叫び」が絵のタイトルとして思っている方もいるようですが、ムンクが描いた「叫び」です。

そして3つ目は2枚目のデ・キリコ作の「通りの憂鬱と神秘」に描かれた「光と闇の狭間を不安げにひた走る少女」です。

これは描かれた街並みの明るい方に向かって輪を押しながら走っている構図ですが、その先には明るい光の中に怪しげな人影があります。その大きく怪しげな影は戦争や死を暗喩していると思われ、その陰に不安そうに向かってる少女は戦争に従軍したキリコ自身だと言われています。 

 

最後はキャンバスと筆を持った特異なポーズの画家ですが、これは作品ではなく、シュールレアリスム画家のひとりである「ダリ・サルバドール」と思われます。実際のフィギュアはサルバドールの特徴である髭があり、ケースの側面にもサルバドールの特徴的な髭のイラストがあり、サルバドールと思っています。

またこの1枚目の構図に近い作品「ダリ・アトミクス」があり、これは絵画ではなく、ポートレート写真家のハルスマンとサルバドールがコラボした写真作品ですが、パソコンでの画像加工もない時代にこれだけの合成写真が手作業で作られており、見るものを圧倒させます。

ただ実際の写真のポーズとは違うのですが、イーゼルもセットに入っているので、モチーフは「ダリ・アトミクス」と思います。(違っていたらごめんなさいw)

そんなシュールレアリスム(超現実主義)の作品から飛び出してきたフィギュアたちですが。使い道は・・・・(しかもHOサイズですw)

 

「ゴルコンダ」は何気に「目立ちたくない喜び」と「普通」を醸し出す必要があるのですが、鉄道でそれを行うのは・・・

これを20体くらい揃えて、駅のホームに等間隔、あらゆる角度で配置すると、それっぽくなると思うのですが、さすがにこのセットを1つ以上はいりませんし・・w

山高帽つながりでBachmannの「GANDY DANCER」(詳しくはコチラ)の横にさりげなく設置してみました。なんとなく作業現場の監督っぽくなっていますが・・・目立ってますねw

シュールレアリスムは難しい・・・・

 

お次は「叫び」ですが・・・ただの投身自殺っぽいですね・・・・

しかも南部縦貫鉄道のキハ10(詳しくはコチラ)が後ろから迫っているのに、進行方向を向いて叫んでいる・・・これなら叫んでいる人をキハ10に向けないといけませんね・・・・それか車内の先頭部分に置くか・・・そうすると正面衝突する瞬間などが表現されるのでしょうか・・・・

うーん・・・シュールレアリスムって難しい・・・・

 

お次は「通りの憂鬱と神秘」の「光と闇の狭間を不安げにひた走る少女」ですが、走っているのでキハ10と並走させましたw

ただ単に並走しているだけなので、何の憂鬱も神秘さもなく、少女も電車と並んで走っているだけであり、何の不安もなさそうですw

写真の左半分くらいを陰にしておけば、闇と不安が表現できたかもしれませんね・・・

いやぁ、シュールレアリスムってむずいわ・・・・

 

最後は「ダリ・サルバドール」ですが・・・もう自由に超現実を表現しちゃってくださいw

なのでキハ10の前や横で無く、思い切って屋根の上で躍動感ある絵描きをしてもらいました!

これって・・・怒られるパターンですよね・・・サルバドールは自己愛性パーソナリティ障害であったと言われており、ありのままの自分を愛することが出来ず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込む傾向になったので、誰もが思いつかないことを大胆に行うということで・・・キハ10・・・w

だめだ・・・シュールレアリスムって分からんw

 

今回はふと気になって買ってしまった「シュールの街角」ですが、買ってみて本当に良かったと思っています。

たしかに鐡道模型の世界では使い道はありませんが、車両やジオラマの目立たないところでコラボさせると、その一角だけがシュールな空間になってしまいます。(シュール:非日常的・超現実な表現や発想であり、現実ではありえないような変わった状況)

店頭で見かけることはほとんどないのですが、ネットではまだチラホラと在庫があり、中には画材関係のショップで売られていることもw

でわでわ

 

今回の「シュールの街角」ですが、ビックカメラでは「処分品」として販売価格の50%オフで購入できましたw

ただ「外装不良による返品・交換不可」とあったのが気になりましたが、冒頭の通り、特に傷や割れもありませんでした。

気になったものが安くで手に入ったのはラッキーでしたw

でわでわ

 

4年ほど前の発売品ですが、まだそこそこの在庫はあるようです。