こんばんは、休日の2日目は正月用の買い物と準備に勤しみ、何とか「一夜飾り」を回避できました。(といっても大したことはしていませんがw)
そんな中でも鉄道模型を楽しむ時間は確保できたので、やはり休日はいいですねw
先日、開封した「福箱」こと「福袋」(詳しくはコチラ)ですが、Joshinの方に入っていたモデモ(プラモデルのハセガワの鉄道模型ブランドです)の単品をじっくりと楽しむことにしました。
先日のご紹介時にも本音が出ましたが、こちらは私的には「おまけに付いてきた」という感じの車両です。
福袋は中身が分かったので、ネットで調べると「路面電車」で動力車とのことから、「まぁ、走らせることもできるなら・・・・」程度で、あまり期待もしていませんでした。そんな状態で開封しましたが・・意外と・・・
ということで開封しますと、車両以外に説明書、アンケートはがき(切手は貼ってね仕様)、車番インレタ、行先表示シールが付属しています。
シールの方は、前面掲出用のサボで全く分からない駅名が2種と「回送」があり、前面幕用には「東神戸」と「ノダ」の2種がありました。説明書を見るとサボは使わないようなので、「東神戸」か「ノダ」(なぜカタカナなんでしょうw)の2択となります。
しかし「回送」ですが、写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、字体がレトロでおしゃれな感じがします!回送仕様にしてもいいかもと思いました。
そして車番はこの車両は10両製造されたようで、71~80まで収録されているので、貼るならゾロ目の「77」でしょうかw(4か所貼りますが、8枚ずつ付いているので4回まで失敗できますw)
早速、車両を見ていきましょう!
前面と側面ですが、色は何とも言えない地味な色合いで、いかにも路面電車といった感じの造形です。
しかし側面の窓は縦長で模型化の時にオーバースケールになってしまったのかと思うほどに窓がデカいですw この縦長の窓が非常に目を引き、ヨーロッパの古風な街並みを走行していてもおかしくない位のデザインとなっています。
実車についてはケース側面に説明があり、読むと・・・・
阪神電気鉄道の路面電車で国道線、甲子園線、北大阪線で使用されていたもので、製造はなんと戦前の昭和37年!
そして愛称は側面の窓の大きさから「金魚鉢」と呼ばれていたそうです。
びっくりです!戦前にこんなお洒落な車両があったとは!
側面窓だけではなく、全体的に流線形の造形がさらにモダン感を演出しているのでしょう。キハすきすき線区にはいろんな車両が所属していますが、戦前の車両でここまでお洒落な車両はなく、有っても武骨感満載の造形です。
ネットのレビューでは「ジブリのアニメに出てきそう」ともありますが、まさしくその通りに思いました。
肝心の走行については動画の通りです。
意外と・・・と言っては失礼かもしれませんが、スローから走り出しは良好で小さく、軽量ながらも途中で止まることもなくレイアウトを走行してくれました。
さらに屋根上の前照灯と運転窓下の後尾灯が光漏れなくキレイに点灯して、模型としてもかなり「イイ」のではないでしょうか?
ただ、気なるのは側面から見ると、せっかく窓が大きくてお洒落な車両ですが、モーター類がその窓を邪魔しています。
横から見ると一部はシースルーですが、2/3ほどは機器でブラックアウトしてしまいますw
あまりにもよく走るので、気になっていつもの「パカリスト」!
構造は至って簡単であり、動力もフライホイールではなく、昔ながらの動力車です。そして動力台車は片方のみです。コストの問題か、1/3でも窓をシースルー化したかったからオミットされたのかw
ボディの方はライトユニットが入っており、床下の導電板とはユニットから伸びた金属足が接地することで点灯します。この金属足はよく出来ていて、2段式伸縮仕様でバネが入っているので、しっかりと床下の導電板に接地するようになっています。(ちゃんと動力台車側とトレーラー台車側では長さの違う金属足が入っています)
ただ、気になったのが2枚目・・・台車や床下機器は造形としては、悪くない出来です。しかしよく見ると床下パーツがやや曲がっています。動力台車側は問題ないのですが、トレーラー台車側の床下が、少しだけ下方向に曲がっています。走行には支障はありませんが、ボディをはめた際に少しですが、浮いた感じがあります。(1mmくらいでしょうか・・)
俗にいう「バナナ床下」です。(TOMIXのキハ183系が有名で、近年に発売された限定品の「特急ニセコ」でも見られています。)
TOMIXのキハ183になると、厚みのある床下パーツになるので、矯正は難しいのですが、この71形は意外と薄いので、パーツをばらせば、簡単に修正できるかもしてません。(反面、薄いので気を付けないと「逆バナナ」まで曲げてしまったり、最悪、割れてしまうこともあるので・・・・要注意)
今回は1mm程度で、走行にも支障が見られていないので、様子見をしたいと思います。(バナナカーブがキツイと走行中にレールの継ぎ目などで引っ掛かります。)
と、ちょっと気になった部分はありましたが、全体的にはよくできた模型であり、何よりも見た目が本当に「イイ」!
もう少し、見てみますと集電方式はポールですが、登場したときはシングル式になっていたので、前後1本ずつですが、企画・製造段階ではダブル式だったため、固定用の台座はダブル用になっています。(ちょうど戦前当たりから切り替わっていき、戦後にはほぼシングルになっていたようです。)
2枚目はおまけのショットですが、この車両はこの角度からが一番、かっこよく映えますw
せっかくなので、キハすきすき線区に所属する数少ない路面電車の中で同じころの登場した京阪電気鉄道の60形「びわこ号」も出してきました。(詳しくはコチラ)
阪神71形は1937年に登場し、京阪60型は1934年とほぼ同時代に登場しています。製造は阪神71形が汽車製造と川崎車両で京阪60型は日本車両製造です。
同じ路面電車ですが、京阪の方は以前にご紹介した通り、大津線の路面だけではなく、京阪本線も走行した車両です。なのでポール以外にパンタグラフを装着し、乗降扉も鉄道駅と路面駅の両方に対応した扉が付いています。なので阪神71形と比較するのはちょっと無理があるかもしれません。
機能やギミック的には京阪60型ですが、デザイン的には阪神71形が圧倒していると思います。(色は地味ですがw)
同じころに登場し、走る場所や登場目的には違いはあります。どちらも同じ路面電車のカテゴリーに分けられますが、数ある路面電車の中でも時代を代表するといっても過言ではないと思いました。
最後にネタですが、以前に購入したジオコレの「鉄道展示公園」(詳しくはコチラ)を出してきて、阪神71形を入れてみました!
とても様になります!前回は蒸気機関車などを入れましたが、さらに上をいきました!!
ネットの写真でも同じように屋根ありのところに静態保存されているのを見つけましたが、まさにそれと同じ!(ただ実写の方はかなり「くたびれ」感が車両ににじみ出ていましたがw)
このまま保管しようかと迷ってしまうくらいですが、置く場所によっては劣化させても嫌なので、ちゃんとケースに戻し、公園には元の「里山交通キハ1001」(詳しくはコチラ)を展示しておきましたw
今回は見える福袋で目的の気動車についてきたおまけ程度として甘く見ていました。
しかし実際に手に取って眺めていると、登場した時にはかなり前衛的なデザインであり、現代で時代を踏まえてみても、レトロ感の中に現代でも通用しそうなデザインへがっつり引き込まれてしまいました!
Joshinの福袋ではAセット(48個)、Fセット(24個)に入っていた阪神71形の国道線デビュー仕様ですが、発売されたのは5年前の2016年でいまだに70個ほど福袋の入るとは・・・戦前製造で1975年に引退したので、実車を知る人は少ないと思うので、なかなか手に取る人は少ないかもしれませんねw
しかし私はがっつりと引き込まれてしまい、ちょっとモデモが出している「阪神71形 武庫川・海岸線 晩年仕様(2両セット)」やビューゲル仕様になった「阪神71形 国道線 晩年仕様」も気になり始めていますw
ちょっとヤバいところにはまってしまいそうですw
でわでわ
こちらは先日、KATOの公式ツイッターで公開されたリニューアル発売されるワム380000の試作写真です。
やはり気になっていた高さがリファインされたようです。なので機関車と連結しても機関車の高さを超えなくなりましたw
昔は機関車も大きめに模型化されていたので、ちょっと背高に作られていたようですが、今回のリニューアルで買い替えを考える方は多いようですw
私は初の大量買いを前向きに検討していますが、鉄模愛好会のAさんはすでにKATOの旧製品を大量に持っているにも関わらず、茶ワム、青ワムを44両ずつ逝こうとされていますので、驚きです。
本人も「清水の舞台から飛び降りる気持ちで・・・」と言ってますが、私は
「京都タワーから・・・」
の間違いではないかと思ってしまいましたw
しかし新しい茶ワム、青ワムを買った後、今までのKATOワムはどうするのでしょうかw
でわでわ
モデモの阪神71形シリーズですが、5年ほど前の発売にも関わらず、まだ残っているようです。
自身でも迷っていますが、1両でもお勧めですよw
それとJoshinの福袋の影響でしょうか、意外とヤフオクなどに国道線デビューシリーズが出ています。やはり「おまけ」的な存在だったのでしょうかw(私みたいに引き込まれた方は意外と少ない?!)