intermission
「まま。まま。」
「なあに?...ちゃん。」
「あのね。あのね。」
ふふふ。
「きょうね、...くんがね。...って、ゆったの。」
「まあ。...ちゃんに?」
「うん。...にだよ。」
「あらぁ。よかったわねぇ。」
「よかったの?...っていいことなの?」
ふふふ。
「...ちゃんには、まだわからなかったのねぇ。...っていうのはねぇ。ままと
ぱぱみたいになって、...ちゃんが...くんと...するってことよ?」
「ふ~ん。ままとぱぱみたいにかぁ。」
「そうよ。」
「なんで。ままとぱぱは...したの?」
ふふふ。
「ままはぱぱがすきだったからよ。」
「ふ~ん。ぱぱはままをす、き?」
ふふふ。
「ええ。だから...したのよ。」
「ふ~ん。」
「...ちゃんは、...くんのことすき?」
ぷつっ。
す.........、き.........?
「なあに?...ちゃん。」
「あのね。あのね。」
ふふふ。
「きょうね、...くんがね。...って、ゆったの。」
「まあ。...ちゃんに?」
「うん。...にだよ。」
「あらぁ。よかったわねぇ。」
「よかったの?...っていいことなの?」
ふふふ。
「...ちゃんには、まだわからなかったのねぇ。...っていうのはねぇ。ままと
ぱぱみたいになって、...ちゃんが...くんと...するってことよ?」
「ふ~ん。ままとぱぱみたいにかぁ。」
「そうよ。」
「なんで。ままとぱぱは...したの?」
ふふふ。
「ままはぱぱがすきだったからよ。」
「ふ~ん。ぱぱはままをす、き?」
ふふふ。
「ええ。だから...したのよ。」
「ふ~ん。」
「...ちゃんは、...くんのことすき?」
ぷつっ。
す.........、き.........?
sacrifice 08
眠気に押され。
押し出され。
私の自我が潰れたの。
ぐしゃりと。
ひしゃげ。
潰された。
夢の中で青年が。
ハナを手に手に。
微笑んで。
こちらに向かって微笑んで。
歩いてくるのがよく見える。
近くに来た、青年は。
歌うように、 呟いた。
魔法のような。
呪文のような。
はたまた、滅びた言語のような。
不思議な。
ふしぎな。
フシギナささやき。
押し出され。
私の自我が潰れたの。
ぐしゃりと。
ひしゃげ。
潰された。
夢の中で青年が。
ハナを手に手に。
微笑んで。
こちらに向かって微笑んで。
歩いてくるのがよく見える。
近くに来た、青年は。
歌うように、 呟いた。
魔法のような。
呪文のような。
はたまた、滅びた言語のような。
不思議な。
ふしぎな。
フシギナささやき。
sacrifice 07
青年の手の甲を。
力を入れて噛んでみる。
彼は、まったく動じない。
まるで、痛覚、触覚を。
どこかに忘れてきたような。
青年の手はとてもおいしくて。
いつまででも。
舐めて。
齧って。
しゃぶりたい。
そうこう夢中に。
なっているうちに。
私を眠気が襲ったわ。
厚く。
重い。
鉄板で。
まるで。
頭を殴られた。
ような。
つよく。
つよく。
急激な。
力を入れて噛んでみる。
彼は、まったく動じない。
まるで、痛覚、触覚を。
どこかに忘れてきたような。
青年の手はとてもおいしくて。
いつまででも。
舐めて。
齧って。
しゃぶりたい。
そうこう夢中に。
なっているうちに。
私を眠気が襲ったわ。
厚く。
重い。
鉄板で。
まるで。
頭を殴られた。
ような。
つよく。
つよく。
急激な。
sacrifice 06
白い白い青年の。
手にはなんにもありません。
彼はそれを口元に。
まるで見本を示すよう。
触れるか触れないほどの距離。
私が首をかしげると。
私の口唇撫でる彼。
舌を出して舐めてみる。
冷たい冷たい彼の指。
冷たく乾いた彼の皮膚。
舐めて齧って味わった。
手にはなんにもありません。
彼はそれを口元に。
まるで見本を示すよう。
触れるか触れないほどの距離。
私が首をかしげると。
私の口唇撫でる彼。
舌を出して舐めてみる。
冷たい冷たい彼の指。
冷たく乾いた彼の皮膚。
舐めて齧って味わった。
sacrifice 05
全く答えない青年。
彼を見つめていると。
眩暈が私に訪れた。
食べるモノが欲しかった。
いつの間にかに。
無意識に。
爪を噛んで。
手を噛んで。
歯形が薄く付いている。
それでもどうしようもなく。
何かチョウダイ。
食べモノチョウダイ。
口からこぼれた呟きが。
それが伝わったらしく。
こちらに手が伸びてきた。
青年の白い手が。
瞳は薄く伏せられて。
読めない色が宿ってる。
彼を見つめていると。
眩暈が私に訪れた。
食べるモノが欲しかった。
いつの間にかに。
無意識に。
爪を噛んで。
手を噛んで。
歯形が薄く付いている。
それでもどうしようもなく。
何かチョウダイ。
食べモノチョウダイ。
口からこぼれた呟きが。
それが伝わったらしく。
こちらに手が伸びてきた。
青年の白い手が。
瞳は薄く伏せられて。
読めない色が宿ってる。
sacrifice 04
私の問いに、青年は。
答えず見つめ返すのみ。
白い白い部屋の中。
白い服を身に着けた。
黒い髪の青年の白い肌と黒い眸。
私の服もよく見ると、白い服に換えられて。
眩しい白で埋められた。
四角い部屋に、ドアはなく。
窓の一つもこしらえられず。
入るモノも。
出るモノも。
制限された部屋の中。
私の声は、四方の壁に。
ただただ吸収されるのみ。
答えず見つめ返すのみ。
白い白い部屋の中。
白い服を身に着けた。
黒い髪の青年の白い肌と黒い眸。
私の服もよく見ると、白い服に換えられて。
眩しい白で埋められた。
四角い部屋に、ドアはなく。
窓の一つもこしらえられず。
入るモノも。
出るモノも。
制限された部屋の中。
私の声は、四方の壁に。
ただただ吸収されるのみ。
sacrifice 03
あなたが私を見つけたのなら。
今度は、私があなたを見つける番です。
気がつくと。
そこは白い部屋の中。
四方の壁に囲まれた白い白い部屋の中。
私はどこにいるのかしら。
ああ。
気がついたね。
一つの隅に青年が。
私と青年以外には、部屋には誰も。
部屋には何も。
目蓋をゆっくり閉じてから。
ゆっくり開けてみるものの。
視界に変化はありません。
アナタ誰で。
ここはドコ...。
今度は、私があなたを見つける番です。
気がつくと。
そこは白い部屋の中。
四方の壁に囲まれた白い白い部屋の中。
私はどこにいるのかしら。
ああ。
気がついたね。
一つの隅に青年が。
私と青年以外には、部屋には誰も。
部屋には何も。
目蓋をゆっくり閉じてから。
ゆっくり開けてみるものの。
視界に変化はありません。
アナタ誰で。
ここはドコ...。
sacrifice 02
おいしい。
おいしい。
おいしくないものも、おいしいって顔をしてムリヤリ咽喉を通したわ。
そうやっていたら。
気がついたら。
私には、味覚がなくなってしまったわ。
時期がきた。
とはかんじても。
自分から動くことは、困難で。
あなたが来るのを、待ってたの。
さあさあ。
ここから抜けるのに、ボクの力を貸しましょう。
おいしい。
おいしくないものも、おいしいって顔をしてムリヤリ咽喉を通したわ。
そうやっていたら。
気がついたら。
私には、味覚がなくなってしまったわ。
時期がきた。
とはかんじても。
自分から動くことは、困難で。
あなたが来るのを、待ってたの。
さあさあ。
ここから抜けるのに、ボクの力を貸しましょう。
sacrifice 01
私が、フツウだったなら。
あなたは愛してくれていましたか。
私を見てはくれないのなら。
あなたのそばにいることは...。
お腹がすいた。
おなかがすいた。
オナカガスイタ。
そんな、感覚はもうどこかに置き忘れてきてしまったみたい。
私の形が以前に増して醜悪になっているのが、わかります。
鏡を見る気はありません。
感覚だけで、わかります。
そろそろ時期がきたようです。
あなたは愛してくれていましたか。
私を見てはくれないのなら。
あなたのそばにいることは...。
お腹がすいた。
おなかがすいた。
オナカガスイタ。
そんな、感覚はもうどこかに置き忘れてきてしまったみたい。
私の形が以前に増して醜悪になっているのが、わかります。
鏡を見る気はありません。
感覚だけで、わかります。
そろそろ時期がきたようです。
sacrifice
ガツガツ。
ムシャムシャ。
バリバリ。
パリッ。
ガシャガシャ。
ゴクッ。
私の周りに重なる芥―ゴミ―。
食べても食べても全然足りない。
まだまだ欲しい。
気がつけば、買い置きの食料全てが屑になっている。
何で。
なんで。
ナンデ。
味なんか、わかんない。
匂いなんか、わかんない。
飲み込めさえすれば、なんでもいい。
頂戴。
ちょうだい。
チョウダイ...。
ムシャムシャ。
バリバリ。
パリッ。
ガシャガシャ。
ゴクッ。
私の周りに重なる芥―ゴミ―。
食べても食べても全然足りない。
まだまだ欲しい。
気がつけば、買い置きの食料全てが屑になっている。
何で。
なんで。
ナンデ。
味なんか、わかんない。
匂いなんか、わかんない。
飲み込めさえすれば、なんでもいい。
頂戴。
ちょうだい。
チョウダイ...。